自動車メーカー「フォード」の創設者ヘンリー・フォードの有名なエピソードが好きです。
有名なと言いつつ「あのエピソードもう一度読みたいなぁ」と思いながら、ネット上でずっと見つけられずにいたんですよね。
それがつい数日前、久々にフォードのエピソードの文章に遭遇しました。
あぁ、このエピソードはナポレオン・ヒル「思考は現実化する」の中に掲載されていたのね!
思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき 単行本 – 1999/4/1
引用ルールに従って私の好きな部分ご紹介を。
第一次世界大戦の頃のことだ。
シカゴのある新聞社が論説の中で、ヘンリー・フォードを無知な平和主義者だと酷評した。フォードはそれに反発し、名誉棄損でその新聞社を訴えた。
新聞社側の弁護士は、フォードがいかに無知な人間であるかを陪審員たちに証明しようと、彼を証人台に立たせ、質問責めにした。
フォードは自動車の製造に関してはすぐれた専門知識を持っていたが、その弁護士の質問にはほとんど答えることができなかった。
フォードへの質問は次のようなものだ。
「ベネディクト・アーノルドとはどんな人物でしょうか?」
「1776年の独立戦争当時、英国がアメリカに送り込んだ兵隊の数は何人でしたか?」
後者の質問に対してフォードは、「私はイギリスが送りこんできた兵隊の数は正確には知りませんが、たぶん、イギリスに帰った兵隊の数よりもはるかに多かったでしょう」と答えた。
法廷内に笑いの渦が起こった。
フォードはこのような質問責めに疲れてきた。そこで、弁護士があまりにも意地悪な質問をしたとき、彼は弁護士を指してこう言い返した。
「そのような質問をするなら、私はあなたに言っておきたいことがあります。
私のデスクの上には、たくさんのボタンがあります。その中の正しいボタンを押しさえすれば、私が必要としている知識を持った部下がすぐ来てくれます。
私がどうしてあなたに答えるために、一般的知識を全部詰め込んでおく必要があるのでしょうか?」
これは非常に論理的な反論だった。
この反論によって、弁護士は沈黙せざるを得なかった。
裁判官も傍聴人も誰一人として、フォードを無知で無学な人間だとは思わなかった。それどころか、大変教育のある人物であることを認めたのであった。
必要なときに、どうすれば正しい知識を得られるかを知り、その知識を体系化して計画を立て、それに基づいて行動できる人が無知であるはずはない。
ヘンリー・フォードは自分のそばに優秀な頭脳集団を置き、必要なときにいつでも専門知識を得られるようにしておいたのである。そのことが彼をアメリカ最大の富豪に仕立て上げたのだ。
彼自身がどれだけの知識を持っていたかどうかは、この場合は重要な問題ではない。大切なことは、知識をどれだけ活かして使ったか、ということである。
引用:『思考は現実化する』 きこ書房/ナポレオン・ヒル 著/田中 孝顕 訳
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おい!中学生!読み飛ばすんじゃない!確かになんだか古めかしい話題とエピソードだったけど!( ゚Д゚)
君のために私なりに要約するとだね、
あらゆることを覚えておかなくても、各方面のプロフェッショナルたちと協力体制が作れたら良くない?
そのプロフェッショナルと話をする最低限の知識があれば良くない?
それで成果を出せたら良くない?
あらゆることを覚えておくことが出来ない普通の人の私にとって、このエピソードってとても勇気づけられたんですよね。
ただ、各方面のプロの人たちと仕事の依頼が出来るぐらいの最低限の知識は必要なんだろうなとは思いました。この解釈は私が勝手に足しています。
これに関してはたしかGMOの熊谷さんの本に書いてあったかな。
一冊の手帳で夢は必ずかなう – なりたい自分になるシンプルな方法 単行本(ソフトカバー) – 2004/3/24
さてさて中学生。聞いておくれ。ここから本題。
中学生が今取り組んでいる勉強というのは、今言った各方面のプロたちと話をするための「最低限の知識」の中に全て入っていることなんだと思うんだよね。
急に塾のブログっぽくなったよね(´▽`)
各方面のプロと話ができるようになるために、多くの人と協力をして仕事をするために、最低限中の最低限の知識が義務教育の知識じゃないかと思う。
1人でやれることには限りがあるよ。勉強が嫌いで1人が好きな人はそういう人生を歩めばいいけど、そうじゃなければしっかり勉強しなよ。
今学んでいる全てが、最低限中の最低限の知識だからね。
私の好きなエピソードに絡めて、中学生に説教をしてしまいました(´▽`)
出てきた本はいずれも古い本で、「思考は~」にいたってはもはや古典レベルの古い本ではありますが、どちらも面白い本です。よかったら!(高校生以上推奨かな)
私もヘンリー・フォードを見習って、各方面のプロの力が借りられるような状態を目指し、その各方面のプロと最低限の会話が成り立つ知識を蓄えられるよう頑張ります!
今日はこのへんで。
それでは。
おかげさまで4刷重版出来中!↓
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國立拓治
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