昨日の続きで書いてます。
ペルー旅行の帰路、日本へ向かう乗り換えのロサンゼルス空港。ワクチン3回接種を証明する書類をクスコのホテルに置いてきてしまうという私の失態。
この紙が無ければ飛行機に乗るにはPCRでの陰性証明が必要になり、1時間後のフライトに間に合わないという事態。
下手すると明日のフライトになってしまいます。PCR検査は2人で7万円もします。これを避けねばなりません。
ホテルに連絡をして書類画像をEメールで今すぐ送ってもらうという解決策を思いついたが、電話口での英語での交渉と今すぐやってもらうことができるのかどうか?
なんとか大田先生に電話でクスコのホテルに用件を伝えてもらって、あとはメアドに届くのを待つばかりの場面。
フライトまであと1時間を切って、いろいろと世話を焼いてくれた南果歩似のJAL職員が近寄ってきて言いました。
「ひとまずここで本来乗るはずだった成田便は諦めましょう」
「成田にこだわらなければ、30分後締め切りで羽田便があります。上手く書類が整ったらこちらに振り替えましょう」
日本の地を踏めればどこでもいい。なんとか今日中に飛行機に乗って土曜に日本に帰る!
それにしてもメールが届くことを待つばかりという場面は嫌なことをいろいろと考えてしまう。
「ホテルの人はやりますやりますなんて言ってくれたけど、全部後回しなんじゃないか?なにせもう帰った客の仕事だし」
「そもそも口頭で伝えたメアドは正しく届くのか?ミスがあって届いてないとかないのか?」
「あと30分で飛行機に乗れなくなるという緊急度、ホテルの人わかってくれてるのか?」
「書類は10枚近く入っているけど、その中でワクチン接種証明書類がわかるのか?」
心配事しか浮かびません。
いてもたってもいられず、英語力無いくせに私が改めて電話をすることに。
電話口に出たホテルのオペレーターの方に怪しい英語で訴えます。
「・・・そう、さっき電話したクニタテです。あと30分で私の飛行機が出発してしまいます。どうか、どうか、助けてもらえませんか!?」
遺失物部署の方でもない代表オペレーターに訴えてます(苦笑)
「わかりました。ベストを尽くしますよ。ちょっとまってください。部署に変わりますね」
みたいなこと言ってた気がします。ここで遺失物部署の男性に変わりました。
やいやいと私が伝えている途中、遮るようにその男性が言いました。
「メールチェックをしてみてくれませんか?」
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なんか届いた!
「オー!メールカミング!」「ウェイト、ウェイト、チェッキング、チェッキング」
電話口の男性は「コレクト?」と合ってるか?と何度も。
「ウェイト、ウェイト・・・」
添付してあったPDFを開くと……
こ れ じ ゃ な い ・・・
やはり日本語で書かれた書類を見つけてもらうのは難しいか?
あぁ~と落胆をしていると、気が付いたのです。スクロールバーの存在に。
おおお!これはまだまだ下に書類が隠れている証拠!!
下にスクロールしていきます。クスコのホテルマン出来る!
どれかわからないので全部PDF化して送ってくれている!
これならば、欲しい書類も入っているはず!
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・
きた!!これ!!
このときほど語彙力が無いことに困ったことはありません。伝えたい感謝が100あっても、語彙力の無さで3ぐらいしか伝えられません。
コレクトコレクトサンキューサンキューグラシャスグラシャスと連呼し、あなたのホテルがベストホテルだと伝えて電話を切りました。(この宿を手配したbooking.comのサイトに感謝の口コミ書くことにします)
意気揚々とJALカウンターへ向かいます。南果歩に手を挙げてアピールを。
「いけました!いけました!これ見てください!」
「これはいっちゃいますよ。自信ありますよ」
南果歩も「これなら大丈夫です!」と。やった!
ひとまず今日中に飛行機に乗れることに安堵。本来の成田便ではありませんが、少し後に出る羽田便には乗れそうです。
羽田ならそこからどうしよう?成田までのシャトルバスに乗って国内線乗り継げるか?それとも国内線は諦めて品川まで出て新幹線か?
次の行動のことを考えていると、知らぬ間にJALカウンターに現れたオノ・ヨーコのような風貌の責任者のような方が声をかけてくれました。
「お受けしましょう。成田便」
フライト時間の30分前、とっくにチェックイン時間を終えたこのタイミングで、JALの方が特別対応を決めてくれました。本来乗るはずだった成田便にドタンバで乗れることに!
飛行機から降ろしたという預入荷物を改めて成田便に積んでもらえることに。
オノ・ヨーコ!!!JAL最高だ!!
突発的にこんな大きな感謝を伝える場面を経験したことがありません。日本人相手でも言葉が出ませんね。
「本当にありがとうございました!これから(ANAが所属する)スターアライアンスから(JALが所属する)ワンワールドに変えます!」
もっと気の利いたこと言えただろうに、どうでもいいこと言いました(苦笑)
とはいえフライトまであと30分です。搭乗手続き間に合うのか?アメリカは厳重だぞ?
そこらへんは南果歩が指示してくれて、JALの職員の方が同行して搭乗口へ向かうことに。
手荷物検査の行列前、行列を捌いていた黒人の職員が私たちに声をかけてくれます。
「アテンドかい?OK。ついてきな」
区切のテープを開放し、ショートカットで他の旅行者をごぼう抜き。モーゼの十戒のように道が開けていきます。
フライト15分前に搭乗口に到着。アテンドしてくれた職員にお礼を伝えて別れました。
先に搭乗口に来ていた澤木先生と再会。
「いやぁヤバかったよ」
どれだけヤバかったか、全部は伝わらないかもしれませんが、ひとまず結果オーライです。
予定通り帰国。
13時まで眠り続け、先ほどふきのとうをつまみながら永谷園のお茶漬けをいただきました。
「日本に帰ってきた感」MAXの瞬間ですね。やっぱ味付けはダシだわ。醤油だわ。
私の不注意で飛行機に乗れなくなるという2度目の危機は回避しました。
これからは大切な書類は写真を撮って画像でも保存しておくこととします。
もう明日から仕事再開です。
急いで体力を回復し、仕事モードに切り替えて、頑張って行きましょう♪
長らくのペルー旅行余談にお付き合いありがとうございました。
今日はこのへんで。
それでは。
危機の舞台はロサンゼルス国際空港・トムブラッドレー国際ターミナルでした。
國立拓治
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