マシュマロ届いてました。
こちら↓
なるほど。集団指導塾が減って個別指導塾が増えた理由はなんですか?
ということですね。
振り返って30年前。自身が学生の頃は確かに集団指導塾がほとんどでした。
私は団塊ジュニア世代なのですが、その頃は各学年に今の倍の人数がいた時代です。
学習塾もおっしゃっていただいたように一人の大人が大勢の生徒を教えて「儲かってしゃーない」なんて時代ですね。
バブルの頃を懐かしむように、「あの頃は凄かった」なんて1985年~1995年頃に私たち世代を指導していた大先輩の塾経営者はおっしゃいます。
また、当時は個別指導塾というのは勉強が苦手な子が通う塾といった印象でしたね。
集団指導塾の中にも併設されていたりするものの、先ほどと同じように集団指導で理解が充分ではない生徒が受講するもののような扱いでした。
ここから状況が変わってきます。私が思うところお伝えしますね。
子どもの人数が減ってきます。当時から比べて今や半減です。少子化に伴って、一人の子どもにかけることが出来る教育費用が上がったなんて部分は個別指導塾には追い風です。
こんな背景あり、生徒一人一人の状況に合わせて指導が出来る個別指導という形態が2000年頃から流行り出します。
まだ指導形態は探り探りながらここで「個別指導は勉強が苦手な子が行くところ」という意識が薄くなり始めます。
しばらくして個別指導専用教材の登場。当塾でも利用しているフォレスタが草分けですね。
個別指導で点数を取って学校の成績を上げるということが確立されてきました。
ニーズ高まり個別指導塾の日蔭なイメージが払しょくされ、個別指導塾が多くなっていった…
なんて感じでしょうか。
もうちょっと違う角度から書き加えると、個別指導塾は他業種からの参入がしやすい形態であるということですね。
集団指導塾は指導力があって人柄も良いエース講師が必要で、そういった方がやる塾は人が集まりますが、そういうエース講師を増やすのってめちゃくちゃ難しいのです。
その人そのものの授業が商品となります。言わば職人ですから、職人はそう簡単に転職してなれるものでは無いのです。
対して個別指導塾、塾長が直接指導をする場面は無いか限定的で、基本的には学生講師が最前線で指導をします。
生徒とラポール(信頼関係)を形成していくのは年齢が近い学生の方が長けています。
学習指導システムを利用して指導手順を定めて、学生に指導をしてもらうことが出来れば、塾長は指導の職人である必要性は下がります(もちろん職人の方が良いですが)
よって、勉強自体が得意であったという条件だけで、別業種で仕事をしていた方々も個別指導塾での開業が可能なのです。
開業資金は少なくて済みます。仕入れがありませんから、リスクも小さいです。生徒が集まってからその人数に応じて学生講師を雇うと。ここも個別指導塾が増える要因ですね。
今度は集団指導塾が減ってきたという面に注目して少しだけ。
集団指導塾は同じレベルの子を集めて指導をしないと成果が出しにくいです。
以前はめちゃくちゃ子どもの人数がいたので、レベル別に3レベルとかに分けて指導をしていた塾もあったかもしれませんよね。
今や多くて2クラス。生徒集まっていない塾であると1クラスになっちゃいます。
「学力バラバラの子が同じ授業受けて、これじゃ学校と一緒じゃねーか」感を排除して、どれだけ個人個人の学力にフィットした指導が出来るかが勝負です。これが難しいでしょうね。
職人のような方じゃないと、皆を満足させるのは難しいと思います。
よって、皆が同じ目標を目指して取り組む最上位校を目指すような指導が集団指導では効率的になるんでしょう。(集団指導塾が上位を目指すところが多いのはそういうことかと)
また、私は良く言うのですが、一方的なレクチャー形式でその内容をキャッチして理解をするには受講する側に国語力が必要になってきます。
そんな理解する力が備わっていないと、集団指導って向いてませんよね。わからなくても授業は進みますから。
よって、生徒万人に勧められる指導形態では無いというのも集団指導塾が減ってきた理由でしょうか。
選択肢として万人に対応できる個別指導がありますからね。
思いつくままダラダラ書いてます。
集団指導が減って個別指導塾が増えてきた理由をまとめてみますと、
・子どもが減って各家庭で子ども1人にかけられる教育費が増えたから。
・個別指導が進化してきて成績を上げやすくなったから。
・子ども一人一人にフィットした指導が求められるようになったから。
・個別指導が他業種からの参入がしやすいビジネスモデルだから。
と言った感じでしょうか。
ちなみに流行のChatGPTにも聞いてみました。
どうして集団指導塾が減って個別指導塾が増えたのですか?
日本における塾の市場において、集団指導塾が減少して個別指導塾が増加した理由はいくつかあります。
受験システムの変化:日本の受験システムは、従来の一斉採点から、個別の成績に基づく大学入試共通テストに変わりました。これにより、受験生は自分の得意・不得意科目に合わせた対策が必要となり、個別指導塾の需要が増したと考えられます。
親の意識変化:従来の集団指導塾は、多くの生徒を同時に指導するため、生徒一人ひとりに対するカスタマイズされた教育は難しかったです。しかし、現在では、親が子供の学力向上に対してより高い意識を持つようになり、子供に合わせた教育を受けさせたいと考えるようになったため、個別指導塾が増加したと考えられます。
コストパフォーマンスの向上:従来の集団指導塾では、生徒一人あたりの費用が比較的低く、多くの生徒を指導できるため、コストパフォーマンスが良かったとされていました。しかし、最近では個別指導塾もコストパフォーマンスが向上してきたため、個別指導塾を選ぶ生徒が増えたと考えられます。
以上のような理由から、集団指導塾が減少して個別指導塾が増加したと考えられます。ただし、市場の需要や環境の変化により、今後も塾市場は変化していく可能性があります。
面白いですね。1番はちょっと何言ってるかわかりませんが(´▽`)
質問者の興味に応えることが出来たでしょうか?
こんな実情も踏まえて、今後の塾の指導形態を選んでもらえると良いです。
あ、うちの塾について「先生を集めるの大変じゃないですか?」なんて質問も含まれていましたね。
これに関しては確かにそうです。でも、直接自分が教えて成績を上げるという集団指導的な面白みよりも、学生講師たちと協力してチームとして生徒たちの成績を上げるという形の面白みを感じたので個別指導という形態を選択しました。
(私の直接指導が商品になってしまって、私が塾を離れたり体調を壊したら塾の全てが止まってしまうみたいな形態を避けたかったという理由もありますね)
ただ、「自塾生徒から講師へ」というルートが確立されると先生を集めるのもちょっとしやすくなります。あとは講師が遠方からも通いやすいということを重視して駅近立地にしてますね。
いやいや、今日もなんだか長くなっちゃいました。これからもちょいちょいChatGPTには助けてもらうことにします♪
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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