自分に合わない難しい教材で時間とやる気を溶かさないで!!

(注意!追記最後にあります。レベルは地域差あるので注意を!と言う追記です!)

先日書店に行く機会がありました。1年後の海外旅行のためにガイドブック類が欲しかったんですよね。

書店に足を運べばいつでもパトロールのように学参コーナーに足が向きます。拙著を置いてくれているかどうか。

おお!しばらく塩対応だったこの書店、いつのまにか好待遇で置いてくれてます!くにたて式3種に加えて今年出した新刊まで平積みで!

これも大和出版の営業のおかげですね。ありがとうございます。

さてさて。ふらっと見て回ってると、ハイクラス徹底問題集のコーナーを見つけました。

最高水準問題集と共に難易度が高い市販教材として有名なシリーズですね。

これ買っておけばなんだか賢くなる気がする教材ではありますが、気を付けてください。

ちょっとカッコいいからとか見栄で購入すると、マイナスに働くことありますから。

どういったことがマイナスに働くかと言うと……

挑戦する問題を間違えると難問続きで時間が溶ける!

レベル選びを間違えると、自分の実力では太刀打ちできない難問が続きます。

このハイクラス徹底問題集で言うと、レベル1の問題は大丈夫です。中学の定期テストで普通に出題されるレベルです。偏差値50以上の子(内申3以上の子)は挑戦可です。

レベル2の問題は公立高校入試レベルで、中学の定期テストで最後の100点阻止問題なんかで1~2問出されるレベルじゃないかと。偏差値55以上の子(内申4以上の子)は挑戦可です。

レベル3の問題は難関私立高校入試レベルで、定期テストで出題されるレベルの問題ではありません。偏差値65以上の子(内申余裕で5の子)は挑戦可です。

この事実を知っておいて欲しいのです。

こういった部分を把握出来ず、最初から全部やっていけば俺は天才になるんでしょ?みたいなことを考えて取り組んでもすぐに止まってしまうことでしょう。

解けるようにしたい!と粘ろうものならば、時間が溶け続けます。

定期テスト勉強としてレベル3の問題を唸り続けていたならば、定期テストに出題されない難易度の問題に時間をかけて挑戦し続けていると言うことになります。

もちろん、そのチャレンジ精神は買いますよ。しかし、時間は有限ですからね。

例えば自分の余暇の時間を全て投入して娯楽のように解くなんて子はもちろん止めませんけどね。(そんな風に取り組めたら素敵!)

挑戦する問題を間違えると出来ない問題続きでやる気が溶ける!

こうして定期テストにも自分の実力にも見合っていないレベルの高い問題に挑戦しているとですね、解けないばかりで自信を無くします。

勉強へのやる気が時間と共に溶けてしまうこともあるでしょう。

ちゃんと自分の学力に沿った教材で勉強をすることが大切です。

定期テスト・公立入試対策で使うならレベル2までをおススメ!

さて、そんなわけで。こうした難しい教材は慎重に買ってください。今回紹介しているハイクラス徹底問題集を例にしてお伝えをすると、

偏差値50前後(通知票3の人)は買わない方が良いです。レベルが合ってません。棚を飾るだけになりがちです。

どうか学校配布のワークをしっかり仕上げることに力を注いでください。通知表が4になったならばようやく買っても良いかな?のレベルですよ。

偏差値55前後(通知表4の人)は買っても良いけど背伸びしないでね。まずは学校配付のワークをミス数片手で収まるぐらいまでに仕上げてね。

購入してもやるのはレベル2までにとどめておいてね。レベル3はまだまだ実力不足。挑戦は偏差値が65超えてからね。

偏差値65以上(通知表余裕で5の人)は買っても良いけどレベル3は気を付けてね。定期テストと公立高校入試は基本的にレベル2までをマスターすれば充分なこと多いですから。

レベル3は本当に難関私立を受験する子が力を付けるためにやるのに相応しいって思ってますよ。具体的に愛知で言うなら偏差値65以上で東海・滝の受験を目指す生徒ね。

定期テスト対策で使うならレベル2まで。公立高校入試対策として使うのもレベル2まで。

ハイクラス徹底問題集を買ってみたい人は覚えておいてください。

※地域差はあるので、その具合はご確認を。私はこのレベル感の中学が一番多いのではないかと感じています。

(余力を充分に持って公立TOP校に入っていきたい生徒、難問を解くことが面白いと思える生徒は、夢中になって時間を溶かさないように気を付けてくれればレベル3の挑戦も勧めますよ♪)

大は小を兼ねるなんて言葉ありますが、学参においては難しい教材は簡単な教材を兼ねるなんてことありません。

時間ややる気を溶かしてしまわぬように、購入は慎重になさってくださいね。

追記!

名古屋市名東区の飯田先生@ING進学塾から「うちの地域、結構ハイクラスや最高水準問題集から出題されてますよ!」という報告いただきました!

名古屋市内でも東部はレベルが高いですからね。地域差あるので私の記述がお通いの中学のレベルと合ってなかったらスイマセン。

ただ、自分のレベルに大きく合わない問題集に取り組んで時間を溶かさないで!という主張に関しては変わりません。

難しい教材もその内容を栄養に出来る生徒はもちろん使ってもらえると良いと思います。

Xでいただいたツイートこちら↓

(飯田先生)教材おすすめは地域で分けた方がいいかもしれませんね。日進手前から神丘辺りでは定期テストを考えるとそこまでハイレベルとまで言えないかもしれません。それと今回のテストもですが、理科はこちらからほぼ丸々出ることあります。数学は改訂されてから易しくなりましたがそれでも捨てる難問ありますね

(私)ハイクラスで言うとレベル2まで。この出題ラインとしては変わらないのね。ただこれが100点阻止で数問ではなく頻繁に出てくると! この認識であってますか?

(飯田先生)教科書改訂から英語の文法、理科、社会、数学は頻出とまで言わなくとも傾向が被ることが多いです。理科は飽和水蒸気量などの計算系ではよく出ます。特に差をつける問題で、ではないです。定期テストのランクを4つに分けるとしたら、上から2つ目という体感です。

(飯田先生)というかハイクラスの方が改定後、少し定期テストよりの問題、やさしめの問題が増えたと思います。以前のものだったら難しいものが多すぎて使用してませんでした。

(飯田先生)頻出ではないですが、年配の先生や30代半ばの先生で理科は部分的に最高水準の標準からもまんま出てました。この年代の頑張ってた方は市販では後はシグマとかこれくらいしかなかったからかな、と。今でも思い入れがあって見てるのかなという印象です。長々すいませんm(_ _)m

レベル高い中学はちょっと注意してくださいね。通ってる塾とかなんなら先生に直接相談してみるといいです。以上追記終わり。

書店で見つけた難しい教材について書いてみました。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は7万部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。