愛知県公立入試の数学は大問1が命!!

中3生で、入試問題の計算問題がなかなか安定しない一部の生徒たちに、毎日過去問の計算の部分をウォーミングアップがてらやって見せに来るように指示しています。

愛知の入試は計算を中心とした大問1が全9問もあります。この大問1の後半は計算問題ではありませんが、比較的点を取りやすい短文の問題です。

この大問1をいかにミスを抑えて全力を出せるかどうかが、とてもとても大切になってきます。

夏から口を酸っぱくして何度も伝えているこの事実、しかしこの大切さがわかっていない生徒がいるんですよね。

リアルじゃないんでしょうね。そんな性根を直すべく、毎日見てます。

昨日のやりとりです。

「全問正解でした」と生徒が計算したノートを持ってきました。

「・・・これ見直ししたの?」という私の問いかけに対して「してません」と。

「ダメだね。お前、こんな風に計算をやらせてる意味わかってんの?模試とかで計算問題を思わぬ失点をいつも重ねて安定してないからやってるんだぜ?」

「そんなお前が全問正解だったと持ってきたとしても、それはたまたまである可能性が高いだろ?これを全問正解にする全力の努力をぶつけなかったらこの練習は意味ねぇの」

「今日現在で計算が安定していないお前は、入試当日もラスト3分から5分を割いて計算問題を見直すべき人なのよ。だから毎回練習時も見直しをすること。いいか?」

また「全問正解でした」と別の生徒がやってきました。しかし・・・

「・・・ダメだね。こんな小さな文字でこんなゆるい字で書いてちゃ。いつミスしてもおかしくない」

「お前『今日で2日連続全問正解だから良くない?』とか思ってんだろ?思ってるよね?甘いんだって!本当に計算が安定してたら模試であんなにミスを重ねないわ!」

「この計算問題の出来がお前が3年間通う高校を変えるかもしれないんだよ?だから簡単な計算でもお前のベストをぶつけなきゃダメなの。お前わかってねーだろ!?」

2日連続で計算全問正解であったのに叱られるプレイです(^o^)

今ここで身につけたいのはたまたまの全問正解ではありません。

正しい手順で魂を込めて取り組んだ計算問題の全問正解です。

ですから、全問正解であってももちろんダメ出しですよね。

愛知県公立入試は1種類のテストで最上位校から最下位校までを網羅して入学選抜を行わなくてはいけません。

よって、自ずとその問題は、簡単なレベルのものと、難しいレベルのものと、難易度の差が大きめのテストとなってます。

全員0点になってしまっても困りますし、全員満点になってしまっても困るからですね。

比較的簡単に作ってくれている大問1は簡単に落とすわけにいかんのです。大問1の計算問題の重要度は伝えても伝えても足りないのです。

愛知県内の中3生を持つご家庭の皆様、過去問演習そろそろ始めてますよね?

数学の計算が安定しない子には大問1の重要度を伝えてあげてください。そして、全力で魂を込めて取り組ませてあげてください。

具体的には、

●苦手な子は毎日過去問1回分の計算問題をウォーミングアップがてらやる

●途中式を大きく丁寧に書く(あとで見直しが出来るレベルで)

●計算の正答率が安定しない子は見直しを必ずする(解き直さず途中式で見直す)

ですね。

よかったら参考にしてください(^o^)

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は7万部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。