小牧西中の2年生の生徒が興味深いことを言っていたと講師から聞きました。
なんでも、小牧西中の2年生は夏休みの宿題が最低限のものだけで、ほとんど出なかったらしいのです。
「自分で考えて自分で取り組むように」
という風に先生から言われて、『宿題ほぼ無しの夏休み』が実現したようです。
さて、夏休みを終えてすぐ、実力テストが実施されました。
その実力テストが業者テストなのか先生の手作りかは知りませんし、範囲発表されていたものなのかどうかも知りませんが、どうもその実力テストが学年全体としてかなり悪かったようなのです(;・∀・)
この結果を受けて、自律を求めた自由度高い指導から、今はガチガチの管理教育に舞い戻ったとか(*_*)宿題もゴリゴリに出てるとか(^o^)アーア
この一連の出来事、なんだか興味深いと思いませんか?
子どもたち一人ひとりが自分で考えて自ら学んでいくように上手に仕向けることができたならば、それは理想の指導ですし、とても先進的な取り組みだったと思うのです。
おそらく学年主任の先生の熱い想いでやってみたのではないかと想像します。残念ながら結果は大失敗。校長先生に釘を刺されたかもしれませんよね。「この状況どうしてくれるの?」なんて。
その学年主任の先生は最近話題の麴町中のこの本を読んだりしたのかなぁと安易に想像したり。
時事通信社
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麴町中では宿題出ないんですよね。さらに定期テストも辞めたりと、凄い取り組みの中学です。
この取り組みを成功させた工藤校長の手腕はもちろんあるのですが、麴町中って国会議事堂の近くにある日本で有数の学力レベルの高い中学なんですよね。
この先進的な取り組みがとても成功しやすい中学だという面があります。
そんな中、こういった先進的な取り組みをごく普通の中学がチャレンジしてみた。→結果上手くいかなかった。→管理がキツイ状況になった。
んー興味深い。
例えば江南市のある中学の自学ノート。ノートを隙間なくギュウギュウに詰めて書いて出すと高評価がもらえるようなルールになってます。
生徒たちはとにかくツメツメに書くことが良いと教育されているので、その中学の生徒の学校のノートはとても見づらく、数学に関して言えばもはや害悪でしかない状況。途中式がわかりづらく酷いことになってしまってます。
「なんてセンスの無い指導をするんだ」
なんて私は思っていましたが、これはもしかしたらこの小牧西中と同じことが起こっていたりしたのかなぁとか感じたり。
妄想劇場を脳内で繰り広げて、自学ノートがツメツメになってしまった過程を想像してみると・・・
「自学ノートは自分で考えて自由に勉強してこい!」
なんて指示から始まっていたかもしれません。その指示に上手く乗って自学が出来た生徒たちはごく一握り。
余白ばかりでスカスカの自学ノートで出してくる生徒たちが大半を占めるようになってしまった。
本当にひどい子になると漢字練習だといって、とてつもなくデカイ文字で数回だけ漢字が書いてあることも。
「だめだこりゃ!どうにかして自学をしっかりやらせなきゃいかん・・・仕方ない・・・」
と、ツメツメノートを良しとするようになるまでには、こんなストーリーが隠されているんじゃないかなぁって思うんですよね。
そう思うと、酷い指示の学校からの宿題とかに対して少し優しくなれる気がします(^o^)
どうですかね?このへんはまた現役の中学校の先生たちに聞いてみたいです。どうか良かったら聞かせてください。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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