私立一般入試は合格目安点の確認を!

昨日のことです。来週に私立一般入試を控える生徒がやってきました。

その子は私立のある難関校を受験します。当日点一本のガチンコ勝負の難関校です。

少し浮かない感じで私のところに来ました。

「私立の○○の過去問やってるんですけどヤバイんです。7割ぐらいしか取れなくて・・・」

今日のことです。以前塾外生の学習相談を行ったご家庭からメールが届きました。

どうも悩みが同じようなんです。

「私立の○○の過去問が7割ぐらいしか取れないと落ち込んでます。公立の第一志望を落とそうかと話しているところです」

偶然にも同じ相談が2件続いたわけです。相談を受けたときに私は思いました。

「あぁ、ブログにこのことを書いていないからだ。ちゃんとみんなに説明してあげないとな」

その思いを受けて今日は書いてます。

私立一般入試について大事なこと書きますので「中京・名城・名電・名古屋・愛知」を一般受験するご家庭はよく聞いていてくださいね。

いきますよ。

公立TOP校を目指す子は皆が名古屋・愛知・名城・中京・名電を受験する!

以前は淑徳も選択肢にありましたが、淑徳が高校からの募集を停止したこともあり、基本的に公立のTOP校を目指す子たちは7校の中から選んで受験します。

私立最難関の東海・滝の2校、そしてそのスグ下に控える名古屋・愛知・名城・中京・名電の難関5校です。

これら7校を組み合わせて1校から3校までの間で受験をしていきます。

尾張学区の公立TOP校は具体的には「旭丘・明和・菊里・向陽・千種・瑞陵・一宮」でしょうか。

そして、公立地域2番手校を目指す子たちもこのあたりの私学を受験します。メインは先程書いた難関5校ですね。

地域2番手というよりもTOP校を除いた偏差値60以上の高校と言ったほうが適当でしょう。

沢山ありますが、挙げてみると「桜台、名東、昭和、西春、五条、一宮西、旭野、横須賀、江南、春日井、半田」あたりです。

これらの高校を目指す子たちが難関5校をメインに受験してきます。(半田や横須賀は星城がメインかも)

長々と書きましたが、上位の子たちがこぞってこの名古屋市内の難関私立5校を受験してくるわけです。

まずはこの事実を知った上で次です。ということは・・・

難関5校は難しいテストじゃないと点差が出せない!

ということはですよ、平均点が80点を超えるような簡単なテストでは、受験者の実力を比べることができないのです。

平均点が高いことで同じ点数を取る生徒が多くなってしまうのです。100点ばっかりとか95点ばっかりとか、それでは困るのです。

よってこれら名古屋市内の難関私立5校は問題を難しめに作ってきます。平均点が60点ぐらいになるように作ってきます。

言っておきますが学校のテストや公立入試の平均点60点とはワケが違いますよ。

内申オール3以下の生徒たちはこれらの高校を受験しませんから、ある程度学力を持った生徒たちが6割程度しか取れない難しい問題になっているのです。

この事実をまず知ってほしいです。

難関私立5校は7割取れればまず合格!

冒頭に書いた生徒の話に戻しましょうか。

私は相談に来た生徒に言いました。

「いいかい、○○は上位の子がみんな受けに来るから問題を難しく作ってある。公立の問題なんかよりよっぽど難しいんだ」

「でね、高校側が合格の目安として以前言ってた数値がね・・」

「6割とれたら普通科合格、6割5分とれたら特進で合格って以前言ってたよ」

「年によって平均点のブレがあったとしてもだ、過去問で7割を越えていたらよほどのことがない限り○○高校は特進で合格していくレベルなんだよ」

「7割でヤバイって言っていたけど、実は○○高校の一般入試で7割というのは特進合格レベルだ。よく覚えておきな」

生徒は安堵の表情で席に戻っていきました。この事実を知っているか知らないかで大違いですよね。

メールいただいたご家庭は「7割しか取れない」と志望校を変えようかとまでの勢いになってましたからね(゜o゜;

ちなみにこれは私が把握している○○高校だけでの目安数値です。他の4校の高校の当日点目安はわかりませんが、状況は似ているはずです。

塾の先生や学校の先生に合格の目安点を質問してみてください。

難関5校の過去問は時間配分練習と最大8割の直しを!

さて、大事なこと引き続き書きます。

難関5校は難しく作ってあります。よって、いつもの学校の定期テスト直しみたいに満点になるまで直すというのは現実的ではありません。

難易度が高すぎる問題が混ざっているからです。よって、過去問演習の直し作業は合計して8割まで直せたらOKとしましょう(特に数学と理科は!)

偏差値60そこそこの地域2番手校を受験する生徒はこのラインでOKです。

ただ公立TOP校の中でも旭丘・明和・一宮なんていう最難関を挑戦する生徒は満点目指して直しをすべきだと思いますけどね。

このへんデリケートな話ですが、一番大事なのは時間だと私は思ってます。

貴重な時間を当日に解ける可能性が低い難易度高すぎる問題を理解することに割きたくないという想いでいます。

私立高校の過去問演習は、当日に「時間が足らんかった!」なんてセリフを言わなくてもいいように時間配分を練習して、8割ぐらいまでの直しをしていけばいいかなと、私は思ってます。

飽くまで公立が目標です。公立のレベルを大きく超えた難問を解く練習に大きな時間を割かぬよう、気をつけてください。

指導する先生によって言うこと違うとは思いますが、私はこう思ってます。参考にしてください。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。