愛知県高校入試の追跡調査資料が届いたと昨日お伝えしましたね。
さっそくパラパラと見ていたらドキッとしてページをめくる手を止める高校がありました。
西春高校です。
今年の入試は倍率が低かったなぁぐらいに思っていましたが、追跡調査資料を見て驚きました。
ほぼ全入やん!
調査人数85名中、合格者数83名、不合格者数2名というデータでした。
詳細を見てみると、
定員360名、第一志望者数315名、第二志望者数219名、総合534名
倍率1.48倍、第二志望率41%
第一志望が定員を割っている!第二志望率41%!
このあたりがほぼ全入になってしまっている要因でしょうね。
上位校は一宮、向陽、明和。その上が無いTOP校たちなので、玉突きで第二志望の西春に降りてくる生徒は限定的です。
で、また西春は組み合わせる第二志望校が程よいところが無いんですよね。昔から定番だった組み合わせ校の新川高校も清州市の人には便利ですが、犬山線沿線の人たちからしたら便利とは言い難く。
対する江南高校を書いてみます。まずは追跡調査資料のデータから。
調査人数142名中、合格者数102名、不合格者数40名というデータ。詳細は…
定員320名、第一志望者数430名、第二志望者数97名、総合521名
倍率1.65倍、第二志望率19%
第一志望がしっかりいます。江南は組み合わせる程よい上位校が無いので、第二志望にされることが少ない学校です。
これが第二志望率が低い理由ですね。
公立高校を志願する生徒が減り、定員割れを起こす高校が急増しているというのが、ここ数年の流れです。
「公立離れ」「私立人気」「通信制人気」「名古屋市内人気校集中」「アクセス悪い高校が人気を落とす」・・・
こんなことが重なって、今の状況があるのではないかと私は思っています。さてこれからどうなるか?
最後に、追跡調査資料の合格者平均偏差値と平均内申を並べてみましょうか。
愛知全県模試追跡調査資料2021での西春と江南の比較
合格者平均偏差値 | 合格者平均内申 | 調査人数 | |
西春 | 61.8 | 38.6 | 85名 |
江南 | 60.8 | 38.0 | 142名 |
肉迫してきましたね。江南が迫ったというよりも、西春が降りてきたというのが私の感触です。
2024年春の大学入試結果から大学進学実績も肉迫するかもしれませんね。
今後の2校を見守ります。まずは西春は定員を1クラス減らすところから始めたら良いと思うけどなぁ。
追跡調査資料を見て気になったこと書いてみました。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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