石川県から他県に疎開している中3受験生の学習サポートをするぞ!

能登半島地震に関わる塾業界の動きについてレポートをしたのは少し前の話でした↓

余談で書かせてください。能登半島地震からもうすぐ2週間ですね。東日本大震災の時の教訓を活かして報道規制もあるのでしょう。私自身がテ...

金沢の辰村先生@スタディハウスの塾で作った義援金口座には900万円を超える寄付が集まっているとか。皆さまご協力ありがとうございます。

そんな中、能登の熊野先生@EPOCHより昨日遅くに連絡が入りました。

「鹿児島に疎開した中3生の生徒がいるのですが、入試まで面倒を見てくれる塾を紹介してもらえないでしょうか?」

といった相談でしたね。

私が学習塾協会に加盟しているという点を踏まえてお声がけをいただいたのですが、学習塾協会が公開している被災者受け入れ塾のリストには鹿児島はありませんでした。

鹿児島はかなり遠方になりますし、まさか鹿児島まで疎開してくる生徒がいるなんて皆が想像をしなかったのでしょう。

さて困ったなぁ~とは思いながら、熊野先生と話しながらちょっと良いこと思いつきました。

「そうか!義援金自体は集まるわけだから、そのお金を使って、正規の授業料を疎開先の塾に支払って、入試まで面倒をみてもらえないかどうかを俺が現地の塾にお願いしたらよくない?」

これは良い案だ。間違いない。

これまでは被災した家庭が学習塾協会の被災者受け入れ塾のリストを見て、疎開先から近い塾を探し、自ら手を挙げてその塾を訪ねる必要がありました。

疎開先の家庭からの距離が偶然近いという展開もそうそうありませんし、自らお願いする必要もありますし、支援を受けて塾に通うということがそこそこ敷居の高いものになってしまっていました。

これを、こちらが通塾が便利な立地の塾をピックアップして、支援と通塾開始までをコーディネートすればいいわけですよ。

受け入れをお願いする塾に正規の費用以上の謝礼を支払えば、「少々事情が込み入ってる短期の生徒が入塾してきた」というだけです。敷居はグッと下がるのではないかと。

石川県の公立高校入試である3月8日までと明確に期間も決まってますし、金銭的な負担はゼロで、イレギュラー対応という指導の負担も大きくかからないように石川県の塾の先生から指導の大枠は指示していくということにすれば……良いんじゃないか?

これは絶対良いはずだ。

しかし石川県の公立高校入試まであと40日ほどでまったく時間がないですね。

こんな状況をふまえて、速攻で話をまとめて速攻で動くことに。

昨日の深夜に熊野先生と話して決めたこの学習支援を実行するために、さっそく全国学習塾協会の事務局に相談を本日午前中に。

そして石川県の学習塾協議会いしかわの南会長と熊野先生とZOOMで相談を。能登半島の現状も併せて聞かせてもらえました。

能登半島は2市2町という規模なのだとか。輪島市、珠洲市、能登町、穴水町ですね。

各地区にいる中3生の大まかな人数と、疎開で県外に出ているであろう中3生の数も予想で。(輪島と珠洲は半数以上が集団避難してるそうです)

ここまでの活動で、今回の取り組みのお金(義援金)の出所の目通しを大まかにつけました。

さっそく鹿児島の塾にお願いをします。実は昨日のうちにお願いする塾の目星をつけておきました。その生徒の疎開先の住所のすぐ近くに教室がある塾です。

同じ学習塾協会の会員であるという細い繋がりを頼りに、思い切ってSNSのDMからお願いを。

すると、前向きに検討をしていただけるといういいお返事をいただけました!ありがたい!いいスタート切れてます!

また、その生徒に実際に取り組んでもらう教材は石川から郵送で送ろうと話してました。

送る教材のチョイスに関しては、石川で塾教材マニアの中富先生@進学塾ぐっじょぶに電話で相談をしてその教材も決定しました。

加えて、その生徒に入試当日までの勉強の進め方のレジメ作成を中富先生にお願いしたところです。

イマココ!

進捗はこんな感じです。

ここから実際に動き出したら、皆で情報を共有出来るように公式LINEを利用して「鹿児島の生徒」「鹿児島の先生」「石川の塾の先生」「私」で連絡を取り合えたらと検討してます。

こんな一連の学習支援を現地の塾に3万円の謝礼と教材でお願いするという今回の取り組み。

まずは話をいただいたこの鹿児島の生徒の例を作って、これを横展開していきたいですね。

熊野先生にはここから横展開出来るように広げ方を探ってもらってます。この取り組みを使いたいという疎開している中学生家庭に告知が出来るように。

以上、昨日の深夜から今日18時までの動きですね。

もしも具体的に活動が動き出せたときは、学習塾協議会いしかわと協力しながら進めて参ります。

同業の皆さんには、支援に使えるお金が尽きた時に義援金をお願いするかもしれません。そのときはどうかお力貸してください。

以上です。

こうした大きな自然災害時に、私たち学習塾業界としてどうやって力を合わせて子どもたちの学習環境を守っていくのか。

今後のためにしっかりと再現できる形を作ることが出来たら良いです。

今日はこの取り組みで掛かり切りでしたので、この報告でお送りしました。

今日はこのへんで。

それでは。

輪島市の中学生の集団避難の様子です。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。