高校入試を目指す中学生向けの本を書いている途中です。
難しいのは公立高校入試のシステムが47都道府県47通りだということ。
学力テストの出題形式とか傾向もそれぞれな中、47都道府県に住む中学生皆に伝わる内容で書かなくてはいけません。
一部の県にだけ当てはまるようなことを書いても「は?」と46都道府県の中学生は思うわけです。
だからといって47都道府県の中学生に伝わるようにと手を抜いて書くと、内容は輪郭が見えないボンヤリとした、具体性のかけらもないものになってしまいます。
「47都道府県の中学生に向けて具体的なアドバイスをする」
これを目指して書いてますが、まぁ難しいなぁと頭を悩ませているところです。
さて、今は数学についてのアドバイスについて書いてますが、これまた各県で状況がえらい違う。
愛知の数学の出題がスタンダードだなんて思ったら大間違いです。たとえば愛知の公立入試ではこんなことが言えます↓
「愛知県で難易度が高くて数学が苦手な子が飛ばすべき問題は関数と平面図形と立体図形の②」
これをふまえ、ここからこんな風に疑問が湧いてきました。
「はて、他の都道府県でもこんな単元で難問が出るのかな?それともやっぱり県ごとで全然違うのかな?」
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47都道府県の中学生になるべく具体的に伝えるために、入試問題1問ごとの正答率が公表されている県のデータを気合で全て調べちゃいました(´▽`)
1問ごとの正答率を公表している県は私調べで23都道府県。約半数です。
まさか違う目的で過去に調べたこのデータが役立つ日が来るとは思いませんでしたね。
令和2年度入試の1問ごとの正答率を探して全てプリントアウト。秋田が上手くデータ取れず、奥の手で秋田の佐々木先生@キャンバス21にお願いして回してもらいました(^^♪アリガトウ
正答率が20%以下の問題を調べていきました。
調べていくと色々見えてきて、大変で時間もかかりましたが楽しい作業でしたね~。
この調べたデータをもとに、可能な限り具体的な内容で本に書いていきたいと思います!
せっかく調べたんで少しご紹介を。
新中3生がこの春の時点で解くことができる正答率10%以下の問題を2問ご紹介します。
短い問題文なのに正答率を10%以下に抑えている2問です。正直これが正答率10%切ってしまうのかと驚きましたけどね。とくに高知の方の問題は。
新中3生は挑戦してみてください。あ、これは新中2生も挑戦できるか!
令和2年度高知県公立入試問題 正答率8.3%の問題
4%の食塩水と9%の食塩水がある。この2つの食塩水を混ぜ合わせて、6%の食塩水を600gつくりたい。4%の食塩水は何g必要か。
令和2年度秋田県公立入試問題 正答率9.3%の問題
家からa m離れた博物館まで、行きは毎分60m、帰りは毎分90mの速さで往復した。往復の平均の速さは分速□mである。□にあてはまる数を求めなさい。
コロナ休校前の入試ですから、コロナ禍関係ないですからね。どうですか?解けました?(解答はこの記事の一番下に)
見事解けた生徒も解けなかった生徒も、昨年の休校分も取り換えすべく新年度気合入れて勉強していきましょうね!
今日はこのへんで。
それでは。
おかげさまで4刷重版出来中!↓
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正解は「360g」 と 「72」
國立拓治
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