中3生は2学期から内申点を伸ばす難しさを知れ!

中学校は保護者会が行われています。

どんな話があったかを面談時に聞くようにしているのですが、だいたい軽い話で終わってます。

なにせ中学校の面談は時間がタイトです。10分という時間で話をまとめなくてはいけません。

志望校の具体的な話とかはだいたいされません。いや出来ませんかな?

「『志望校目指すならもっと頑張って成績伸ばさなきゃ届かない』って言われました」

なんて生徒から報告を受けるのですが、んーどうもその成績を伸ばす大変さまでは伝わっていない様子。

今までよりもちょっと頑張ればいいんでしょ?ぐらいに思っていそうです。それが証拠に勉強への取り組みの変化が感じられない子も。

3年の2学期で通知表を伸ばす難しさは1年2年で伸ばす難しさの比ではありません。

皆がこのタイミングで志望校への内申が足りないことに気が付きます。皆が2学期頑張らなきゃと思います。

その中の何割かが実際に頑張ります。部活が無くなった時間をそのまま勉強に当て込みます。

こんな状況の中で内申を伸ばしていくのは簡単じゃないです。

このへんを軽く見てる生徒多いように感じたので改めて書いてみます。

中3の2学期以降は皆が頑張るので内申を伸ばしにくい!

中2気分を引きずっていた子たちも皆が頑張り出します。ずっと頑張ってきた子も引き続き頑張ります。

1日30分勉強時間が増えたぐらいではその差は埋まりません。

内申1を2、2を3にするのは比較的簡単ですが、内申3を4、4を5にするのは本当に難しいです。

内申を上げるには以下を目安にしてみてください。

内申1を2にするには、まず授業態度と提出物をしっかりとすること。これだけで1を抜けることが出来たりする。点も上がればいうこと無し。

内申2を3にするには、テストの点を中間期末共に平均点マイナス15点ぐらいまでに収めること。10点までで収めれば心強い。

内申3を4にするには、テストの点を中間期末共に平均点プラス15点以上取ること。20点以上あれば心強い。

内申4を5にするには、テストの点を中間期末共に平均点プラス25点以上取ること。30点以上あれば心強い。

こんな感じでしょうか。授業の中での小テストとかもありますが、定期テストだけで目安を書くとこんな感じです。

平均点は皆が頑張れば高く出ます。だから、いつもより点がとれただけではダメなのです。

いつもより点がとれたかどうかではなく、内申が変わるレベルまで点がとれたかどうかが大切になるのです。シビアですがそういう時期です。

内申伸ばしたかったら部活だった時間は全て勉強するのは当然!

部活の引退が近いです。これから大きな時間が空くこととなります。

ここから内申を伸ばす必要がある生徒は、ここの時間をしっかりと勉強にしていくことができるかです。出来なければ内申は伸びません。

あらたに勉強部に入部したつもりで、その時間を勉強に充てる。自習室完備の塾に通う生徒はその時間を塾に通って勉強する。

もしくは夕食を早くとってから塾に向かい、塾が閉まるまで勉強する。具体的な行動のルールを決めて、勉強を習慣にしましょう。

2学期で目指す内申に届かなかったらタイムアウト!

今から12月まで全力で勉強に取り組み、2学期の結果を待ちます。2学期の通知表が目指す内申に届かなければ、もう志望校には届かないと考えましょう。

愛知の公立高校入試では3年3学期の通知表が入試に使われます。3学期の通知表は1学期2学期3学期の平均値でつけられます。

ということは、1学期2学期で届いていないならば、3学期で急に伸びることは基本的にありません。

たとえばこんな状況。1学期内申30で松陰高校を目指したいと。松陰の内申目安を36と設定したとします。

  1学期 2学期 3学期
   
   
   
   
   
   
   
   
   
30    

2学期頑張って3つ伸ばしたとします。しかし、もうこの時点で3学期で36まで届かないことがほぼ確定してます。

  1学期 2学期 3学期
4  
4  
4  
4  
 
 
3  
3  
4  
30 33   

頑張って伸ばした教科をそのままキープできたとして、合計は33。平均値で3学期内申がつくので3学期だけ急に上がることはマレ。やはり届かないのです。

ワンチャンパターン

若者言葉を無理して使ってます(´▽`)

「ワンチャンありませんか?」なんて生徒に聞かれることも。2学期で内申3を伸ばして33にしてきた生徒のワンチャンパターンはこちらです。

  1学期 2学期 3学期
4  
 
 
4  
 
 
 
 
 
30 33   

3つ落として6つ上げてきたパターン。合計は33で届いていませんが、これがワンチャンです。

各教科に動きが出ました。動きが出た教科は3学期の頑張り次第で上に揃えることができるでしょう。

3・4と取ってきて、3学期に4をつけることを目指す。4・3と取ってきた教科も3学期に4をつけることを目指す。

3学期に全ての教科で上に揃えることができたならば・・・

  1学期 2学期 3学期
4
4
30 33  36 

36が揃うのです。

「そんな上手いこと上がったり下がったりできへんやろぉ」

「そんな上手いこと3学期で上にそろわへんやろぉ」

という声が聞こえてきそうですが、その通り(^^;)そんな上手くいくことは少ないですけどね。

ただ、1学期2学期で動きが出た教科を上に揃えた合計数値が伸ばせる上限と考えておいて良いと思います。

松蔭を受験する内申が揃っても、これでようやく受験できるステージに上がっただけで、ここから点の取り合いが始まります。

その力はいつ身につけるかって、この夏からでしょう。内申が届いていない生徒は、実力と内申と両方伸ばす必要ありますからボヤボヤしている暇は無いです。早速今日から行動に移していきましょう。

連休を終えて本日より冬期講習が始まりました。まだ終業式が終わっていないので生徒たちからしたら、まだ冬期講習と言われてもピンと来ない...
中3生には公立入試で使用する内申を決定づける勝負の学年末テストが来週やってきます。ここでベストの形で内申を揃えることがとても大切に...

少し話は逸れましたが、中3生はここからの本腰入れていこうぜ!成績伸ばすべく具体的に行動に移していこうぜ!うちの塾生はさっそく塾に自習にこや~!

ってことですね(´▽`)

今日はこのへんで。

塾長國立の初出版書籍「勉強のキホン」全国書店にて好評発売中です!

小学生のうちに身につけたい! 「勉強」のキホン
國立 拓治
あさ出版 (2019-03-15)
売り上げランキング: 403

初めてこのブログにお越しいただいた方はこちら!

YouTubeチャンネルはこちら!ツイッターはこちら!

「友だち登録」でblog更新情報をLINEで通知します!

友だち追加

The following two tabs change content below.

國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。