あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
休日中なので余談でお送りしますね。
大名古屋ビルヂングにリブレットナゴヤと言う名で本のセレクトショップがテナントで入ってます。
小さな店舗スペースなので、厳選されたジャンルの厳選されたわずかな本たちが並ぶ店です。
厳選されているだけあって、ここの店の本のチョイスが素晴らしいんですよね。
私の本の趣味のツボを押してるだけかもしれませんが、本好きが厳選した本たちなんだろうなと感じさせられるラインナップです。
でまた、今日知ったのですが、この店、岩倉駅東口にある大和書店が手掛けてるそうです(゚д゚)!
「書店のくせに本置いてねーじゃねーか!貴重な岩倉駅前立地で何してんだ!」なんて個人的に毒づいてましたが、しっかりお世話になってる書店でしたね(^^;)
さて、前置き長くなりましたが、このリブレットナゴヤでまた私の興味のツボを押す本を見つけてしまいました。こちら。
内澤旬子さんの「世界屠畜紀行」という本です。
角川書店(角川グループパブリッシング)
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なんだかかわいらしい表紙の本ですが、中はなかなかハードな記述の本です。
簡単に言うと「世界中の屠殺場を巡って家畜を肉にするまでの過程とか、そこにまつわる人たちの生活を描いたレポ」ですね。
中学生は屠殺場ってわかるのかな?日々食べてる「牛・豚・鶏」を「牛肉・豚肉・鶏肉」にする場所ね。
柔らかな表現で書きましたが、この本にはリアルな描写とリアルな挿絵を添えて書かれてます。
「屠畜」と言う言葉は「屠殺」という言葉の響きが良くないので言い換えた言葉だそうです。昔からある言葉なのだそうです。(私も今回この言葉で揃えます)
私、この屠畜に関して昔から興味がありました。
大学を卒業して働き始めた頃に小林よしのりのゴーマニズム宣言という本で少し知って、屠畜場に見学に行ってみたくなりました。
なんといいますか、「普段食べてる肉が肉になるまで」は野菜や魚と違ってオープンじゃないですよね。
日本では昔は差別された人たちが担ってくれていた仕事だったということもオープンじゃない理由の一つです。
あとは単純に生き物の命をいただいて人間のための食料を作る場所です。牛や豚は手足があることとか鳴き声があることが魚と違ってちょっとインパクトが大きいですよね。
そのへんも踏まえたうえで、ちゃんと今食べている肉がどのような過程で店にならんでいるのか。ちゃんとこの目で見て知りたいと思ったんです。
当時の生徒たちと一緒に見学に行きたいと思って、名古屋市内の屠畜場に見学希望で電話をかけたのは23歳のときでしたね(´▽`)
食料関係の団体しか受け入れていないとのことで当時は諦めましたが(^^)
話逸れましたがこの本、とても素晴らしかったです。日本・韓国・バリ島・モンゴル・チェコ・エジプト・アメリカでの力作レポが並びます。
記述が詳細すぎて、力作過ぎて、私はちょいちょい飛ばし読みするレベルです(^^;)
「他の生物の命をいただく」という屠畜について、世界各国でどのように解釈されてどのように扱われているのかが、そこに住む人たちの宗教観とか価値観によって変わってくるんです。
それがとても興味深かったです。あとは単純にその過程が詳細に挿絵をそえて書いてあり興味深いものでした。
そしてそして、そんな内容を作者が切れ味のいい文章で表現をするのです。
動物愛護色なく、宗教色もなく、フラットな立場でフラットな興味と意見を著者が屠畜に関わる人たちにぶつけていく様は痛快なものでした。
「命をもらって命を繋ぐ」
地球上の誰もが行っているこのシンプルな事実に、女性ながらグイグイと迫る感じ。とても良かったです。
で、この著者の真骨頂がですね、この本を出した後に出版したこちら。
「出産から立ち会った3匹の豚を半年育てて屠畜して食べる」という体験ルポです。
これは凄かったです。あまりに興味深すぎて昨日一日だけで読み切っちゃいました。
世界屠畜紀行でこの著者の人となりを知った後だったのでとても読みやすかったですね。
3匹の豚が屠畜場へ行く日の記述に関して、冷静に見守る著者と違って、読んでる私は心拍数が上がりましたね(^^;)
屠畜後に皆で豚たちの肉を食べたあとの著者の感想がグッときました。読んだ時の楽しみとして詳細は控えますね。
ご興味あれば是非。塾に置いておくので興味あれば塾生にはお貸ししますね(^^)
世界屠畜紀行を読み終えて一気に著者のファンになった私はAmazonで中古の本を買い集めました。
2007年に情熱大陸にも出演した著者の内澤さん。私の中の内澤さん旋風が吹き荒れております(逃げ恥風)
この連休はちょっと内澤ワールドに行ってきますね(∩´∀`)∩
「正月早々なんちゅう本の紹介してんねん!」
って思ってもらえたら本望です(^^)
今日はこのへんで。
それでは。
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