丹羽高校と小牧南高校が定員割れた原因は?

昨日1回で終えるつもりだったこの話題。調べていくと、この丹羽高校と小牧南高校の定員割れの原因じゃないかなと感じることを見つけました。

今日はこの話題でお送りします。

昨日の記事の最後に書いたのですが、定員が割れたということは、第二志望の生徒たちが何人入ってきたかが明確にわかるということです。

普段は見ることが出来ない舞台裏が見えるような感じなわけです。

志願者数を見ていけばわかるので、ちょっと見てみようと思っていたんですよね。先ほど見てみました。その調べた結果書いておきますね。

小牧南高校定員割れの状況

募集定員320名 第一志願者数235名 第二志願者数244名 二次募集数32名

第二志願者率51% 倍率1.5倍 

➡第二志願者の内191名(8割)が第一志願校へ合格、残りの53名(2割)が小牧南高校へ入学。

丹羽高校定員割れの状況

募集定員320名 第一志願者数259名 第二志願者数180名 二次募集数7名

第二志願者率41% 倍率1.37倍 

➡第二志願者の内126名(7割)が第一志願校へ合格、残りの54名(3割)が丹羽高校へ入学。

2013年に小牧南が定員割れをおこした時は、第二志願者が33%程度小牧南に入って来ていました。

今年の小牧南の第二志願者からの入学者は20%程度しかいません。丹羽高校も30%程度。えーっと・・・あ!?

これはもしかして?

今年は江南高校の倍率が低かったです。過去10年で最低倍率でした。これこれ、これが原因じゃないかな?

原因は江南高校の倍率が低かったから!

小牧南高校と丹羽高校は同じ群とグループに属します。1群のBグループですね(小牧南はさらに共通校になりました)

岩倉ランク表2018B4版

同じグループに属するということは、環境変化に対する余波を同じように受ける2校だということです。

この2校を第二志望で受験するときに、第一志望をどこにするかと言えば明白。江南高校です。

同じ名鉄犬山線沿線上にある進学校ですからね。立地を考えても自然に組み合わせれば「江南ー小牧南」「江南ー丹羽」となるわけです。

で、江南自体は第二志望で受験をされづらい高校なんです。立地的にレベル的にちょうど良い組み合わせ校を上に持っていないのです。

たしか一宮西とかと掛け合わせて受験する子が若干名いますが、この2校は恐ろしい距離ですからね。名古屋市内の上位校と合わせる子もごくわずかいますが、これもごくわずか。

こんな状況があって第二志望の生徒の受験者数の割合はたった26%です。同じレベルの他の高校はというと、松陰が48%、名古屋南に至っては75%にも上ります。

「第一志望の上位校から不合格だった生徒が流れてきて、押し出されるように不合格者が下に波及していく」という玉突き現象が普通は起こるのですが、江南はこれがほぼ無いわけです。

すると、江南高校の倍率が低く、玉突き現象も無い状態になってしまうと、江南と組み合わせていた丹羽や小牧南に第二志望の生徒が流れてきません。

これ、原因は恐らくこれだ。

昨日書いた高校自体の問題に合わせて、こういった外部の環境問題も重なって起きてしまった定員割れでしょう。

私が勝手に考えて勝手に結論づけてますから間違ってるかもしれませんけどなんだか少しスッキリしました。

さてさて、そもそもなぜ今年の江南高校は倍率が低かったのか?

過去10年で最低倍率となったのはなぜなのか?

これもまた私の中では明白!それは・・・

要は松陰の人気が高かったから!

要は松蔭の共通校化を発端とする松蔭人気の余波を受けた形ですね。

人気に後押しされ松蔭の受験者レベルが上がってきて、江南と競るレベルまでになってきました。

江南を検討するレベルの子たちが松蔭も選択肢に入ってきたのかなと。松蔭に志願者が吸われたのかなと。私はそう思います。

以上です。昨日の理由と今日の理由を合わせたものが、「丹羽・小牧南定員割れ」の理由かなぁと私は考えます。

さてさて、この2校の定員割れ問題、私の知り合いの塾ブロガーの先生の間で熱い話題です。多くの先生が多くのことをおっしゃっています。

これらも合わせてご覧いただければ、「丹羽・小牧南定員割れ」についてより理解が深まるかと(^o^)ぜひご覧ください。

今年の愛知県公立高校の入試結果、尾張北部の中学・高校、中高生の親御さんの一部、学習塾関係者には衝撃が走りました。 小牧南高校が32人、丹羽高校が7人の二次募集…
昨日のブログの続きです。 私は今回の小牧南や丹羽の定員割れについて、5つの原因を考えました。今日はその中での2つを書いていきます。 1.立地の悪さ 小牧南や丹…
連載記事の3回目になります。 その1  その2 西春~犬山は郊外、松蔭~山田は名古屋市内  3.私立大学の難化の割りを食っている 今日の表の一つ目は近隣高校の…
塾長 姉さん事件です。 小牧南高校、丹羽高校が定員割れしたってホント? 3月19日に全日制第2次選抜募集人員 が発表されました。要するに定員割れを起こした高校の2次募集の状況です。そして、3月22日には 全日制第2次選抜入学願書受付締切後の
こんばんわ。勉強のやり方専門塾ネクサスです。先日、丹羽高校に通う塾生が、「丹羽と小牧南が定員割れしたって」と言っていました。その時、「???」今、確か丹羽って言ったよな?と耳を疑ってしまいました。そう、ついに丹羽高校が定員割れをおこしたのです。ここ数年、その予兆はありました。ボーダーラインが、尾北を下回っているのです。...

今日はこのへんで。

それでは。

塾の入口にローカウンター入りました!白が青壁に映える!IMG_4959

入ったすぐのところにコミルの入退室カードと、いただいたお花と、「勉強のキホン」置いてみました(^o^)歓迎感あってイイ感じ!IMG_4962

塾長國立の初出版書籍「勉強のキホン」全国書店にて好評発売中です!

小学生のうちに身につけたい! 「勉強」のキホン
國立 拓治
あさ出版 (2019-03-15)
売り上げランキング: 403

塾の先生方へ!4月21日名古屋でイベントします!遊びに来ませんか~?

動画でも情報発信中!YouTubeさくら個別チャンネル

ツイッターでも情報発信中!良かったらこちらから!

「友だち登録」でblog更新情報をLINEで通知します!

友だち追加

2018年春入試のデータ順次入荷中!(尾張北部中心)

The following two tabs change content below.

國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は7万部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。