「名古屋市内の上位高校は国公立大志向ではなく、関東関西の難関私大なんかを積極的に受けるイメージあるけど、実際どうなんだろう?」
私がずっと思っていたこの疑問を晴らすべく、各高校の大学合格実績データを調べ始めてしまいました。
前回更新した「愛知県内高校の旧帝大ランキング」はその一環です。
今回はその続きとして「愛知県内高校の最難関私大ランキング」をお送りします。
難関私大の受験動向を見て、「やはり名古屋市内の公立上位校は国公立志向が薄くて関東関西の難関私大志望者も多いんだなぁ」とつぶやくことを想定して書いていきますね(笑)
最難関私大は「早慶上理」なんて略される4校にしました。ICUは?マーチは?関西の大学は?と選択肢は広がりがちですが、見やすく伝わりやすくを考え4校です。
ではお送りします。
最難関私大合格者数ランキング 2015愛知県版
クリックで少し拡大します↓
「早慶上理」なんて略される早稲田大学、慶応大学、上智大学、東京理科大学の合格実績ランキングです。
いちばん右の列に書いた旧帝大ランキングと今回のランキングと比べると興味深いですね。(国公立大ランキングと違って同一人物が複数校合格することがありますがここは調べられないので触れずにw)
難関私大ランキングになったとたんに順位をグッと上げた高校、グッと下げた高校、ここに注目します。
変動が5位以上あった高校を上位から並べてみますね。題して「私立志向度の高い高校リスト」「国公立志向度の高い高校リスト」としましょうか。
私立志向度の高い高校リスト
旧帝大ランクから5位以上上げた高校
10位→4位(6位UP!)南山高校
22位→10位(12位UP!)名古屋高校
22位→11位(11位UP!)千種高校
26位→12位(14位UP!)愛知高校
23位→16位(7位UP!)瑞陵高校
32位→21位(11位UP!)海陽中教
海陽とはトヨタが作った全寮制の私立高校です。ちょっと特殊なので置いておきますが、その他は全て名古屋市内の学校ですよね。
私立高校が多いのでなんですが、公立校は千種や瑞陵がわかりやすく私立志向ですね。特に千種は国際教養学科を持っていることもあり、海外の大学へ進学することも多くフリーダムなイメージです(笑)
主な進路先のページをご覧ください。海外大学名が並びます。
名古屋市内の公立上位校は進路に関して生徒の自主性に任せてあります。(私立もですね)
そしてここからは全て私の予想ですが、名古屋市内の上位校へ通うご家庭は関東や関西の難関私立へ送り出すことに理解もありますし、それが可能な経済力もあることが多いかと。
基本的には保守的なところが多い愛知県人ですが、名古屋市内で過ごしている人たちは他の地域から来た人も多いことも手伝って考え方が革新的で開かれていることが多いです。
となると地元大学や国公立大にこだわらず、関東関西の難関校が選択肢に自然に入るんでしょうね。(上記の数値がそのまま進学したわけでは無いので飽くまで推測ですけどね)
実体験で言うと、松陰に送り出した過去の男子生徒はだいたい首都圏の難関私大へ吸い込まれていきましたね~。
国公立志向度の高い高校リスト
旧帝大ランクから5位以上下げた高校
3位→8位(5位down!)一宮高校
9位→17位(8位down!)豊田西高校
14位→19位(5位down!)西尾高校
15位→22位(7位down!)西春高校
19位→26位(7位down!)知立東高校
20位→30位(10位down!)岡崎北高校
17位→31位(14位down!)一宮西高校
こちらは如実に出ましたね。名古屋市以外の高校がズラッと並びました。
名古屋市内の公立上位高校が難関私立志向であることを示したかったのに、どちらかというとこちらが際立ってしまいました(苦笑)
「5位以上下げた」という条件にしたので外れましたが、4位下げた高校として刈谷、五条、半田高校も入ります。
旧帝大ランキング上位20校の中で難関私立ランキングで順位を大きく下げなかったのは岡崎と時習館だけです。
前回書いた通り国公立大の合格はわかりやすい実績ですし、経済的ですし、わかりやすく多くの保護者が求める進学先です。
そんな要望に応える形で名古屋市以外の公立上位校は国公立に向けての指導を強めるんでしょうね。
地理的にも保守的な愛知県人気質に照らしても、「県内国公立大→県内私立大」という希望選択に落ち着くことが多いのでしょうね。
偏りが少ない高校たち
ランキングが大きく変動しなかった高校というのは偏りが少ないということかもしれませんね。特に学校から国公立大へ煽るようなこと無く、進路に関して生徒の自主性に任せてあるところが多いのかもしれませんね。
東海や旭丘など最上位校はランキングに偏りがありませんね。どちらも実績が高いです(笑)
最上位校は医学部志望も多く旧帝大や難関私大を目指さない生徒たちも多いので今回のランキングは不利なはずですが、どちらも上位に。さすがです。
このあたりはこのヤフー知恵袋anex777777777さんの回答が勉強になりました↓
anex777777777さんいわく、
全国から名だたる秀才が集う超進学校の実績を集約すると、「早稲田、慶應、東大、大学医学部」への進学が多いことが把握できる。
とのことでした。
まとめ
・名古屋市内の上位高校は関東や関西の難関私大を志望する生徒が多い!
・名古屋市外の上位高校は国公立大を志望する生徒が超多い!
調べた結果、公立校に限らないなということで公立校という表現とりました。
そして、難関私大志向よりも際立ってしまった国公立大志向を受けて「超」という言葉を入れておきました(笑)
以上です。
少しスッキリしました。
ランキング記事は面白いですね。調子に乗って「高校ランキング」というカテゴリー作っちゃいました(笑)
また興味あることをランキング記事にしていきたいと思います。
今日はこのへんで。
それでは。
國立拓治
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