レベルが上の高校にギリギリで入ると勉強は大変なのか?

数日前にマシュマロが投げ込まれていました。

マシュマロとは匿名メッセージサービスのことですね。届いていたのはこちら。

よくある話ですね。

「ギリギリで上の高校に行ったら高校生活は厳しくなるか?ゆとりを持ってレベルを下げた高校にいって上の方で頑張った方がいいか?」

この質問を受けたことがない塾の先生はいないかもしれません。

それぐらいよくある質問です。

この質問をもらって、ギリギリで高校に入って勉強が大変だった元講師の近藤先生のことを思い出しました。

どうだったかなぁと近藤先生にメールを送ってみたら、いろいろとこの件に関して当事者として思うところを教えてもらえました。

近藤先生からもらった情報も含め、この問題について書いていきたいと思います。

まずはアメリカ人ばりに結論から。白か黒かで応えた方が清々しいのではっきりとさせておきます。

レベルが上の高校にギリギリで入っても勉強はついていける!

あぁ、言い切ってしまいました。

でも大半の場合はついていけます。一般入試で筆記試験も受けたならば尚更。大きく学力が離れたわけではなく、その高校レベルの学力集団に入ったわけですから。

(部活の成績による推薦合格ですと言い切れないかも・・)

中学時代は学力が違う生徒たちが地域という区切りで在席してましたから、良くも悪くもテストの順位とかは大きく上にブレたり下にブレたりすることは少なかったと思います。

これが、高校に入ると学力という区切りで集まった生徒たちなので、テストの順位は気を抜けばドベ、気合入れたらTOPなんてことが起こりうる世界です。

もしも頑張ってレベルが上の高校に入りたい理由が明確にあれば、入ってから勉強を人並み以上に頑張る覚悟があれば、GOだと私は思います。

ギリギリで入ったことを自覚していれば、不安視しているならば、入学前から全力で準備をしていけばいいんじゃないでしょうか。

また、部活に所属するかどうかも、勉強の具合を見ながら検討したらどうでしょうか。

基本的にメリットデメリットをしっかりと伝えたうえで本人に選んでもらうのが良いと思いますけどね。「もう高校生」になるタイミングですし。

ついていけるかを検討する4つのPOINT!

保護者の皆様、お子さんがギリギリの勝負になりそうなとき、背中を押すか反対をするかはこんな点をチェックしてあげてください。

4つのPOINTを書いてみました。早速!

性格のしなやかさがあるか?

ある程度楽観的で、しなやかにものを考えることが出来る子であれば、どんな状況に置かれても自分で考えて行動をすることができるでしょう。

これが例えば悲観的だったり極度の完璧主義だったりすると、自分の思う通りに行かないときに心をポッキリ折ってしまうことも想像できます。

メンタルが弱めであればこういったことが想定されるよと、話してあげると良いかなと思います。

お子さんの15年の人生を振り返って、メンタルを揺らされる場面で本人はどう振る舞ったのか?それを踏まえてあげれると良いです。

アクセスは過度に悪くないか?

TOP校に進学して勉強で苦労をした近藤先生は通学に1時間ぐらいかけていたと思います。ギリギリなら近い方が良いかもとは言ってましたね。

通学での電車内での勉強などにもやれる内容に限界あります。過度に遠い場合はマイナス査定してあげてください。

近藤先生はこのアクセスにプラスして部活に熱中していたのが勉強に苦労した理由にあるでしょうね(^^;

学校外での学力レベルは大丈夫か?

模試を受験して学校外でのレベルや合格判定をよく見てください。

学力レベルの低い中学ですと、比較的簡単に通知表をとれてしまいます。実力以上の内申を持つことで、内申を基準にして志望校を選ぶと痛い目に遭います。

校外で模試を受験してください。中学で受験する実力テストは学校内での偏差値なので、その偏差値を信じないことは大切です。

TOP校にはレベルを超えた化け物がいることを知る!

さて、最後になります。マシュマロ本文にはTOP校と書いてました。

もしも本当のTOP校であれば、地域で学力上限の高校になるので、上に大きく離れた力を持つ化け物たちが多く在籍しているだろうことを知っておくことです。

例えば中上位校であれば、その高校にそぐわない上の力を持つ生徒はその高校に存在しません。

上のレベルの高校へ進学していくからです。当たり前ですが。

これが、最上位校ですと、これが起きないわけです。公立高校入試の問題で計測できるレベルを大きく超えた化け物も入学してくるのです。(愛知県は特に!)

愛知県で具体名を挙げると、旭丘、明和、一宮、岡崎、刈谷、時習館。各地域の公立TOP校です。この高校の上に掛け合わせて受験する高校はありません。(向陽もかな)

愛知県は私立中受験も首都圏や関西圏ほど盛んではありませんし、高校受験時も私立TOP校の東海・滝の受験は出来ますが、志願者は限定的です。

公立王国愛知はこういった事情もあって、旧帝大や難関国公立を目指す学力を持った生徒たちがザクザクと公立TOP校に入学していくという状況があるのです。

(横浜の塾の先生に聞いたら、公立中TOPの子たちは首都圏に出て慶応とかに進学したりするそうです。私立中受験も盛んですし、上位の子が私立に行く土壌があるようです)

さて、そうするとですね、地域のTOP校は中上位校に比べてギリギリで入学をすると苦戦する可能性が高いと言えるかなと。

(TOP校なんて表現されることがある千種や瑞陵や菊里は先ほど紹介したTOPオブTOP校とかけあわせて受験する高校なので、化け物出現率は低めと想像してます)

相談いただいたご家庭のおっしゃるTOP校ってどのあたりでしょうね?

愛知を想定していろいろ書きましたが、こんなことを踏まえて、本人に思うところ話してあげてください。

個人的には保護者には「性格のしなやかさ」をよく見てアドバイスをしてあげてほしいですね。性格に関して両親の意見や担任の意見を踏まえてあげてください。

同じセリフを繰り返しますが、いろいろ言っても最終的に3年通うのは本人ですからね。

アドバイスを尽くしたら最終的に自分で選ばせ、そこで直面するいろいろなこと、自分の責任の元で乗り越えていってほしいですよね。

以上です。

参考になるといいです(^^♪

たくさんマシュマロ投げ返しておきました。

直ぐに投げ返せるかはわかりませんが、もしも質問あればまたマシュマロ投げ込んでください。たわいない質問でもよかったら(^^)/

匿名のメッセージを受け付けています。愛知県でさくら個別指導学院を経営。自塾ブログは月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は10刷重版で2万部突破!縁あって公益社団法人全国学習塾協会の理事も。

今日はこのへんで。

それでは。

(追記)こんな感想マシュマロ届いてました↓

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小学生高学年向けに書いた最初の1冊目がこちら!↓

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。