ワーク演習1回目は多少のインチキも目をつむってます!

ゴールデンウィークが明けました。

明けた初日の今日、なんとこの日がメイン中学である岩倉中学のテスト範囲発表日であり、テスト期間開始日です。

休みボケを許さない日程ですね。生徒たちはもとより私たちも。

本日は岩倉中学の生徒には学校ワーク5科目点検を実施しています。

テスト範囲表が発表されるテスト7日前に、学校で習ったところまででいいのでワークをやってくるように指示を出してます。

この取り組みはいつから実施しているか忘れましたが、途中からうちの塾の指導の代名詞のような位置づけになってきてます。

1回目の演習はインチキに目をつむる!

さて、本日のワーク点検ですが、中にはインチキをしてワークを仕上げてくる生徒もいます。たとえばこんなインチキですね。

今日は当塾恒例の学校のワーク点検日でした。今年度の岩倉中学の定期テスト日程が早まった関係で、当塾としては初めてゴールデンウィーク前...

見りゃわかります。期日間際に困ってインチキに手を染めたのでしょう。

ここにはデリケートな2択があるんですよね。提出期限間際に提出物が間に合わないレベルで出来ていない状況があったとします。

もうこの時点で完全なるアウトなんですけどね。この状況で子供は2択を迫られます。

「数日遅れて提出をする」か「インチキしてでも提出日間に合わす」かをです。

ここはとてもデリケートなのですが、批判恐れず書いてみて良いですか?

私個人の意見ですが、

「インチキしてでも提出日に間に合わす」という選択肢の方が総じて良い!

と思うのです。異論は認めますってば(^^;)

理由は2つあります。

1つ目は、どちらも褒められたものでは無い展開ながら、「期日を間に合わせる」という約束を守るためにクオリティーを下げてでも必死に取り組んだという事実の方が評価されるように思うからです。

これは社会人になってから期日を守るということがとても大切になってくるからかなぁとか思ったり、日本人は期日を大切にする人種なのかなぁとか思ったり。

とにかく、期日を守れず真面目に5日後に提出をするよりも、多少インチキを使ってでも期日を守って提出することの方が評価されるのではないかと私は思ってます。

これが1つ目の理由です。

2つ目は…

「必ず提出しなくてはいけない課題を早期に完成させることができたら、インチキ不要のガチ勉強のための時間を多く確保できるから」ですね。

これは当塾の話になりますけどね。インチキしてでも早く提出課題を完成してもらうのです。

テスト7日前点検を行ってる当塾ですが、ここでインチキしなきゃいけないような勉強への意識の子供と言うのは、結局テスト直前まで時間があってもギリギリになってインチキも利用して提出課題をすることになります。

結局勉強への意識の差ですね。7日前であろうと、テスト前日だろうと、意識低い子は結局遅れるのです。

今すぐに役に立たない勉強を前もって取り組めるほどまだ人間出来ていないのです。

ならばインチキしてでも7日前にワークを完成してもらって、「インチキ不要、ガチ勉強だけの黄金の7日間」を手に入れた方が断然良いはず!という判断です。

こんな思いがあって、インチキしてるのがわかっても多少目をつむります。いや、つむってないかな。指摘はしつつも、次は頼むよって感じでしょうか。

たとえばワーク点検時に生徒とはこんな問答を。

「あー、これチート(インチキ)全開だね。そうでしょ?こんなサラサラ出来てたまるか。ほら、ここ見てみ?書き間違いのミスゼロでしょ?そんなことありえないんだよね」

「チートもあったけどとりあえず1回目終わったね。さあ、チート無しでガチで2回目取り組むよ。頑張ってやりな」

チートであっても点検期限を守ったことは尊重するよ。チートって言うのは大人にはわかってるからね。2回目はガチで頑張るんだよ。

こんな気持ちですね。

私なりに生徒の能力やモチベーションに合わせて「インチキを認めてでもその子に合わせて成長を促す」という指導をしているつもりです。

これらは私なりに生徒に沿った指導じゃないかと思って実行してますが、蒼心塾の加藤先生がもっと思い切って生徒に沿った指導をされています。

ワーク全教科取り組むには能力的に厳しい、でも力を入れて取り組んでる教科では結果を出してあげたいという場面で加藤先生は・・・

「今回のテストは国語と社会のワークをやらんでいい。提出もしなくていい。その分英語と数学と理科に全力をかけろ」

なんて指導をされるそうです(゚д゚)!なんという思い切り!

愛知の高校入試は中3の内申から関わります。中2以下の生徒にはこの事実を最大限利用して、その生徒の力を集結させて、特定の教科でガツンと結果を出させることに注力する指導ですね。

学校の先生では口が裂けても言えない切れ味のいい作戦です。

勉強の苦手な生徒の成績が上がるときというのは、突破口となる教科がガツンと上がって、そこから他の教科にその力が波及するというパターンが大半です。

であれば、最初の1発目、突破口を開くため、力を集結させるために「提出しなくてもいい」まで言うんです。凄いなぁ。

なんだかかんだか書いてきましたが、岩中は本日ワーク点検日です。

期日守れるようにインチキに頼ってでも今日仕上げてね。

言い訳「ワークを学校に忘れてきた」は本日ペナルティー5倍DAYです(´▽`)

くだらないこと言ってないで頑張ってやってね♪

そして、ガチで2回目取り組むぞ!

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。