勉強を「するか」「しないか」の覚悟を決めろ!

「授業開始時間に塾に来ていない生徒に電話を入れる」

これは数少ない授業時間中の私の仕事です。5分経過しても音沙汰が無い時には原則連絡するようにしています。

ここ最近は生徒のスマホ所持率も高く、保護者が働いてらっしゃったりで保護者に連絡が取りづらい場合には、許可を得て直接生徒のスマホに連絡することも。

先日も授業時間に現れなかった生徒に電話しました。昔から来てくれている生徒で、勉強が嫌いな生徒ですね。ちょいちょい遅刻やら欠席やら・・。

本人のスマホに連絡をすると本人が出ました。

「何やってる?」

「今家を出た所」

「何やってた?」

「親と喧嘩してた。塾に行きたくないって」

昔から塾に来てくれてることもあり、私とはこの距離感の子です(^^;)

まぁ塾に行きたくないとかシレッと私に言ってくるところとか清々しいですね。

ちょっとこれは白黒はっきりさせておかないと、これから本人にとって良くないことになりそうだなと思い、電話口でこの子と話すことにしました。

「なぁ、お前さぁ高校行くの?」

「高校は行くよ」

「でもお前勉強大嫌いじゃん。また3年も勉強続くよ?」

「だって中卒だとカッコ悪いもん」

「でもな、今のまま勉強しないままで受験することになったら、もうクソみたいな高校しか行けんよ。勉強する気ゼロでそんなとこ行ったってしゃーないぞ。絶対途中で高校辞めるわ」

「あのな、本当に勉強が嫌いで全くやりたくないならば、覚悟決めて中卒で働けや」

「お前に勉強やらない覚悟があるなら一緒にお父さんに塾辞めるように頼んでやるよ。『本気で勉強したくないみたいなんです!』ってな」

「でもな、高校に行きたいならば、悪いこと言わないからちゃんと勉強しな。前も言ったけどお前結構勉強の才能あるぜ?本気はまだ見せてもらったこと無いけど、俺わかるよ」

「2つを天秤にかけて考えなよ。『勉強しない』と『中卒カッコ悪い』とどっちを大事にするか」

「どっちもは選べないからな。お前が決めた方で応援してやるから」

スマホでの私との会話を終え、遅れて塾に登場したその生徒の目は潤んでました。

強めの言葉を混ぜてぶつけたので心に刺さったのかもしれませんね。

「クソみたいな高校」なんて存在しませんが、やる気なしで通うことになった高校は全て「クソみたいな高校」になってしまいます(クソみたいなその高校生が悪いのですが^^;)

あえて刺激的な表現で心のひだに穴を開けましたが、その子にはどうかこの日の痛みを憶えておいて欲しいです。

そんなその生徒、次の週には授業開始時間にゆとりをもって塾に現れました。その子がかけた天秤が「勉強やる」を選んだと信じたいですね。

こんな会話だけで改心するほど勉強嫌いな中学生は簡単ではありませんから、引き続き見守っていきます!

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。