「ここで相談をしてもいいですか?」
塾の公式LINEに塾生保護者からこんなメッセージが届きました。
「大丈夫です」と返信をすると、しばらくしてから相談メッセージが。
こんなようなメッセージでした↓(内容は多少ずらしてあります)
学校の先生に通知表の評価について聞いてみても良いものでしょうか?
1学期の英語の評定ですが、テストの点がしっかりとれたので「5もとれるかも」と期待をしていたのに3でした。
授業態度や提出物も大丈夫と本人は言いますし、どんな理由で3であったのかを先生に聞いてみたいのです。
頑張って数値で結果が出た教科が通知表で評価されないとやる気がなくなるなんて本人も言います。
もしも評価の理由が聞けたら、そこを改善したいと考えています。
なるほど。そうか、こういった想いに対して行動を移して良いものかどうか、わからないんですね。やはりまだ「先生」というのは1段2段上にいる特別な存在ですよね。
このいただいた質問は多くの保護者が感じていることではないかと思い、こちらでも書くことに。参考にしてもらえるといいです。
私はこんな風に返信をしました。
「是非聞いてみてください」
「点数以外の部分は本人の主観ですし、明確にした方が納得がいくと思います」
「『理由を聞いて足りなかったところを次に活かしていきたい』という前向きな理由を伝えて相談をするスタンスで先生に話せば、力になってくれると思います」
以前も書いたことがあるでしょうか。「終業式の日は学校の電話が必ず鳴る」なんて、元講師の学校教師が教えてくれたことがあります。
電話はもちろん生徒家庭からの評定の問い合わせですよね。中には怒って電話をかけてくる家庭もあることでしょう。
学校ではこういった問い合わせがあった時に明確に答えることができるよう、しっかりと評価を根拠をもって数値化して、教科担当から上の先生のチェックを2度ほど経て通知表の数値が決定するって聞いたことがあります。
教科担当の個人的なスキキライ全開のえこひいき評価がまかり通ってしまったら、終業式以降の問い合わせ電話で対応が困りますからね。その担当も上の先生も。
この体制で説明が出来る状態で通知表がつけられていますから、「何が足りなかったのか?」はすぐに明らかになります。
「平均点も高かったので、より点数がとれていた生徒がたくさんいた」
「授業内で行っていた小テストの点数があまりとれていなかった」
「授業中の発言や取り組みが普通だったので、頑張っていた子に抜かれた」
「提出物の評価が高くなかった」
こんな風に足りなかった理由を具体的に何かしら教えてもらえると思います。
こうやって具体的に相談をしたうえで、もしもその点を具体的に改善してきたならば、先生も次は通知表を上げざるえませんよね。
本人の自覚も促せるし、先生もその後気にして見てくれるようになる。いいことづくめです。
幸い愛知県は高校入試に関わる内申は3年生からです。今はまだ関係ありませんから、残り2学期、何が足りなかったかを確認して改善していけるととてもいいですね。
ちなみに、怒りまくって学校に連絡をする家庭もあるようですが、私から言わせたら愚の骨頂。そんなアプローチで人が動くと思ったら大間違い。北風と太陽の童話の本をプレゼントしたいです。
そんな交渉で自分の意見を通したとしても、その後親身に協力してくれる人はゼロになります。
学校の先生と子供と保護者の三者は、学力を上げるために協力をするような関係性を目指していくといいです。学校の先生には協力してもらえるように相談を。
以上です。質問の答えは
学校の評価への疑問は「相談」というスタンスで先生に具体的に聞いてみる。
ですね。
参考にして是非実行してみてください。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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