「こんな中華料理屋が家の近くにもあればいいのになぁ」
連休を利用して京都にやってきました。京都らしい街の中華料理屋さんへ行ったときに、大田先生が3度この台詞を言いました(´▽`)
それは無理な願いというものです。なにげないただの街の中華料理屋に見えるこのお店は、伝統的な人気京都中華のお店だから。
現在連休中です。OFFの余談を。
三度の飯より飯が好きな私ですから、引き続きご飯のお話書かせてください。ご飯は世代を超えた共通の関心事ですからね(^^)
冒頭に書いた通り京都へ行ってきてですね、「京都の中華」と言われる中華料理店へ行ってきました。
この本を読んだ影響です。
幻冬舎 (2016-12-06)
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この本がまぁ面白かった。書いてある内容もそうですが、この姜尚美と言う人の文章が素晴らしく、スイスイ読んじゃうんですよね。
京都に行くことにしたので、この本に載っているお店を攻めてみようと考えました。
どこにしようか。本を開くと京都の中華の系譜が書かれていたりしてまぁワクワクする。
大きくは鳳舞というお店の流れと、盛京亭というお店の流れがあるようです。さすがは千年の都。
京都の中華が優しい味なのは理由がある
大きな流れを作る鳳舞系。はじまりは大正時代にできた支那料理ハマムラというお店から。ここで高華吉さんという方を料理長に迎えます。
高さんがハマムラから独立をして次々に店を開いたそうです。源流となる「第一楼」「飛雲」そして「鳳舞」です。
これらの店を源流として、現在京都市内に多くの店が広がってます。これらの店を「鳳舞系」と呼ぶようです。
京都に出来た初期の中華料理屋は「こんな油っこいの食べられへん」とか「着物ににおいつくから香辛料使わんといて」なんて言われながら、京都らしい中華を作ってきたそうです。
京都の人は自分たちの口に合わすように近所のお店に注文をつけるそうです。人と人の距離が近いみたいですね。
花街の人にも合うようにんにく控えめ、油控えめ、強い香辛料は使わない。京都の人が普段使いできるような優しい中華が定着したようです。
読んでいるうちにどんどん興味が湧いてきました。
この本で紹介されていた店のどこかに行こうと見ていて、やはり京都の中華のデビューは鳳舞系が良かろうと「鳳泉」を候補に挙げました。
んーダメだ!人気店すぎる!テレビで紹介してたのも見てるし、ネットで見る限り予約は当たり前で行列必至の様子。
鳳泉は京都市役所駅近くにあるので観光客にもアクセスが良いのが行列をつくる要因にもなってるのでしょう。
今度は少し京都駅から離れたところで北大路にある「鳳飛」という店に狙いを定めました。ここならば開店時間に攻めれば大丈夫でしょうか。
鳳舞系の人気店「鳳飛」へ
京都駅から車で20分ほどで鳳飛に着きました。二条城の横の大きな道(堀川通)をひたすら北上するだけで到着です。
なんとか開店時間ちょい過ぎに入店。良かった。席はまだありました。さっそく注文を。胃袋が無限ならば評判の良い「餃子・春巻き・シュウマイ・焼き豚・炒飯・からし鶏・からしそば」を注文したかったのですが、2人ではさすがに無理があって。
断腸の思いで「餃子・春巻き・からし鶏・炒飯」に絞って注文しました。
なんでも春巻きはタケノコがたくさん入った鳳舞系独特のアッサリとした春巻きなのだそうです。
また、炒飯も一口目からガツンと味が広がるのではなく、2口3口と食べ進めるにつれて味わいが広がるような優しい味なのだとか。
名物「からし鶏」も、カラッと揚がった鶏のから揚げに一味とからしの餡かけがかかったヤミツキ系の一品。
さてさて、どんなもんでしょう・・・
美味い。派手な味わいではなく、アッサリとじんわりと美味さが広がる感じ。薄味で油っこくなく、この味付けなら週3でも食べたい。
タケノコがこれでもかと入ってます。パリッとした外側にコリコリしたタケノコの食感が素晴らしい。醤油を一滴落として食べたら最高でした。
小ぶりな餃子が1人前300円でこの量。餃子は小ぶりながらも味わいしっかりで大満足。
名物からし鶏。ノリとしてはチキン南蛮からタルタルソースをとって、からしと一味を加えた餡かけになった感じです。辛みと酸味のバランスが素晴らしく、結構辛いのですがヤミツキ系ですね。また来たならば必ず食べたい。
炒飯は580円で餃子も300円と、地元の人が普段使いできる良心的値段設定。あっさりと油も少なく、日々食べたくなる素晴らしき京都中華。
「こんな中華料理屋が家の近くにもあればいいのになぁ」
と、冒頭の大田先生の台詞に繋がるわけです(´▽`)
本日ご紹介した鳳飛、メニューには書いてありませんが「からし鶏」と同じく鳳舞系の人気の一品「からしそば『撈麺(ろうめん)』」は言えば作ってくれるそうです。
この事実を帰ってきてから知る衝撃たるや(゚д゚)!
これはまた行かなきゃいかんですね。今度機会があったならば、盛京亭系も攻めてみたいです。
京都は懐が深いです。名古屋から程近いのもいいですね。京都へ行ったときにご興味あれば攻めてみてください♪
全力趣味の余談でお送りしました。
今日はこのへんで。
それでは。
鳳飛のお店情報
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國立拓治
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