はじめに
なぜ、私の教え子たちは次々に栄冠を勝ちとっていけたのか?
高校入試はたいていの場合、人生で一度しか体験しないことです。
多くの中学生たちにとって、初めて迎える人生の大きな分かれ道で、緊張しながら立ち向かう、大きな試練だと言っていいでしょう。
かくいう私自身の高校入試はどうだっただろうかと振り返ってみると、あまりいい思い出がありません。なんだかずっと不安だったように思います。
入試当日は、とても緊張をしてしまったことを今でも覚えています。
滑り止めの私立高校入試の初日、開始してしばらくは、緊張で手がふるえて字が書けませんでした。
あのとき以上に緊張して体のコントロールを失ったことは、それ以後ありません。
また、私立高校の過去問を買おうと入試直前に本屋を巡りましたが、直前すぎて売り切れてしまっていました。
さらには、面接では典型的なことを言ったほうがいいのではないかと考え、ウソで「趣味はサイクリングです」と言ったら、細かく聞かれて答えに窮することも……。
このように私の高校入試体験は、まさに失敗だらけだったのですが、今、中学生たちに指導をする側になってみて、あらためて思うのです。
「もっと高校入試のことを知っていたら、防げたミスもあったんじゃないか?」
「もっと高校入試のことを知っていたら、落ち着いて勉強ができたんじゃないか?」
人生で一度の貴重な高校入試の体験を、悔いのない、充実したものにしてあげたい。
こんな思いで、私はこの本を書くことにしました。
ちなみにこの本は、前著『[くにたて式]中学勉強法』に続く1冊です。
おかげさまで前著は思いのほか好評をいただくことができたのですが、私はその理由は、3点あると考えています。
まず1点目、今も中学生たちに直接指導をしている現場の教師であるという点です。
指導歴は25年を超えました。私の塾は「個別指導」という形態の塾なので、幅広い「学力」「やる気」の生徒たちが通ってくれています。
学力もやる気もさまざまなリアルな中学生たちを、25年以上、現役で見続けている教師が、勉強法について本を書くことはまれなことでしょう。
加えて、私自身が中学生時代にたいして勉強が得意ではなかったこともプラスに働いています。
したがって、「そんな高度なことをやれるのは5%でしょ! 取り組めるわけないじゃん!」と言われるようなことは書いていません。どんな子であったとしても実践できるものだけを選りすぐって書いています。
そして2点目、自塾ブログを15年毎日、更新することで「自分の思いを文字に乗せて読者へ届ける」という練習を5000日以上続けてきたからです。
多くの人に読んでもらえるようにと、ブログ記事の内容に心を配り続けた結果、月間で最大50万ページビューを集める、全国№1の人気ブログとなりました。
私の書くブログの文章がページビュー数で先に評価されていたので、同じ調子で本を書けば、伝わりやすく書くことができるのではないかと想像をしていたのです。
最後の3点目は、私の中学生の学習指導に関する経験値がダントツに多いからです。
この本には、私自身が書籍や文献などで仕入れて試してきた学習指導の25年分の経験はもちろんのこと、私の全国の塾の友人たちの知識が上乗せされています。
具体的には、先ほどお伝えした自塾ブログが縁で、日本全国に知り合いの塾長が200名以上います。仕事での利害関係抜きで、これほどの数の塾長とつながりがある個人塾の塾長は、私自身の他に知りません。
全国の塾長たちの教室を見学させていただいたり、その取り組みを真似させていただいたり、私のブログ上の言説の間違いをご指摘いただいたり。
私は、全国の多くの先生方に支えられて育てられてきたのです。1人で試行錯誤しただけでは手に入らない、学習指導に関する実践の知見を身につけているのです。
これら3点が、『[くにたて式]中学勉強法』で好評を得た理由であるのと同時に、私が中学生に学習アドバイスをする最適な人間であると言いきる理由です。
ちなみに[くにたて式]とは「勉強する習慣」と「勉強の本質」を再現度高く定着させるメソッドです。
もっと簡単に言えば「取り組みやすい勉強法」です。
そして、このメソッドを根底に置きながら、高校入試に向けた勉強でやっておくべきことを懇切丁寧に説いたのが、この本というわけです。
論より証拠。
以下に、私がお勧めする「[くにたて式]高校入試勉強法」を実践することで栄冠を勝ちとった生徒たちの喜びの声をご紹介します。
●いつもギリギリの行動しかできなかった我が子に、学習ペース作りを指導いただいたおかげで、県内TOP校に合格が出来ました!(中3卒塾生保護者)
●「正しい受験勉強の取り組み」を丁寧に重ねる大切さを学びました。おかげで無事に第一志望校に合格をしました。(中3卒業生)
●自分の理解度や学習ペースに合った協材や学習内容を提案していただいたりしたおかげで、志望校へ向けた勉強はずっと安心でした。(中3卒塾生)
●模試の結果に落ち込んでいたところ、帳票の見方や模試活用の指導と共に励ましていただきました。この塾で受験が出来て本当に良かったです(中3卒塾生)
●中学校での受験勉強の取り組みなどを加味して、受験勉強の質や量を相談してもらえて助かりました(中3卒塾生保護者)
●合格だけを目指して詰め込むのではなく、その後の自学自習への取り組みも踏まえて、「自分で取り組む」ということを学びました。おかげで高校入学後もたくましく自分で勉強に取り組んでくれています。(中3卒塾生保護者)
●定期テスト勉強と受験勉強の兼ね合いの仕方も指導してもらえたので、焦ることなく落ち着いて勉強できました。(中3卒塾生)
なお、この本は、全国で一番多い「公立高校を目指す中学生」を想定して、入試に向けた勉強の進め方をスタートから順に時系列伝えていきます。
「これ以上、詳しくて具体的な高校入試向けの勉強法本はほかにない」と言いきれるものを書ききりました。
ぜひ、私に高校入試を目指すあなたの力にならせてください。
あなたの一生で一度の高校入試の体験を、きっと充実したものにしてみせます。
この私の言葉が「たわごと」なのか、「真実」なのか――。
ぜひ実際に本文を読んで確かめてみてください。
さくら個別指導学院 代表 國立拓治
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