昨日のことです。
自習室で自習していた生徒に話しかけました。
「この前のテストどうだった?」
「・・・」
この問いかけにその子は少し困った素振りを見せて口ごもりました。
あ、これは!?
彼女のその素振りを見たときに私は確信しました。
テスト結果が良かったということを!
私の予想は的中。見事に過去最高順位を更新してましたね。
この質問をして口ごもる時というのは99%テスト結果が良くない時ですが、この子は逆だと思ったのです。
なぜこの子のこの素振りで成績が良かったかを確信したかといえば、その子がとびきり自己肯定感が低い子だからです。
口を開けば自分がいかに出来ないか至らないかを饒舌に話します。
良かった部分を褒めようものなら、全力でかき消してきます。
とても良く頑張っていて成績も上り調子なのに、凄い誰かと比べているのか、いつも「私なんかマダマダで全然出来ていない」と主張するんですよね。
今回は思った以上に良かった結果に、いつもネガティブなセリフ慣れをしているその子が、どのように良かった結果を伝えたらいいのかと困ってしまったのでしょう(´▽`)ソンナコトアル?
これほど自分に出来ない呪いをかけ続ける子も珍しいなと、その呪いを解くチャンスを今までずっと伺っていました。
今日はそのチャンスかもと話を続けます。
「出来なかったところを認めて受け止めることと同じように、良かった部分もちゃんと認めて受け止めることは大切だと思うよ」
おそらくいつもならば簡単に弾かれていたこの言葉、今回ばかりは少しでも染み入っているといいです。
「自己肯定感」、英語ではセルフエスティームというみたいです。
塾のコンサルタントをされている中土井先生がいつもおっしゃっていました。
「生徒のセルフエスティームを高めろ!」なんて。
彼女のセルフエスティームが高まって、より良い心持ちで勉強に取り組めるようになるといいですね。
そこを目指して見守ります!
教室の一場面でお送りしました。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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