愛知県公立高校入試の合格発表日は、二次募集の定員発表日でもあります。
表現を変えるならば、定員割れとなった高校とその人数の一覧が発表されると言っても良いでしょう。
愛知県の公立高校入試の動きが二次募集からも感じられるかと思います。
先週金曜に発表された二次募集定員、こちらでもご紹介していきます。
國立拓治
こちらです→令和6年二次募集
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というわけでタイトルの通りです。これで4年連続2次募集の人数は2千人を超えました。
2021年 2676人
2022年 2718人
2023年 2320人
2024年 2032人
傾向で言うと来年は2000人切るでしょうか?
伊藤先生@ネクサス江南が言ってましたが、つい最近一宮南高校がインスタアカウントを作ったとか。各高校が生き残りをかけて本気を出して来てます。
各高校がちゃんと自校のアピールをしていって、愛知商業ぐらい盛り上がると良いです。
愛知県公立高校入試二次募集・北尾張の6年間推移(2019~2024)
過去6年の名鉄犬山線沿線の定員割となった高校の一覧貼っておきます。大事なデータです。沿線の方は要チェックを。
高校名 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
犬山総合 | 40 | 88 | 94 | 79 | 8 | |
犬山 | 5 | 69 | 26 | |||
犬山(ビ) | 7 | 8 | ||||
古知野(ビ) | 9 | 42 | 35 | 57 | 44 | |
一宮北 | 24 | 27 | 49 | 82 | 83 | |
一宮工(機) | 5 | 6 | 10 | 14 | 3 | 2 |
一宮工(建) | 13 | 6 | 21 | |||
一宮商 | 22 | 66 | ||||
一宮(ファ) | 7 | 1 | 2 | |||
小牧工(機) | 5 | 11 | 25 | 17 | 20 | 12 |
小牧工(環) | 6 | 6 | 9 | 39 | 19 | |
小牧南 | 32 | 6 | 46 | 35 | ||
丹羽 | 7 | 3 | 42 | 12 | 24 |
この一覧でずっと定員割れが続く高校が、生徒募集の面で好転するイメージはありません。
言いにくいけど大事なこと、あからさまに書いておきますよ。
私立高校を受験せずに二次募集の権利を有していれば、定員割れが続く高校は二次募集で入学できる可能性が限りなく高い。
ということです。
10年前には考えられませんでしたが、私学人気と少子化が進んだ結果ですね。覚えておいてください。
交通の便が公立高校生き残りのカギとなる!
こちらが私のグーグルマップ。各高校に印付けてます。
今回これをお伝えするために私立高校の印を外し、定員割れを起こしてる高校をハートマークの印に変えてみました。
んー、これだけでは伝わり悪いですね。情報追加しますよ。こちら。
赤い線を加えました。これが鉄道ですね。一番真ん中の線が名鉄犬山線です。(右の線は小牧線、左の線は本線です)
そして、ピンク色で書いた高校が定員割れを起こしている高校、黄色で書いた高校がそうではない高校です。
一宮近辺をカットして、名鉄犬山線を中心に寄ったものがこちらです。
この地図で感じて欲しいこと1点です。
鉄道の線(駅)から離れたところにある高校が定員割れを起こしている。
何度もお伝えしてきたことではありますが、視覚的に感じてもらたくて図を作ってみました(自分でも見たかったしw)
ピンクの高校はどこも最寄駅から徒歩15分以上かかる場所に高校があります。犬山高校だけが駅から10分ほどで例外になりますが、犬山高校は愛知の端になりますからね。
都会の名古屋を南に控えている江南市岩倉市北名古屋市の中学生たちが、わざわざ北上して愛知の端にある犬山高校に進学する展開というのがだんだんと減ってきた結果、駅からのアクセスは悪くないものの定員割れを起こしていると想像してます。
(あとは犬山南を犬山総合にニューアルして盛り上げた結果、その余波が犬山高校に来ているのがここ2年の動きです)
定員割れをしていない黄色の高校にも注目してみましょうか。
江南高校、最寄り駅から徒歩5分程のアクセスの良さも手伝って人気を集める進学校。最寄駅から徒歩15~20分ほどの立地である上位校の西春高校を追撃中。
尾北高校、最寄り駅から徒歩5分程のアクセスが強く、大らかな校風も手伝ってオール3前後の生徒たちに安定的な人気を誇ります。
小牧高校、小牧駅から13分とかでアクセスが良く、小牧市民が通いやすいのが強い。
一宮南高校、最寄り駅から徒歩20分程の立地ながら検討しているのは、一宮市の一宮市内進学キャンペーンのおかげじゃないでしょうか。とはいえ先々は名古屋西とかに生徒を持っていかれるのではと危惧してます。
岩倉総合高校、岩倉市内唯一の高校で駅からは徒歩30分程の立地ながら、県内で総合高校の先駆けとなった高校で北尾張地区で総合高校を目指す子たちが集まる。もっと少子化が進んだときには名古屋市内の西陵総合高校に生徒を持っていかれるのではと危惧してます。
基本的には駅からのアクセスがものを言い、アクセスはそうでもないけど生徒を集めているところはその理由が明確に存在してますね。
私の予想では江南・尾北が今後定員割れを起こすことは無いと思います。10年後も生徒を集め続ける高校でしょう。
江南高校は文武両道を目指す進学校として、尾北高校は大らかな高校として、アクセスの良さを加えて人気を集め続けると予想します。
一宮南と岩倉総合は10年後は不安ですね。やはりアクセスの悪さが生徒募集の足を引っ張るでしょう。
以上です。
お住いの地域は状況どうでしょうか?参考になさってください。
今日はこのへんで。
それでは。
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