江南高校か西春高校か迷ってます!

質問メール届いてました。こちら↓

いつも、ブログを楽しく拝見しております。
中2の子供がいます。来年の公立入試について、今年度の西春高校と江南高校の倍率を見て、この数値をどう解釈すればよいか分からず、先生のご意見を参考にしたく、メールを送ります。

塾には通っていません。内申は39(5科25)。愛知県全県模試の偏差値は60です。本人は、西春高校と江南高校で迷っています。スポーツマンタイプの女子です。人に合わせることもできますが、人の影響を受けずに生活できるタイプです。地道に努力できます。

倍率についての先生のお考えを、また、本人の情報を載せましたので、そこを含めたアドバイスを頂けたなら幸いです。よろしくお願いいたします。

なるほど、現在中2なんですね。

発表された高校倍率の数値をどう解釈すればいいのか?とのこと。

この2校の倍率数値で私が感じていること書いておきますね。

「西春」「江南」2校の基礎知識

まず前提としてどちらも名古屋市外の尾張地区の高校です。校風としては基本的に(名古屋市内と比較して)校則は厳しめで「現役で国公立を目指す!」といった雰囲気流れてます。

江南は「文武両道だ!勉強は打倒西春!」という空気。

西春は「部活はそこそこに勉強するぞ!」という空気かなと。

高校3年でしっかり勉強してほしい保護者のニーズにバシッとハマっているかと。

「西春」「江南」の実質倍率は?

今年の2校の倍率データはこちら。

高校名 定員 第一志望 第二志望 志願総数 最終倍率
江南高校 268 340 91 431 1.61
西春高校 287 214 207 421 1.47

最終倍率は大きく変わらぬように見えますよね。しかし、実は状況は大違いです。

まず注目すべきは第一志望の人数です。江南は定員の1.27倍の人数を集めてます。

対する西春は定員に満たない人数、定員の74%(0.74倍)の人数を集めてますよね。

この数値からわかるのは、

江南は人気を集める高校であり、その理由は文武両道で評判よく、駅近立地じゃないかということ。

西春は募集に苦戦。その理由は江南より校風厳しく、部活も制限され、駅から少し距離がある立地じゃないかということ。

です。

第二志望の数値も見てみてください。江南高校はたった91名、西春高校は207名です。

江南高校が少ないのは、江南高校は組み合わせるちょうどいい上位校が無いというのがその理由ですね。

最初に前提で話したように、尾張の高校ですから上位校は尾張の高校で受けたいわけです。しかし、一宮高校は尾張2群ですから無い!

すると江南高校を受ける生徒は基本第一志望として受験する子が多いわけです。多くは名城とか大成ラトナディアを抑えにして受験ですかね。

江南高校のレベルを大きく超えてくると、一宮と西春への受験に切り替えるか、名古屋市内に出るかという選択になると思います。

対して西春。上位校に一宮が。一宮の第二志望として受験されることも多いのでこの人数集まってます。

この一宮高校と併願で受けている第二志望の生徒の一部が西春に入学することが、江南高校が中々西春高校を超えることが出来ない理由でもありますね。

さてさて、第二志望の何割が流れて来るのかは定員割れにならないとわからない部分です。

以前小牧南で見た時にちょうど半数ぐらいが流れてきたことがあったので、第二志望は半数が流れてくると想定して、倍率を予想して見るようにしてます。

すると、

江南高校は第一志望340名に第二志望の半分45名を加えて385名。

よって想定実質倍率は385÷268=1.45倍かと。

西春高校は第一志望214名に第二志望の半分103名を加えて314名。

よって想定実質倍率は314÷287=1.09倍かと。

第二志望でどれだけ流れて来るかで前後しますが、見た目よりも江南高校の方が倍率高く入りにくいというのが私の見たところです。

二校の倍率のついての私の見解は以上です。

他の高校であっても「まずは第一志望が定員を超えているかどうか、第二志望を半分にして想定実質倍率はどれぐらいか」なんかを見てみると良いです。

(第二志望がどれだけ流れて来るかは高校に寄るのであくまで目安ですけどね)

あとはお子さんがどちらの高校に行こうかということですが、どちらでもやれそうですね。周りに流されないとのことなので。

部活もガンガンやりたかったら江南、勉強中心でやりたかったら西春。というのが基本かと。学力的には江南が近いですが、あと1年あれば偏差値はまだ伸ばせますから、西春も視野に。

いずれも学校見学に参加して、通学にかかる時間とかも体験してもらい、そのときの本人の意思を尊重したらどうでしょうか。

以上です。

参考にしてください。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。