愛知県高校入試の第一回進路希望調査結果が出たようです。
県内の塾長仲間がブログに書いてて気がつきました。ありがたし!
おおお!これは大事(おおごと)。この流れわかっていたけど数字となって目の当たりにするとドキドキしますね。
まず元データはこちら。各校の進路希望の数値も出てます↓
そして西尾先生が拾ってきてくれた進路希望調査5年比較の数字もらってきました。
H28年 | H29年 | H30年 | R1年 | R2年 | |
中学卒業見込み | 72,601人 | 71,417人 | 70,147人 | 69,631人 | 67,385人 |
公立希望 | 56,553人 | 55,212人 | 53,434人 | 52,306人 | 48,771人 |
私立希望 | 9,902人 | 10,009人 | 10,171人 | 10,473人 | 11,840人 |
生徒数はどんどん減っていて、その減る割合を超えて公立希望が減ってます。
私立希望は目に見えて増えてます。昨年と比較して1367人増加。実に40人クラス34クラス分です。
先日書いた私学助成金の充実が強く後押しをしたのでしょう。実際の費用差がグッと縮まったのは書いた通りです↓
ネクサスの伊藤先生がおっしゃるには、コロナ対応の私立と公立の格差が大きかったとも。
4年前のデータと公立希望と私立希望の割合を比較してみます。(全日制比較です)
公立希望(割合) | 私立希望(割合) | |
H28 | 56,553人(85%) | 9,902人(15%) |
R2(今回) | 48,771人(80%) | 11,840人(20%) |
専修学校や就職等を抜きにして、全日制の高校で「私立にしようか公立にしようか」と選んでる人たちの割合です。私立人気が見てとれますね。
元々愛知県の計画では公立:私立が2:1になることを目指しているそうなんで、この変化は一応計画通りなのでしょう。
ここからさらに恐ろしいことに、進路希望調査は2回目になるとさらに私立志望者が増えていきます。さてさてどうなることか。
第二回の比較とか最終の比較とかしたことないですが、今年は比較して見守ってみたいです。
私立人気が急激に進む2021年春入試の立ち回り方
大きな変化が訪れます。備えましょう。まずは・・・
滑り止めの私立高校は確実な抑えの高校も受験を!
愛知県は公立高校を2校受験できるので、公立2校とも不合格で私立高校に進学をするという展開は例年あまりないケースです。
これが私立人気で変わってくるかもしれません。「あえて本当に行きたい公立を1校だけ受験して、そこが不合格だったら私立に進学する」なんて家庭が増えるのではないでしょうか。
そして、私立高校もこの流れを読んで、一般合格者数を絞る方向に。「予想以上に入学者増えて教室足りなくなりました」というわけにはいきませんから。
この流れを想定して、確実な滑り止め校を必ず1校受験しておいてください。
当日点だけで合否が決まる私立上位校での1校受験はキケン過ぎます。今年は特に2校以上の受験をお勧めします。
(具体的に校名だすと角が立ちますが、下位校は1校受験でも大丈夫です。学校の先生がOKと言えば)
名鉄犬山線沿線で言うならば、名城はさらに人気が高まるでしょう。名城はそうそう受からなくなります。
今春の段階ですでに内申40でも点数取れなくて不合格の子がいるぐらいです。
「同じぐらいの内申だった上の兄弟が受かったから大丈夫でしょう」なんて危険すぎます。挑戦は良いですが必ず下も受験してください。
定員割れする公立高校増加を踏まえて志望校選びを!
定員割れの高校はドンドンと増えている状況です。
これが来春も続きます。「定員が割れそう」となっていた公立校が来春は割れるかもしれません。中下位校はその流れが強いと思います。
定員割れが予想される高校は近隣で言うと、「丹羽」「小牧南」「犬山南」は引き続き割れる可能性が高いです。
「一宮工業」や「小牧工業」は「工科」と名を付け替えて募集形態も科で分けず募集する形に変えるので、今年はギリギリ定員割れを起こさず耐えるかもしれません。
「岩倉総合」も倍率を下げるでしょうが、割れるまでは行かないでしょうか。
進路希望調査の倍率の推移を見守ってください。私も見守ります。
専門学科は定員割れバンザイでしょう。専門的な知識を濃度濃く指導してもらえそうです。
普通科は定員割れを喜ぶべきじゃないでしょう。大学進学をもしも目指すならば、本来のその高校のレベルよりも下の生徒も入学してきて雰囲気変わってくることもあるやもです。
「行きたかった高校が定員割れを起こしそう!」という状態が本当にラッキーなのかどうか、ちゃんと考えてくださいね。
以上です。
次回、第二回進路希望調査が出るのが怖いですね。またレポートします。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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