昨日のことです。8月1日のセミナーに向けてパワーポイント作成をしていました。
セルモの西尾先生が勧めてくれた本も参考にしながら作っていたのですが、その紹介いただいた本にハッとしたページがあったのでご紹介を。
勧めてくれた本は「プレゼンのやり方」のような本なのですが、
朝日新聞出版
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そこに、古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスが伝えた「人を説得する三要素」の図が掲載されてました。
こちらです。
おおお!スゴイ!勉強不足で知らなかった!もしくは高校で習ったかもしれないけどまるで忘れてた!エトス・ロゴス・パトスの言葉に聞き覚えはある(苦笑)
紀元前に生きていた人がそんな前にこんなこと言っていただなんて!
人間って何千年経っても心の仕組みは変わらないってことですよね。スゴイなぁ~。
エトスとかロゴスとか言われてもピンと来ないと思うので、もう少しキャッチーに、私なりにこの図を表してみたのがこちら↓
アリストテレスのイラストが「いらすとや」にあってビビリました(^o^)伝わり良くなったでしょうか。
なんでも、説得するための3要素はちゃんと順番があるそうで、まず「信頼」があることが前提。信頼は土台ですね。そしてその次に相手との「共感」があり、最後に話が「論理」的であれば良いようです。
確かにこの順番だなぁなんて感じます。実際の塾での場面に当てはめてみるならば・・・
生徒になにか重要なことを伝えるときのために、まず生徒たちとコミュニケーションをとって信頼関係を築きます。いざというときに自分の意見が生徒の心に届くように。
そして、そこからなにか大事なことを伝えるときにはまず共感。
「わかるけどね、気持ちは。そりゃあ夏休みは羽を伸ばしたいだろうけど・・」なんて生徒に共感しながら、
「それでも今は中3だからね。今のままの学習量だと君の志望校に届かないんだよね。いつもと同じ努力ならいつもと同じ結果が返ってくるの予想できるでしょ?」
「だから内申上げたかったらもっと自習においでよ。具体的には最低週3コマ増やしなよ」
なんて論理的に伝えます。
「信頼」→「共感」→「論理」とアプローチすると、「嫌だけど仕方ないなぁ」となること多いです(^o^)
あらゆる場面で当てはまりますね。これはご家庭で親子間の会話でも同じですよね。なにかを我が子に説得する場面。
親子間で説得するのは、反抗期の中学生相手では難易度高いです。
この場合であると、家族という「信頼」をベースにしながらも「共感」をカットして「論理」で説得してしまう場面とか多そうです。たとえば・・
「いつまでダラダラ過ごしてるの!受験生じゃないの?勉強せずに志望校なんて受かるわけ無いでしょ!早く勉強なさい!」なんて、論理全開で叱りつけてしまいそうです。
共感が抜けると一気に伝わりが悪くなって説得に失敗しそうです。「筋の通った正しい意見をぶつければ勝ち」というゲームじゃありませんからね。
論理のみで叱り続けていると、信頼の面積もどんどん減っていきそうです。相手を動かそうと叱れば叱るほど相手が動かないというジレンマ。
人を動かすにはやっぱり共感の部分が大切なんでしょうね。勝手な私の感想ですが(^_^;)
人の説得に必要な3要素はアリストテレスがいた2000年以上前から言われてわかっていることです。
しかし、2000年の時が経っても人を説得するのは難しいですね(^_^;)
ちょっとこれについて書かれたアリストテレスの本を開いてみようかなぁ~。でも難しくて速攻挫折したってレビューが気になるなぁ(*_*)
昨日初めて知ったこの説得の3要素、大事に覚えておきたいと思います。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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