土曜は学年末テストへ向けて中３生たちが自習に来てました。
あまり表立って言うと調子に乗るので言ってませんが、今年の中３生はよく勉強します。おそらく開校以来一番勉強をする学年です。
テストに向けて入試に向けて、自習室は各生徒たちが取り組む本気で満たされます。
「良い空気感が出来てきたな。このまま皆が頑張って行けたら良いな～」
そんな風に私は思っていたんです。
それがですね、その日、驚くことを耳にするのです。立て続けに２人から。
「勉強を頑張る皆の姿がプレッシャーとなり、やる気が萎んでしまう」
えええ( ﾟДﾟ)
一筋縄ではいかないです。
しかも全く繋がっていない２人から別々に聞いたのです。一人はその保護者から、一人は生徒の口から直接。
私は鈍感でポジティブなので、皆が頑張る雰囲気が良い感じだと安心をしていたのですが、まさか、それが逆に働いてしまうことがあるだなんて・・・
直接聞いた生徒と話しました。
「マジでか。そうか～でもなぁ～。だからと言って私語バンバンの自習室嫌でしょ？」
温度別のサウナとか水風呂があるように、熱気別自習室を作るか？
でも熱気低い方どうやって作るんだよ！？勉強への意識薄い人コチラなんて言えるかぁ！
…なんてセルフアイディアセルフ突っ込みを。
自習室の熱気を下げるというのは今回の対策として違うから、やはりプレッシャーを感じてしまうなんて子たちの「心持ち」を替えれるように働きかけていきたいですね。
その日の夜はテレビで映画「コンフィデンスマンＪＰプリンセンス編」やっていました。
たまたま何かの流れで見たらこのシリーズが面白くてですね、つい見てしまいます。今は映画の第三弾が公開されてますよね。人気の高さが伺えます。
昨日もたまたま見ちゃいました。やっぱり面白い。ちゃんとテレビシリーズを一通り見てから改めて見ると出演者たちの間柄もわかって面白さが深まりますね。
※ちょいネタバレ
コンフィデンスマンの今回の映画では、孤児のように育った子供が「大金持ちの隠し子」に成りすまして財産を手に入れようという話の流れでした。
ここでこの隠し子を演じた孤児の子のセリフでドキッとするものがありました。
大金持ちの一族の一員として恥ずかしくないようにと、素養を身につける特訓があってですね、キッチリと勉強を受ける場面あったのです。
小学生も通ったのは途中までという孤児なので、この特訓が必要であったのです。
特訓を経てその後一族の後継者となるお披露目の際に、その子が今日までの特訓に感謝を述べるのです。
「私は勉強もさせてもらえて嬉しかった」
んー、この感覚って私も含めて９９．９％の日本人がわからないですよね。後進国とか発展途上国の子供が言うセリフですからね。
同じことをテレビ番組で感じて過去に記事にしたこともありましたね↓
さて、何が言いたいのか？
今みたいな勉強が思い切り出来る環境って、実はそれだけで幸せなことみたいだよ！ということ。
そして、
誰かと比較してどうとかじゃなくて、自分の成長だけにピントを合わせてやったら楽しいと思うよ！ということです。
これらはもちろん、プレッシャーを感じちゃうなんて言ってたうちの生徒みたいな人たちに向けて。
こうして高校入試勉強みたいに迷いなく取り組むべきことが決まってることって人生の中でそうそうないです。
貴重なことです。これをいい経験にしてほしいなと思いますし、楽しんでやって欲しいと思います。
「そうか！解決した！やってみる！」なんて簡単にはいかないでしょうが、こんな考え方もあるんだなぁと思ってもらえたら充分です。
入試まであと少し。気持ちと折り合い付けて頑張って行こう！
「入試に向けて頑張る皆の姿がプレッシャーでやる気が削げちゃう」なんていう受験生に向けてお送りしました。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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