先週の日曜は月曜からテストが始まる岩中のために教室解放をしていました。
「先生、質問していいですか?」
「どれ、どこよ?」
国語の文法のページを開きながらバツが悪そうにその生徒は言いました。
「・・えっと・・全部なんですけど・・」
「は?」
基本的にはこの台詞を生徒が口にしたときには追い返すようにしています。
「前日にお前何言ってるの?」「なぜもっと早くに聞きにこない?」
「そもそも全部ってなんだ?学校の授業聞いてなかったんか?」
言いたいことがマシンガンのように浮かびましたが、今回はひとまずトリガーから指を外しました。
その生徒が日々勉強していて質問もよく持ってくる生徒であったこと、そして、朝から他の2人の生徒から同じように国語文法について質問を受けていたからです。
「学校では短い時間であっという間に説明されて、何もわからなかったんです」という生徒の声を多方面から聞きもしました。
どうやらテスト範囲の国語文法を理解していないままテスト前日を迎えてしまっている生徒が多数いるようです。
「この後も同じ質問が続いたらいちいち書くのが面倒だから」とホワイトボードに書いて説明をしようと準備していたら・・・
わらわらと同学年の生徒たちが集まってきました。
「私にも教えてください」と10名以上(苦笑)
急遽奥の自習室で自習している高校生に移動をお願いして、奥で一斉授業を50分だけ行うことにしました。
新中3となる彼らが、今回のテストへ向けて今まででいちばん頑張って取り組んでいるところを見てましたから、この導火線の火を消さぬように特別対応です。
特別授業開始まで15分、急遽プリントを作ってやることに。
自分自身の中学時代を思い返せば、国語の文法はさっぱりでしたね。いろいろと教わったんでしょうが、頭のなかは全く整理されておらず、ぐちゃぐちゃでした。
自分が理解できていなかったからこそ、整理されていなかったからこそ、生徒たちの状況はリアリティーを持って指導できるはずですけどね。
用言の活用の問題を解くときの現在の私の頭の中は・・・
こんな感じで、ホームページのボタンのように、ボタンを押してメニューがズラッと開いていくように、しっかり情報が整理されて収納されています。
対して、教えてほしいと質問に来た多くの生徒たちと昔の私の頭の中はこんな感じかと(笑)
たった50分でどこまで整理して覚えてもらうことができるでしょうか?
さあ、ここから整理された脳内画像の⑧までを教えることを目指して50分の授業に突入です。
なんだかんだで授業受講生徒は13名だったでしょうか。授業の最初に生徒たちの理解度を挙手で確認してみると・・・
むむ。こんな生徒が多いこと多いこと。思ったより重症だ(笑)
最低でも形容詞形容動詞の活用問題を解けるようにして帰ってもらうことに変更です。
ちょっと長くなりそうなので明日まで引っ張ります。
今日はこのへんで。
それでは。
國立拓治
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