子どものテスト結果で落胆する姿を見せてしまいます

匿名メッセージサービスマシュマロに質問届いてます!こちら↓

なるほど。落胆を見せてしまうと。言葉にしてないながらも体全体で「もっと勉強したら?」が出てしまっていると(^^;

お子さんが言うんだから間違いないでしょうね。どう接していったらいいでしょうか?というご質問です。

昨日の女子バレーボール、日本対ブラジル戦見ました?

パリ五輪予選であるワールドカップバレー2023ですね。日本はブラジルに勝てばパリ五輪の出場権を手に出来るという大事な試合でした。

これまでの対戦成績は日本の45勝92敗。そんな強敵相手に見事第一セットを取り、第三セットを取り、最終セットまで持ち込んだ素晴らしい試合でした。

結果は残念でしたが、粘り強い戦いはとても素晴らしかったです。

……何を言ってるんだという話なんですが、この試合を観戦しながら私はいただいたこの質問を思い出していたんですよね。

点数を連続でとって、この波に乗っていくぞ!という場面。味方のサーブが失敗してネットにかかる場面。

「あぁ~なんだよ」なんて落胆の声を出してしまうんですよね。会場からももちろん落胆の声があがります。

日本代表が自分事のように見えているわけです。喜びも痛みも勝手に自分のことのように感じて大きく喜怒哀楽を出してしまうということでしょうか。

サーブが入らない場面で思わず声を出して落胆してしまい、なんならちょっと怒ってみたり(苦笑)

でも、そんなリアクションは会場の観客とテレビの前の私たちだけです。

ひとたびコートに入れば。コートサイドのベンチに入れば、そんなリアクションをするわけがありません。

そのリアクションがその後のプレイにマイナスになることはあれど、プラスになることはないことを知っているからです。

失敗した選手はもちろんのこと、周りの選手も気丈に振る舞い、なんなら笑顔で、

「ナイストライ。切り替えていこう。次1本集中していこう」なんて声をかけあっていることでしょう。

勝利を目指して、プラスになることを意識して全員が振る舞っているからです。

で、ふと思ったのです。

これ、子どもの成績に落胆する保護者の気持ちに近いかもなぁって。

勝手に自分事のように見えてしまって、大きく喜怒哀楽を出してしまう感じ。日本代表なんかより同じ血が流れてますからより自分事のように感じているでしょうね。

保護者は子どもの成長を願ってコートサイドのベンチのポジションで見守っているわけですから、落胆する素振りは見せないようにすることです。

山を歩いていて熊に遭遇したと。走って逃げちゃいけませんよね。それと一緒です(笑)四の五の言わずに実行するのみです。

努めて冷静に、結果を受け止めて、まずは良かった点を探します。探すんです。そしてそれを伝えることです。改善すべき点を相談しやすくするためにも。

そしてそこから次回改善すべき点を一緒に確認をするんです。出来なかったのはなぜか。テストまでの準備は万全だったのか。

それが見つかればそれを次回は実行できるようにしようと声をかけるのです。このパートが肝です。応援ベースで改善すべき点も指摘出来ると良いです。

あえて接し方のコツがあるとするならば、保護者が子どもに見せてくれているテストの点などはすべてその子の成長の過程であると認識することです。

そして、成長は登ったり下ったりしながらなだらかに上に向けて進んでいることを認識することです。

中学生は14歳15歳。人生90年としたとき、野球に例えるならば1回の裏。今の取り組みは序盤中の序盤。

ここからまだまだ長い人生、次の一手がより良くなるように、一緒に相談をして応援するのみです。

保護者はベンチサイドにいますからね。観客席ではないです。次のプレイに繋がる振る舞いを心がけてください。

以上です。

子どもたちのテスト結果に対しての声掛けは、塾でずっとしてきていますからね。

子どもを早く寝かしつけるテクとか子どもが喜ぶ献立作りとかは保護者にまったく敵いませんが、この一場面に関しては私たち塾の先生に一日の長がありますよね。

この場面に関してはアドバイス出来るのではないかとちょっと熱入れて書いちゃいました。

ちなみに鴻上さんも名物質問コーナーで同じような質問に答えてらっしゃいました。参考までに。

今日はこのへんで。

それでは。

(追記!お返事来てました!)



友だち追加

これまでの塾長の著書はこちら!おかげさまで著書累計6万部!

The following two tabs change content below.

國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は7万部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。