中1中2生は定期テスト直前です。
塾での定期テスト前の指導の取り組みは、
テスト2週間前の日に学校のワーク3教科完成点検(習ったところまで)
↓
テスト1週間前の日に学校のワーク5教科完成点検(テスト範囲まで)
↓
テスト3日前頃の日に学校のワーク2回目演習2教科完成点検(テスト範囲全て)
というものを基本に据えています。このへんは拙著「くにたて式中学勉強法」にも書いてます。
「早く勉強のスタートをして、早く提出物をやり終えて、余った時間でじっくり点を上げる反復演習に取り組もう」というのがキホン作戦です。
上手く早い定期テスト勉強のスタートを切って、塾の指導の流れに乗れると良いのですが、入塾間もない子とか、早いスタートを切れない子とか、このスケジュール通りに進まない子も。
提出日に向けて計画的に段取りが出来る子ばかりじゃないですからね。見通し甘かったり、気持ちが薄かったり、計画が守れない時もやっぱりあります。
そういった子たちに、次のテストで予定通り進めることができるよう、新たな取り組みを提案することにしました。
先日さっそく計画通りに勉強を進めることができなかった生徒に話してみました。
「なぁ、今回のワーク点検間に合わなかったよね?次の定期テストのときにね、間に合う作戦を実行したいんだけど聞いてくれる?」
「いつもは2週前に3教科点検するじゃない?これを3週前にも点検することにするのよ、2教科だけ」
「間に合わなかったから単純に勉強のスタートをさらに早めちゃおうという作戦だ。いつもの2週前点検よりさらに1週間前に2教科終わってたら嬉しくない?」
テニス部で頑張っているその生徒に言葉を続けます。
「テニスの練習試合でサーティーラブ(30-0)から試合始まったら嬉しくない?」
「嬉しいです」
満面の笑みで答えてくれました(´▽`)
「だよね!それそれ。それと一緒ね。この作戦で行こう。よろしくね~」
今すぐ降りかかるわけではない勉強であることと、なんか嬉しい気になる作戦でスムーズに伝わりました(^^)
スタートを早める。→間に合わなかったら完成するまで毎日塾で取り組む。→結果としてテスト2週間前の日よりも前のタイミングで2教科完成する。
ということですね。
こんな感じで話していきたいと思います。難色を示す生徒には、「じゃあ次も予定通り出来なかったときはそうするからね~」とルールの実施自体を約束することととします。
匿名掲示板「2ちゃんねる」開設者のひろゆきさんがYouTubeでこんなこと言ってました。
自分の遅刻癖は治らないので遅刻をしても困らない状況を作ることにした。
友達との待ち合わせは本屋やコンビニにして、待つ友人が立ち読みで快適に時間を過ごせるようにした。
すると、時間に遅れて行っても本を読んでいる友人が「キリの良いところまで読みたいから待っててほしい」と逆に謝られたりするようになった。
面白い話ですよね。この話の感じに似てるなと。気合とかに頼らない感じが。
やる気とか気合とか根性に頼った取り組みは成果に波が出るから避けたいです。
やる気じゃなくて仕組みに頼っていきたいなと。仕組みに頼って具体的に変化を起こす指示を出したいなと。
「もう一週前にもチェックしよう。出来てなかったらその日からやろう」
これで何人かが思惑通りスムーズに行きました。これで様子を見てみることにします。
何年やろうが試行錯誤が止まることはありませんね。
塾の一場面でお送りしました。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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