馬を水辺に連れて行けても水を飲ませることはできない
これは海外のことわざみたいです。
元は英語で「You may lead a horse to the water, but you can’t make him drink」というもの。
「周りの人がその人に何かを取り組ませたいと思っていろいろ働きかけたとしても、本人にその気が無ければそれはできない」という意味のことわざですね。
塾で学習指導をしているとこのことわざがチラチラとちらつきます。
塾でもやれるのは水飲み場まで連れていくことまで。もちろん勉強についてです。
馬のそばで「水うめぇ~」と飲んでみせたり、蛇口をひねって水を出しておいてあげたりとかしてみても、飲もうと思わない限り飲まないわけです。
勉強も本人が少しでもやろうと思わない限り成果は出ないわけです。
「塾へ行ってわからない問題は全部聞いてらっしゃい!」
保護者の皆さま、こんなセリフを我が子に言ったことありませんか?
「せっかくお金払って塾に行っているんだから、聞いて来なきゃ損でしょ!」なんて付け加えることも。
でも落ち着いて思い出してください。
ご自身が学生の頃、その勢いで塾で質問をしていたでしょうか?その勢いで学校で質問していたでしょうか?
もしもご自身がそうしていなかったならば…その想いは基本的に伝わらないものだと思ってください(^^;)
水飲み場に例えるならば、「勉強の質問」は「水飲み場上流のキレイな水」でしょうか。
上流まで歩いて移動しなければなりません。目の前に普通の水が飲めるのにです。
普通の水ですらさほど飲みたくない馬が上流まで移動をするだろうか?と想像をしてください。
難しさが伝わるでしょうか。
気兼ねなく質問をガンガン持って来れる子はクラスで言うと一握り。勉強への気持ちがある子と外向的な子です。
この2つを両方持ち合わせていなければガンガン持ってくることは難しいです。
勉強への気が無い子は恐らくこう思っています。
「勉強は、質問してまでやりたくない!」
( ゚Д゚)キャー!(トムブラウン布川風)
内向的な子は恐らくこう思っています。
「こんな問題もわからないのかと思われたらどうしよう」
「聞きにいって先生の言っていることが理解できなかったらどうしよう」
「そもそも自分から大人に話しかけにいくことが無理だ」
「これらの想いに勝るほどこの問題が出来るようになりたいとは思わない」
(*_*)ワカルヨワカルヨ
天秤で言うと勉強への気持ちが軽くて、質問するという球が持ち上がらないのです。
何だか書いてて面白くなってきました。
明日もこの続きで書くこととします。
「質問するって難しい」なんて言うだけでは意味ないですから、ここから質問出来るようにどうアプローチするかを考えていくことにします。
「我が子を勉強の質問をできるようにする作戦」ですね。
私の思う作戦を天秤つかって明日また書いてみます。
よかったら明日またお付き合いください。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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