自塾生の保護者に向けて改めて書いてみることにしました。
保護者としてどのようにお子さんの学習サポートをしてもらいたいかについてです。
各家庭の方針はあるかとは思いますが、そういったものの根底にあるどの家庭でも共通するであろう基本的なサポートです。
自塾生とは書いてますが、もちろん全国の中学生保護者にも当てはまります。いつも言うことを改めて並べる形になるとは思いますが、お付き合いください。
中学生保護者にお願いしたい最重要学習サポート3選です。
1.しっかりと睡眠時間をとらせてあげる!
何度もここでお伝えして来た内容ではありますが、初めてお会いする方に話すか如く書いてみますね。
睡眠時間をしっかりととらせてあげてください。これは中学生保護者の大事な仕事です。
しっかりと睡眠をとるというのは、起きているときの活動のパフォーマンスを最大にするために必要です。勉強も部活も遊びも全ての活動のパフォーマンスです。
修学旅行の前日とか無駄にはやく寝たりしますよね。「次の日が大切だから?毎日いつも大切じゃい!」ってなものです。
子どもの成長と共に体力がついてきますし、興味関心の幅も大きく広がる時期のように思います。
小学生の頃に比べて夜ふかししやすくなってくるわけです。
スマホのようなデジタルデバイスを手にしてしまったならば、夜ふかしの準備は万全になってしまいます。
「中学生・密室・スマホ」を環境として揃えてしまったならば、それはその時点で保護者が悪いです。
そこで遊んでしまったり夜ふかしをしてしまったりというのは、当たり前に想像が出来る状況なわけです。
たとえば大人がダイエットをしたいとなったときに、「空腹・密室・ケーキ」という環境が揃ってしまったならば、それはその環境を作ってしまったことが悪いですよね?
誘惑に負けてケーキを食べてしまった人を攻めることは少ないでしょう。
では、どのように睡眠時間を確保すればいいかというと、「家庭での就寝時間を決めること」「睡眠の妨げになるものは寝室から出すこと」です。
誘惑とは戦わせないのが大きなコツです。家庭としての消灯時間を決め、夜ふかしの元となるものが部屋に無い状況を作ります。
「寝るしかないな」という状況を作ることです。
どれだけ習い事が忙しかろうが、就寝時間が日付をまたがぬように全力を尽くしてください。
家族の約束として発動させた方が強制力ありますから、ぜひ家族で話してルールを決めてください。
「毎日何時までに寝るのか」「部屋から出すものは何か」ですね。
この取り組みに抵抗していろんなことを言うことでしょう。
「明日までの宿題がまだあるんだ」
「オールナイトニッポンを聞きたいんだ」
「欧州でのサッカー日本代表戦が23時キックオフなんだ」
あらゆる理由を全て退けます。
「朝起きてやりなさい。今後こうならないように早めにやりなさい」
「radiko(ラジコ)で明日の朝聞きなさい」
「録画して朝見なさい」
全て朝にやるようにして、決めた就寝時間を守り切るように家族で協力して頑張ってください。
もしもウトウトする姿を家庭で見せるときには、徹底的にその原因を探ってください。
元気の塊である子どもが普段の生活でウトウトするだなんて、生活リズムの乱れか、睡眠障害のような病気かでしょう。いずれも早急に対応が必要です。
2.しっかりとスマホの制限をしてあげる!
1つめの内容にリンクするところが多分にあります。学習環境や生活習慣を乱す悪魔のデバイススマートフォンの制限についてです。
小さな子どものころに刃物やライターの扱いを制限したように、子どものスマホ所持は使用制限をする必要があります。
誘惑の園にハマり込んで抜け出せなくなることが無いように、スマホは利用制限をしてあげてください。
一番大きな制限は1つ。
「学習時と就寝時はその部屋にスマホを入れない」です。これでスマホの害は8割防げるかと思います。
刃物やライターと同じように、スマホは基本的にとても役立つものです。このスマホの良さを引き出し、弱点を出さぬように、物理的に制限をするのが一番の肝です。
「学習時と就寝時はリビングの充電器にスマホを繋ぐ」なんていうルールが良いと思います。
「リビングだけで利用できる」なんてご家庭もあります。とても良いルールです。
スマホに睡眠時間を削られぬよう、スマホに学習時間を削られぬよう、このルールを徹底してください。
「調べ物がある」なんてときは、調べもの用のタブレットか親のスマホを貸し出して、リビングでやらせることが大切です。
繰り返しますが、密室にWEBに繋がるデバイスを持ち込ませないことです。
独立して家を出る日までは、そんな制限を加え、多くの睡眠時間と誘惑の無い学習環境を子どもにプレゼントしてあげましょう。
3.良い時も悪い時も寄り添って応援してあげる!
最後です。一番大事な内容になりますね。そして一番難しいかもしれません。
内容としては「子どもを1人の人間として尊重をして、常に応援をしてあげる」というものです。
ちょっと抽象的ですよね。具体的に伝えさせてください。
わが子というのは、寝返りもうてない赤ちゃんの頃から育ててきているわけですから、とても大事ですしわが子のことは良いことも悪いことも自分事のことのように感じる部分が多分にありますよね。
わが子の良いことは自分事のように嬉しいし、我が子の悪いことは自分事のように悲しいです。
もしかしたら上手くいかない場面があれば、自分事のようにもどかしく腹ただしく思う場面もあることでしょう。
こんな子どもを自分事のように大切に思うという部分が、中学生の学習サポートでは妨げとなってきてしまいます。
多くの家庭で、幼児の頃は子どもを先導する形で1から10まで教えてあげて育ててきてますし、小学生の頃も子どもと二人三脚で1から10まで協力をして育ててきてますよね。
これが中学生になると親子関係は大きく様変わりしてきます。
子どもに自我が芽生えてくるので、そういった近い距離感を嫌がるようになってくるのです。
保護者は子どもが中学生になったら1人の人間として尊重をし、一歩離れたところから見守るぐらいの距離感がちょうどよくなってくるのです。
もちろん、子どもの精神的な成長の速度によってその変化が出る時期は前後しますが、多くは中学生の時期にこの変化が出てきます。
この事実と改めて向き合って、子どもの精神的な変化を見つめ、だんだんと一人の人間として尊重をしながら我が子に接するように保護者も変化していく必要があるのです。
言うのは簡単ですけどね、これまで千組以上の家庭を見てきましたが、これが本当に難しいみたいです。グラデーションで変化しますし、時期は子どもごとで違うし。
小学生の頃よりも一歩離れて、ショップ店員のような距離感(振る舞い)が理想じゃないかと思います。
まずは接する心持ちとして、こうしたスタンスを目指して欲しいです。そしてここから具体的な関り方について。
保護者はどうしても目の前のテストの結果によって一喜一憂してしまいがちですが、全ての保護者の願いというのは「子どもの幸せ」ですよね。
「成人して独立したあとも幸せに生きていって欲しい!」「そのために良く学んで心身ともに成長し、幸せに生きていく可能性を高めておいてあげたい!」
総じてこんな想いじゃないでしょうか。
すると、その子の子育てのゴールとしてピントを合わせるべきは独立して家を出るその日ですよね。
その日までの取り組みは全てそこに至る過程でしかありません。
このことを踏まえて取り組んで欲しいことは以下の通りです。
良い結果を手にしたときも、悪い結果を手にしたときも、子どもとその結果を受け止めて共感をする。
そして、次の取り組みに繋がるように相談をしてあげる。
こんな風にお子さんと関わってもらえるといいのではないかと私は考えています。
「テストが過去最高順位を更新した!素晴らしい!よく頑張ったね!努力の成果だね。何が良かったの?この調子で今後もやれるといいよね?何が良かったか考えておこうよ」
「テストが過去最低順位を更新しちゃった?それは残念だったね。頑張って取り組んでもうまく結果が出ないことはあるからね。この結果を受け止めて、ここから何が悪かったかを確認して、ここから良くなるように考えておこうよ」
こんな感じが理想ですね。
※また、誉めるときも叱る時も、大事なコツは「結果ではなく努力を褒める(叱る)」です。説明長くなっちゃうので説明記事へのリンク貼っておきます。
以上3点です。
保護者が子どもと目指すゴールはまだまだ先。成功も失敗もそのゴールへの過程だと大きく構えて、一緒に上を目指して寄り添ってあげられるといいです。
自塾の保護者の皆様、この3つを心がけていただけると、より成績は上がりやすいです。
どうが実行してみてください。宜しくお願いします。
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とはいえ、
「そんな理想的にいかないですよ!我が子は反抗期ど真ん中ですよ!」
「明らかに中だるみの怠慢で結果を落としてますよ!本人も自覚してますよ!」
なんて思惑通りにいかず、子どもへの対応に苦慮する場面も多いと思います。
そんな時は塾にLINEください。家庭での実行が難しいときは私たちの出番です。
第三者じゃなきゃ伝わりにくいこととか、こちらからも援護射撃させていただきます!
自塾保護者へ向けてのメッセージでお送りしました。
今日はこのへんで。
それでは。
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