「一流の育て方」と言う本を読みました。
この本はアピタの本屋で見かけてパラパラと立ち読みをしてスルーしかけたところでしたが、フェイスブックで良かったと根保先生@寺子屋本楽寺が勧めてらっしゃったので買ってみました。
帯の紹介文は元国務大臣の平中平蔵さんとベストセラー学力の経済学の著者である中室牧子さん。
ビックネーム2人の推薦文を受けたうえで著者は日本在住の外国人2人。どうやら4人の子供を育てた母とその息子という2人のようです。
難関大学卒でグローバル企業に就職したような人たち200人へのアンケートを元に書かれている本のようです。
なかなか面白そうです。帯の真ん中に書いてある「超具体的な55の方法」という文言は多少気になりますが・・・ちょっと多くない?(笑)
さて、サッと読んでみました。
感想は・・・
著者2人の想いが爆発していて、少々情報が渋滞している本でしたね~(苦笑)
「プロレスラー中西学の朝食かよ!」と突っ込みたくなりましたw
朝だ魚津だ試合は滋賀県!北陸最後のモンスターモーニング感謝の気持ちで☆いただくドン&おはようドン(^o^)vo(^o^)o((o(^∇^)o)) pic.twitter.com/qJKGP9Dex8
— 中西学 Manabu,Nakanishi (@nobitokun) September 18, 2015
書いてある内容はそれぞれ大切で栄養があるんだろうけど、ちょっと1冊に詰め込むには多くない?というのが偽らざる感想です。
どのページ開いても太字や傍線が頻繁に出てきますね~(苦笑)
著者は親の教科書のような本にしたいと書いてましたが、張り切って蛍光ペンで線を引いているうちにどこが大事なのかわからなくなってしまった中学生の教科書のようですね(笑)
ゆっくりじっくり読み進めていった方が良い本です。資料集とか好きな方は楽しめると思います。
繰り返しますが内容自体はとても良いですよ。一応お勧めです。
本書の「超具体的な55の方法」の中から私が気になった2つだけご紹介しますね。
「好きな本」で読書を習慣化させる
2章Ⅰの3に書いてありました。
読ませたい本では無く、子供が読みたい本を読ませる。
たまたまそこにある本では無く、子供が読みたい本を読ませる。
著者であるミセスパンプキンは1人目の子供のときに子供が読みたいと言った本をどんどん買い与えたそうです。
これが功を奏して長女は思惑通り本好きになったそうです。これは先日米田先生と相談した本好きにする作戦、いい線行ってるって証拠になりそうです。自信つきました。
この章の面白いのはここからです。ミセスパンプキンは油断しました。2人目の子には1人目の子に買った多くの本があるのでその中から読ませるようにしたそうです。
読みたい本を買ってもらった長女と本棚に並ぶたくさんの本から選びなさいと言われた2番目以降の子では読書量が雲泥の差が出てしまったそうです。
これは4人の子を育てていないとわからない事実ですよね。2人兄弟だったら性格の違いかと思ったりするでしょうから。
本好きにして国語力を幼いうちにつけてやりたいならば、国語の塾に通っていると思ってどんどん本人が読みたいと言った本を買い与えるべきですね。
気が済むまで図書館へ連れて行ってあげるでもいいですけどね。
どうしてもやる気が起きない子にはニンジンを
この章もとても参考になりました。私自身もここ最近はご褒美作戦はアリじゃないかと思っています。
新しいことをどんどん吸収していく学生の時に、本人にあらゆることをどんどん吸収してもらったほうが効率がいいですよね。
「本人のヤル気待ち」をしているうちに大人になってしまったなんてことにならぬよう、ご褒美を設定するのは苦肉の策ではありますがアリだと私は思います。
私の中学時代の友人は不動の学年1位で、明和から早稲田へ進学しました。彼はテスト毎にご褒美があったと記憶してます。
前職時代の先輩社員は旭丘から慶応へ進学したという方で、やはり毎回ご褒美あったそうです。
同じく前職時代の後輩社員は札幌南から横浜国立へ。やはりご褒美ありだったそうです。
本書の著者ミセスパンプキンもご褒美作戦を使ったそうです。そしてそうして送り出した4人の子どもたちの各進学先の友達たちの多くもご褒美作戦を使っていたとか!
ミセスパンプキンのご褒美作戦への想いはたとえ話で書かれていました。
よい教育を受けるための列車(進学校)に乗せるのに、なかなか自分で乗ろうとしないなら、あらゆる手を使ってでも乗せてやりたいのが親心です。いったんその列車に乗ると、同じ目的地に向かって進む仲間がたくさんいて、運転手さんたち(先生方)がぐいぐい引っ張っていってくれるのですから。
わかりやすい例えですね。なんとか子供本人の心の中に火を灯し、人生の岐路の大切なタイミングで自ら頑張るように仕向けて行こうということでしょう。
親が仕掛けるこんな作戦が通用するのは中学ぐらいまででしょうからね。勉強への気持ちがピリっとしない子には良いかもしれません。
以上です。
冒頭に書いた通り本書は中西学の朝食のように栄養価がとても高く、調子に乗って取り過ぎたモーニングビュッフェのような本です。
じっくりと5食ぐらいに分けて味わって読み進めることをお勧めします。急いで読むとお腹壊しますから(笑)
味は保障しますよ♪
ダイヤモンド社
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今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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