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先日のことです。首都圏で行われた会食の場で中3の娘さんを持つ他業種のお父様から、娘の夏期講習の受講について相談を受けました。
「大手個別指導塾の〇〇に通っているんですけど、夏期講習をどう受講させたらいいかを相談させてください」
塾を営む私や塾に詳しい方でその方と話していきました。
「いくらの講習を提案されているのですか?」
「15万円ぐらいです」
「あぁ、それは大手にしては良心的な方の教室ですね」
「え、そうなんですか?」
「そうですよ。酷いところですと30万40万50万の提案出してきますからね」
こんな会話からスタートです。ちなみにこのセリフは私のセリフじゃないですからね。個別の塾に詳しい方のセリフです。
そのお父様には私からもいくつかアドバイスをお伝えしました。
金額では無く、内容で見たい。1日にどれだけの時間の個別指導授業を受講できるのか。今日までの経験から集中して受講できる時間は我が子にとって1日何コマか。
そこで出る課題や別の教科の演習するアウトプットの時間をちゃんと割ける提案か。
生徒たちの受講の様子を踏まえて、肌感覚1日2~3コマが個別指導授業受講を上限と思う。そして、最低1~2コマはアウトプットの時間を確保できるようにしたい。
こんなことを伝えましたね。参考にしてもらえていたらいいなと思います。
以前もこの話題について記事を書きました。この時期になると熱が入るようで、なんだかんだ、1年に1回は書いてます。
高額な講習を実施している多くの塾を敵にまわすような炎上話題なんですけどね(苦笑)
塾の先生個人個人で妙に変な熱が入ってしまう話題ってあります。私にとってはこの話題と、天下り団体が出す教材の件は変な熱入っちゃいますね。
騙されて不利益を被る家庭が出るようなアンフェアな案件は熱入っちゃうんです(´▽`)スンマセン
塾としてその生徒のことを考えぬいて家庭と信頼関係を持って講習を実施している塾は、講習費が高額であっても「良いものは高いのです」と落ち着いたものです。
逆に、塾の売り上げ目標から逆算して高額な講習を提案するような塾の方、普段の授業料を安く抑えて講習で辻褄を合わせるような設計の塾の方、「俺もこういうことやりたくないんだけど」と実は胸を痛めているような塾の方は・・・
恐らくこの記事が忌々しいでしょうね(;・∀・)
長く個別指導塾業界を見てきた方がおっしゃるには、こういった高額な講習を提案していくという手法はここ15年~20年前ぐらいからのようです。
「子どもの数減ってきた→塾の売上が下がる→一人ひとりからいただく費用を上げて凌ごう」
なんていうシンプルな流れなのかなと。
お金の話は日本人は積極的にすることが少ないですし、個別指導塾であればその状況が個人個人違うので横に話が漏れにくいものです。
あとは先生と呼ばれる職の人から「合格にはこれだけ必要です」なんて強く言われてしまえば、反論するのは力が要りますよね。
様々な条件が重なって、今もまかり通ってる「個別指導塾のボッタクリ夏期講習」。なんとかしたいものです。
ボッタクリかどうかの見極めは難しいですが、見極める方法として入校時に中3生夏期講習の平均額を聞いてみてください。
「講習が高くなるような個別指導塾があるって聞いたんですけど・・・」なんて前置きして聞いてみましょう。
そのときに目を泳がせず「個人個人違いますが平均としては・・・」なんてスッと教えてくれるところは大丈夫でしょうか。
そのときに目がバタフライを泳ぎ出し、「ちょ、ちょっと個人個人違うのでパっとわからないですがー、その子に合わせて相談して決めていきます」なんて具体的な金額を言わない塾は危険かもしれませんね。
最初にしっかり金額が明示してあるところは安心かなと思います。金額目安が明示してあるものを確認してそれを踏まえて入校していれば、その時点でボッタクリとは言いませんからね。
あーあ、また書いちゃいました。でもこの問題は解決したいなって思うんです。
高額な講習を提案する面談をして、目の前で母親に泣かれたなんていうエピソードをその塾の先生から聞きましたが、こうなると提案する方もされる方も、どちらの立場も悲しいです。
こういうのを無くしていきたいですね。
入校時に講習も含めた年間費用目安明示をスタンダードにしていって、売り手も買い手もそれが当たり前となると是正されるでしょうか。
少しずつ状況が良くなると良いなと思います。
これから個別指導塾を選ぶご家庭は参考にしてください。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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