令和2年の指導2日目の昨日、今度は中3Rが大きな袋を手に登場しました。何を持ってる?
「先輩にもらいました」と見せてくれた教材は大手集団指導塾で先輩が使ってたという入試対策用教材セット。
ぶっとい!多い!電話帳が何冊もあるかのよう!
チョット中身をみせてもらいました。
んー、そらそうだけど、その先輩が実際に使った教材。ある程度直接教材に問題が解かれています。でも5割も書きこまれてませんね。
その塾では指導時間の中でチョイスしてやらせているのかもしれませんね。もしくはノートが基本か。
実際の問題は・・・ん、愛知の入試に寄せられて作ってある。オリジナル感出しながら、表紙だけオリジナルで中身は教材会社のものそのままなんていうのもありますが、これはある程度手が加えられてる・・・かな?
教材としては悪くない。ただし、ある程度使用されたものであるということと、このタイミングで追加したこの教材をどのタイミングでどうやるつもりかということが問題です。
しばらくして嫌な予感がしたので、Rのところへ見に行くと・・・もらってきた教材を早速ひらいてなんかやってます( ゚Д゚)
「なぁ、お前ここからどういう予定で勉強するつもりなの?君の中に予定があって、それに沿ってこの教材を取り組んでいるのか・・」
「それとも、この大手塾の教材があれば安心だぜ!なんてお守りのつもりで手に入れて、気の向くままにやろうとしてる?」
「いいか、いくら大手塾の教材であっても、その教材が全てを解決してくれるなんてことは絶対に無い。そもそもこの教材は使用済みのものだぞ」
「卓球に例えるならば、大会直前に強かった先輩がラケットを譲ってくれた感じだ。自分の持ってるラケットとタイプは違うし、ラバーは少し剥がれてる。お前そのラケット使うか?それで大会出るか?・・・・ってことよ」
「絶対使うなって言ってるんじゃない。ちゃんと使いどころを考えなきゃいかん」
Rの気持ちはよくわかります。河合塾が何とかしてくれるんじゃないかと思って、高3から河合塾に通ったのは私です(^^;)安心を買ってた気もします。
大切なのは飽くまで自分の取り組み。自分の取り組みを信じられず何かに大きくもたれかかるときはロクな結果が出ません。
「教材は使うものだよ。教材につかわれるなよ」なんて名言風に(´▽`)
Rは言いました。
「じゃあ苦手単元の演習時に選んでやるようにします」
この時期から知らぬ間に新しい教材を追加して勉強しようとする生徒がいます。
純粋に「演習量を増やしたい」という前向きな時と、「この焦る気持ちを収めたい。俺を救ってくれる良い教材が欲しい」という他力本願な時と、2パターンあります。
考えて実際に行動をしたという面においては良いことですが、それが逆効果じゃ可哀想ですからね。
子どもたちが人生で初めて迎えるであろう大きな岐路。揺れるメンタルしっかり見ていきたいと思います。
今日はこのへんで。
それでは。
こちらは当塾で使用している入試向け教材の一部です♪
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國立拓治
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