こんにちは。教室長の澤木です。
今回は普段生徒に指導するときに意識している2つのことを紹介していきます。
ご家庭で保護者の方が勉強を教えるときにも使えることなので、よければ参考にしてみてくださいね。
言わせて確認
新しいことを教えるときや相手がわからないことを解説するとき、よく「わかった?」とか「大丈夫?」とか聞きがちではないでしょうか。
これは教えている人あるあるだと思うんです。勉強だけではなくて、です。
この問いかけに対する相手の答えは、9割5分「わかりました」か「大丈夫です」ですよね。
そして、こちらはその答えを言葉どおり受け止めるんです。受け止めるしかないんです。
そりゃ「わかった?」って聞いて「わかりました」って答えているんで、理解できているか怪しいと思っても「本当かよ!」とは言えないわけです(苦笑)。
教わってる側がそんな返しをされたら、(じゃあ聞くなよ)って思いますよね。
でも、本当にわかったのかは口頭でのやり取りでは判断つきませんよね。口で「わかった」って言ってるだけなので。
ここで効果を発揮するのが「言わせて確認」です。
教えたことがちゃんとわかっていれば、言えるはずなんです。言えないということはわかっていないということです。
そこで、「わかった?」の代わりに「言わせて確認」を強くオススメします。「わかった」は封印しましょう。
ただし、言わせて確認するときの注意点をひとつ。全部言わせるのは超高難度なので、できれば答えが単語レベルになる問を心がけましょう。
例えば、「この問題は何を間違えたか説明してみて」とざっくり聞いてしまうと、問われた方は答えに困ってしまいます。少しプレッシャー強めです。
なるべく相手が答えやすいように、「一般動詞にsがつくのは主語がどういうとき?」くらい絞っていいと思います。
「分数を含む方程式はまず何をするんだった?」という問のように、答えが一文におさまるくらいまでなら許容範囲ですね。 この問に対する答えは「分母をはらう」です。
ちなみに、「言わせて確認」は当塾で使用している教材フォレスタの教え方の大事な核の部分です。
これがとても素晴らしいので、いろいろな場面で活用させてもらっています。
森塾さん、いつもありがとうございます。
「言わせて確認」は手間ではありますが、効果が高い大事な手間です。
まぁ大体、効果が高いことは手間がかかると思っていいでしょう。
何事も手間をかけましょう。
わからない問題はとばす
わからない問題で手が止まり、そこから時間だけが過ぎていくという生徒は結構います。
きっと半分は答えを考えていて、半分は思考が停止してしまっているんでしょうね。
わからない問題はさっさととばしてしまって、まずは終わらせること。
その後でわからなかった問題は解説や質問で解決し、解き直しまでしてもらうのがベストです。
1回しかやらない前提で取り組んでいる人が多いんです。
基本は反復して繰り返すこと。ワークだって2回目からが本番なんです。
ここの認識がないと、わからない問題をとばすという考えに至らないのでしょう。
とばせない人の思考を僕なりに考えてみました。
わからない→少し考えよう→やっぱりわからない→どうしよう→どうにもならない→時間だけが過ぎていく… みたいな感じかなと。
とばす人は、最終的にできるようになればいいから、今はとばして後で勉強し直してから解き直そう、という思考回路です。
まぁその差は見ているゴールの違いですね。
「この問題を早く終わらせること」がゴールか、「できるようになること」がゴールか、というね。
「わからない問題はとばしてね」と伝え、同時に、解き直しすることが当たり前なんだよということを植え付けたいですね。
併せて伝えたいことは「時間を指定すること」ですね。
これはオンライン授業で指導していてとても感じました。
時間を指定しないとダラダラと時間をかけてしまいがちです。
制限時間を設けることで、わからない問題もとばさざるを得なくなります。
以上です。
「言わせて確認」と「わからない問題はとばす」の2つを紹介させていただきました。
「わからない問題はとばして」もらい、そこを「言わせて確認」するサイクルができれば理想ですね。
わかりやすく教えることも大事ですが、生徒のわからないところを見つけて、できるように促すことはもっと大事です。
参考になるといいです。
それでは。
澤木宣彦
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