「全ての教科の下支えが国語力で、さらにその屋台骨が語彙だ!」
なんて、最近の思いを昨日ブログに書きました。
私の脳内にあったイメージを図にしました。
この図は動きませんが、私のイメージでは国語の力が他の4教科の下に入っていく感じです。ドロドロとゆっくり、噴火した溶岩が流れ込むように。
「他教科の教科書に書いてあること、問題文に書いてあること、正確に読み取ってキャッチをすることが出来なければ、理解することが出来ないからね!」
そんな感じで国語力が下支えをしてくれていて、
「書いてある文章って、文章の中にでてくる語句の意味がわからなかったらわかるわけないからね!だから語彙が大切になってくるからね!」
そんな思いですね。
ここに、もう一歩踏み込んだほうがいいと根保先生@寺子屋本楽寺が声をかけてくれました。
根保先生の塾は超絶硬派で、塾での指導は学校の内容はオール無視。その子にとって必要な勉強を粛々と取り組んでもらって学力をつける塾です。
定期テスト対策はもちろんのこと、高校入試の勉強すら指導をしません。
「定期テストや入試というのは、普段の学習の余熱で点数を取るもの」
なんて、ローランド真っ青の恐ろしくかっこいいセリフを言ってのけ、それを実行してしまうのが根保先生です。
このやりたい放題な指導で灘高や東大やボストン大学などに生徒を送り出しています。
根保先生のところへ遊びに行った過去記事です↓
根保先生のエキスを吸う良い機会です。早速ZOOMで繋いで話を聞かせてもらいました。
話してもらったことを簡単に図にまとめるとこういうことかと↓
※そもそも私の作ったこの図は根保先生のイメージしてらっしゃる形とは重ならないのですが、あえて私の図にはめ込んでお伝えを。
「語彙からスタートすればいいんだな」と、語句を字面で表面的に覚えてしまい、その根っこにある1つ1つの「漢字」の理解が浅いとその先で行き詰まる。
漢字の理解をしっかりと取り組むことが大切。漢字も見た目の形だけで覚えると大変なので、部首などの成り立ち、訓読みでの漢字そのものの意味の理解を大切に取り組む。
とのことでしたね。
これ、思い返せば少し前に同じような話題になったときにも根保先生おっしゃってました。
「これ前も言ったよね?」の学習指導あるあるを自ら体感しておるところです(+_+)
再度改めて伝えてもらえるというのはそれほど根の先にある「漢字」の理解を大切にすべきだということでしょうね。
塾の指導の場面でも「学校のワークを出来るようになるまで繰り返し解きなさい」なんて指示をすると、表面的に答えだけを覚えてしまう生徒がマレにいます。
「答覚えちゃいました」とかいうセリフを言う子は大体このパターンです。学校のワークさえ出来るようになればいいとなってしまって、大げさに言うと「3番はイ・ウ・ア」みたいに本当に答えだけを覚えてしまう感じです。
教科書に書いてある根本の内容理解が浅いままでこの状況になる生徒は、実際のテストでは平均点も取れませんね。
根保先生の話でこのパターンを思い出しました。抽象化すると根保先生がおっしゃっているのはこのことだろうと。
改めて文字にしておきますね。
「語彙からのスタートで国語の力を作っていこうとすると行き詰まることあるよ!漢字から見ていこう!漢字も形で覚えずにその作りからね!」
拙著でご紹介した村上先生@Five Schoolが書かれた国語の市販教材「やさしい中学国語」、全てを網羅したというこの本の最初の指導内容も漢字なんですよね。
これは偶然じゃないでしょうね。
話を一通り伺った後に私は質問をしました。
「おっしゃることはわかったのですが、漢字をじっくりと取り組んでこなかった中学生が入塾してきたときにはどのようにされているんですか?」
根保先生はおっしゃいました。
「漢検を受験するように指導をしています。漢検は単純な漢字の読み書きだけでは合格できないようになってます」
「漢字のつくりなども学ぶことが出来るので、とても良いと思います」
「小学生で学ぶ漢字は1000字ほどありますが、これを見た目の形だけで覚えようとすると1000個分の脳のメモリを使用してしまいます」
「しかし、漢字の部首などのつくりを理解して覚えていくことで、もっと少ないメモリで1000字の習得が可能になりますからね」
なるほどなぁ~。漢検は素晴らしいとは思っていましたが漢検のパワーをまだ見くびっていました。
少し前にも書きましたが良さを書ききれていませんでしたね。
さて、ここから。いただいた情報をどう指導に落とし込むか。また考えていきたいと思います。
もらった情報のシェアでお送りしました(^^)/
今日はこのへんで。
それでは。
根保先生が漢字と同様に「ことわざ」もとても大切だとおっしゃっていたのもお伝えしておきます。
根保先生のおっしゃる切り口で表現しなおすとこんな感じかと。話を伺えば伺うほどちょっと違いますけどね。このへんで勘弁してください!
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國立拓治
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