2025年9月18日にKADOKAWAより私が監修をした「王道の5科」という市販教材が発売されます。
この教材は高校入試対策の問題集として制作しましたが、実際にどういう場面でどのように使うと良いのかがわかるとより良いのではないかと考えました。
具体的な使う場面や使い方への配慮が薄いところが市販教材の弱点と言えますからね。
よって、今回はこの教材のおススメの使い方についてじっくりお伝えしてみたいと思います。
まずは入試までの全体の流れを確認しておきましょう。こちら↓
王道の5科で苦手を炙り出す→教科書や教科ごとの復習可能な教材で苦手単元の復習をする→
→過去問演習をする→予想問題演習
夏過ぎから入試まではこんな学習の流れですね。
この大きな流れをまずは意識してください。
さあ、1つ1つ見ていきましょう。
「王道の5科」は夏過ぎから冬にかけて苦手単元をあぶり出すために使うのが一番おススメ!
この王道の5科は中3生に高校入試対策で使ってもらうために作った教材です。
教材の内容としては5科各14単元が見開き1ページずつで掲載されています。
「じっくり腰を据えて1年かけて利用する教材」という作りではなく、短い期間で全単元を一通り復習が出来る教材です。
理想の使い方としては、模試のように利用してもらって苦手単元を炙り出し、その炙り出た単元を教科書や他の教材を利用して復習をするという使い方が一番良いのではないかと考えています。
よって、理想の使うタイミングは、夏休み過ぎから、または過去問演習に入る前の秋過ぎからでしょうか。
王道の5科で苦手炙り出し→各教科教材・教科書での復習
そして、王道の5科で力をつけつつも、炙り出た苦手単元を各教科の教材で復習をしていきます。
教科によっては教科書を読み直して取り組むと良いですよね。
各教科の教材は様々です。
無ければ購入するといいです。高校入試向けに各教科分冊で問題集は各社からたくさん出てます。写真の紫のものはGakkenさんのものです。
今回の「王道の5科」はKADOKAWAから出版するので、KADOKAWAから出てるものを紹介しておきますね。
こうした教材を利用してあぶり出た苦手単元の復習を行いましょう。
(もしも今回の「王道の5科」が好評であれば、こうした各教科別でも王道シリーズが出せると一番いいですよね。「王道の数学」みたいに!)
また、上位校を目指すなら、たとえば「最高水準問題集」「ハイクラス徹底問題集」「全国大学入試問題正解 分野別」なんかが候補でしょうか。
中学校から「新研究」「マイペース」などの3年間のまとめ教材が配付されていれば、それも良いですね。
ちなみに、愛知県の方には単元復習に塾用教材のこちらがおススメです↓
愛知県高校入試過去問が5教科単元ごとにまとめられたエグい教材です。
塾用教材なので、塾に通っていないと手に入らないのが玉にキズですね。
塾に通っている家庭はお通いの塾に「欲しい塾用教材があるのですが、購入させてもらえないでしょうか?」なんてお願いしてみるといいです。
(岐阜と静岡版もあるようです♪)
各教科教材・教科書での復習→過去問の演習
さて、各教科の復習を一通り終えたら、いよいよ過去問演習です。
自塾では冬休みぐらいから着手しますが、これは各塾で各都道府県で様々みたいです。
入試の日程も県によって大きく違いますからね。
冬休みぐらいから、遅くとも冬休み明けぐらいから過去問演習を開始しましょう。
そして……
過去問演習でまた苦手があぶり出てきてしまいます(苦笑)「あれ、この単元、まだ理解が浅いわ!」なんて。
すると、また各教科教材・教科書を利用して単元の復習に戻ってしていきます。
入試当日に1問でも多く〇をとるために勉強していますからね。
実践形式で過去問を解いて苦手単元が出てこれば、もちろん戻って復習をするべきです。
こうして苦手単元に戻って復習を挟みながらも、過去問演習をすることで、当日の出題形式に慣れ、時間配分の戦略を立て、入試に備えるのです。
過去問をやり尽くしてしまったら、問題形式を似せた予想問題を購入して取り組んでください。
まったく県の出題形式に沿っていない酷い入試予想問題もありますから、充分お気をつけて。内容を確認してから購入してくださいね。
「王道の5科」の一番おススメの使うタイミングと使い方は以上です。再度流れの確認を↓
「王道の5科」は春休みや夏休みに習った単元だけ取り組むという使い方も!
秋以降からのこの教材の使い方と他の教材の使い方をじっくりとご紹介しました。
が、秋以降からそんな大きな時間を用意出来るかどうかも心配ですよね。
1冊完了する目安として一気にやれば14日完成しますが、この教材だけに取り組み続けることが出来るかわからないですよね。
すると、中3春に購入をして、春休みから習った単元を取り組んでいくと言うのも良い使い方じゃないでしょうか。
学び終えた単元、果たして公立高校入試レベルまで理解出来ているかどうかを、この教材でチェック出来ます。
たとえば数学。中3生になる直前の春休みなら、
Day1 正負の数・Day2 式の計算・Day3 方程式(大問3除く)
Day5 比例と反比例・Day6 一次関数・Day8 平面図形
Day9 空間図形・Day13 データの活用・Day14 確率
上記の単元は演習可能です。全14単元中9単元が演習可能ですね。
半分以上の単元が演習可能なのですから、やはり春から取り組んでも良さそうですね。
また、他の使い方としては……
「王道の5科」を定期テスト対策で使う!中1生中2生も使える!
各単元ごとに分かれて掲載されているので、定期テスト対策に利用するというのも1つの使い方です。
中3生はもちろんのこと、中1生中2生にも。
定期テスト勉強としてまずは学校で配布されているワークをキッチリやりこんで、他の問題集も持っていればそれもキッチリとやりこむ。
そのうえで、公立入試問題を掲載したこの教材に取り組めば、定期テストのいわゆる「100点阻止問題」の対策になるかと。
「公立高校入試ではこれぐらいのレベルの問題が出題されるんだなぁ」
なんて、入試レベルの問題に慣れておくという意味でも良いですね。
各単元が見開き1ページだけの掲載なので、やりきれないなんてことも起こらないでしょう。
国語や英語は教科書準拠じゃないのでほぼ使えませんが、数学と理科と社会は単元によっては上手く定期テスト対策に使えるんじゃないかと。
定期テスト対策として利用した中1中2生は、中3になって本来の使い方で改めて取り組むことも出来ますよね。
以上です。
私が想定した使い方としてはこんなところですが、自由に使ってもらえると良いです。
全部やろうと思わずに、「苦手な単元だけ取り組む」「やりたい単元だけ取り組む」という使い方でも良いと思います。
もったいない精神ある日本人としては「全部やらないともったいない」なんて想いがあるやもしれませんが、
明確に住んでる県で出題されない単元だったり、自分が得意で確認不要な単元は飛ばしても良いと思いますよ。
入試当日に1問でも多く〇を手に入れることができるよう、自由に利用してもらえたらと思います。
長々とご紹介してきたこの教材はこちらからお求めいただけます↓
中身をチェックしたい方は、あなたの街の大きめの書店で18日以降にチェックしてみてください。
他の類書とじっくり比較してもらえるといいです。
……ええ、類書と比較したうえで選んでいただく自信があるからです(´▽`)
今回は「王道の5科」の使い方について詳しくお伝えしました。
今日はこのへんで。
それでは。
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