「都道府県名が表紙に印刷された市販入試対策教材、本当にその都道府県の出題傾向に合わせた内容部分あるんでしょうねぇ?」
を検討する会を少し前に開催しました。
「これはおススメできるかも。これはなにも愛知県の傾向に沿ってないしおススメできないなぁ」なんてことを塾長仲間とワイワイやったのですが、少々消化不良で。
「他府県と内容一緒じゃん!」なんて、実際に他府県のものと比較してお伝えし損ねた教材が2種ほど。
その想いが心にあってですね、昨日上京したときにそれを思い出したのです。
あった!ありました!東京、神奈川、千葉!!一気に複数県の入試教材を目で見て購入出来るのは東京の大型書店の強みですね。
さあ、行きましょうか。
各県版である意味がどこかにあるのか?ただ各県の出題傾向を知らない消費者に向けて勘違いしてもらって買ってもらうことを狙ったのか?
以上。判明しました。
熊本ネット株式会社「合格できる問題集」は47都道府県の名が表紙に印刷されて47種類販売されていますが、違うのは表紙の県名だけで47種類中身は全部一緒です!
県ごとの傾向などここにありません。
が、この教材のHPには「県ごとの傾向集1位」とか「過去問ではありませんが、県ごとの傾向をつかんでいるのでしょう」という文言が躍る地方新聞での紹介記事の掲載。
自分では言わないけど、そう思ってほしくて作ってるし、書店員すら勘違いして書いてくれているし、それをあえて否定しないし。むしろ宣伝しているし。
「全国1000店舗の書店で毎年12万部の販売実績」だとか。
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やってんなぁ!( ゚Д゚)
こういうのって昭和までじゃないです?SNS全盛の令和にまかり通っているのが不思議です。
だいたい言い訳できるように少しだけでもその都道府県の入試の解説とかを掲載するページとかつけたりするものですけどね。
この教材は本当に表紙の県名が違うだけ。
たとえこの教材の中身が良いものだったとしても、47都道府県版全て同じ内容であるというのは説得力がかき消される事実です。
3都県しか見ていないので、もしも違う中身の県があればゴメンナサイ。私の言い過ぎです。
が、もし私が社長で同じことを企んだならば、47都道府県同じにしますね。コストを最小限にして利益を最大化したいですから。
なんだかここ最近ケチばかりつけている気はしますが、「自分の県の出題傾向に沿っているなら買おうかしら」なんて勘違いをして購入してしまう消費者に注意喚起すべく書きました。
私はこの教材は買わない方が良いと思います。入試直前に藁をもすがる保護者や受験生の気持ちを利用した教材かと。
熊本ネットさんは47種類出すならば、47種類の違いを表紙の県名だけじゃないようにした方が良いと思います。(繰り返しますが違いあったらゴメンナサイ。その時は教えてください)
以上です。
辛辣に書いちゃいましたね。でもこれが全国津々浦々で起こっているかと思うとゾッとします。
愛知に限らず47都道府県の公立高校受験生を持つご家庭の皆さん、よくよく気を付けてください。
あと1種類比較出来ていないのがあるので、もう一回だけこんな記事が近々展開されますが、受験生ご家庭はお付き合いください(^^;
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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