さて、昨日は表紙に「愛知」と書かれた市販入試対策教材の中でお勧めできるものをご紹介しましたが、本日はその逆。
「これは買っちゃダメでしょ！」となった教材たちのご紹介を。
消費者を舐めた教材が出てるんです。入試の出題傾向なんて知らないだろうと、表紙に県名を印刷して、中は他県のものとまるで一緒のものとか。
これをこの目で確かめたかった！
行きます。まずはわかりやすく愛知じゃないやつ、お見せしますね。
（愛知の塾長仲間12人で5段階で評価してもらってます。集計したものも添えてご紹介）
教英出版 合格判定テスト2種 評定平均1.42と1.33
愛知版を買って行ったら、前島先生が岐阜版を買って持ってきてくださいました。これは盛り上がる。いいですか？開きますよ。
ほら。
ほら。
「うわぁ～。これは衝撃だわ～」とは丸山先生＠幸学館のセリフ。丸い目がさらに丸くなってました(´▽｀)
ただ、確かに看板には偽りはありません。この公立入試標準テストで全国偏差値がわかるよと。で、愛知だったらこの表を元に判断してねと。
このピンクの紙1枚が岐阜版との唯一の内容の違いです。点数ごとに目安となる高校グループで示されていますが・・・やはり荒いですね。
江南（合格者平均偏差値60越え）と新川（合格者平均偏差値５１）が並んで掲載されてます。
これは勧められないですよね。
●「愛知」と表紙に書かれていますが、内容は愛知に寄せてない。
●ビニールパッケージングされていて事前に中身を確認することが出来ない。
●愛知の判定表は掲載内容が荒く、信ぴょう性もわからない。
何もわからない消費者は、表紙の愛知県の文字を見て手に取ってしまいます。良くないです。
あえて愛知県の出題傾向に沿わない実力を見るという目的ならば買いか？・・・いや、やっぱり勧められません。
愛知と同じ形式の昨日の予想問題たちを買って、ネット上に多く書かれている合格するために取るべき点数で判断をする方がずっと良いでしょう。
以上の理由からこれら２つはお勧めしません。
教英出版 愛知県公立高等学校モギテスト 評定平均1.20
今回の評定の中で最低点のものです。これは先ほどの教材ほどフォローするところありません。
「表紙の愛知」「模擬テストの文字」に反して「愛知についての記述は裏表紙の出題分析表だけ」「内容は愛知にちっとも沿ってない」という内容。
この教材も各都道府県名が表紙に印刷されて出てます。また内容は同じものでしょう。日本全国で出てますね。
これは入試直前に取り組むことでマイナスにもなりかねないと、マイナス評価の先生が出たものです。
薄く、B５サイズぐらいの教材です。いいですか、これは買ってはいけません。
ちなみに来年以降この表紙が目印になりません。実は表紙は毎年デザインが変わります。これはもはや、ネットなどでの低い評判を避けるためなのではないかとも勘ぐってしまいますね。
これらが昨日の記事で「教英出版にしては」なんて言葉を使っていた理由ですね。昨日の商品はおススメ出来ますが、今日のは全くおススメしません。
熊本ネット株式会社 愛知県 合格できる〇〇 評定平均1.25と1.50
この教材も「愛知県令和4年公立高校」と表紙に入ってますが、愛知県の出題傾向には全く沿っていません。1ミリも愛知を感じさせる部分はありません。
どうやらこの教材も各都道府県の名前が表紙に入って各都道府県で売り出されています。
先ほどと同じくこれも受験生とその家庭の不安につけこんだ教材だなぁと。
まず愛知の文字を印刷するなと。この文字を取ったとしても解説は薄く学びにくい。
総じて勧めません。B5サイズぐらいの薄い教材です。お気をつけて。
以上です。
愛知を例に書きましたが、他府県でも同じ展開かと思います。
全国の受験生と保護者の皆様、これらの教材は表紙の県名に関係ない内容でお勧めしません。
買わないことをお勧めします。
教材を買うお金はもちろんですが、入試前の貴重な時間を使うことが一番もったいないです。
各出版社には失礼な物言いになりましたが、表紙に「愛知」と書いているのは「愛知の入試に沿っていて良いだろうな」と消費者が勘違いすることを目指しているように思っています。
出版社の方には早急に愛知の文字を取るか、しっかり愛知に沿った内容を盛り込むか、いずれかの対応をお願いしたいです。
変化が見えない時はまた消費者代表としてこの企画やりますからヨロシクです(´▽｀)
今日はこのへんで。
それでは。
愛知の塾長仲間と皆でワイワイ採点しました。
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國立拓治
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