「湯水のように」は絶滅危惧語か!?

夏期講習が始まっています。

あっという間に1日が過ぎ去ります。

あ、ブログ更新がまだだった( ゚Д゚)

今日あった一場面を切り取って短くお送りします。

「湯水のように」が通じない!

夏期講習の最中ではありますが、隙をついて引き続き本の執筆もしています。

手直し作業に入っているのですが、前回の「四の五の」に続いて中学生に意味が通じるか不安な言葉が出てきました。

「湯水のように」と言う表現です。

どうですか?この表現わかりますか?

読んでくれている保護者の皆さまはお子さんに聞いてみてくださいよ。

私にとっては自然な言葉なので、「ノートは湯水のように使おう!」なんて今まで生徒たちに自然に使っていました。

本の原稿にこの表現を使って書いていたのですが、ふと不安になったのです。

「まてよ?この表現伝わるのか?この表現を使う中学生見たこと無いな」

今回もこの不安が湧いてきたので、生徒たちに聞いて回ることにしました。すると・・・

近くにいた中学生4名全滅!!西春高3生も1人やられました!( ゚Д゚)ギャー

聞いたことは無いものの言葉面では想像は出来るという講師が2人(^^;)

昭和生まれの澤木先生に聞いてみると、もちろん知っていました。

あぁ、この言葉も昭和語か。この言葉も絶滅危惧語なのでしょうか。

言葉は生き物だからなぁ。死に絶えていくのかなぁ。

でも、水が豊富な日本においては湯水が気兼ねなくドンドン使うことができる状況は、これからも変わらないはず。

であれば、この表現は後世に残っていってもいいんじゃないかなぁ。日本語の表現として残るといいなぁ・・・。

さて、中学生向けの本にこの表現を残すべきか?もっと平易な表現に変えるべきか?

んー。

こんな風にモヤモヤと思っていると、中3Sくんがやってきました。

Sくんは前回の「四の五の」の記事を書き終えてから現れて、「四の五の」の表現がわかった貴重な昭和的中学生です。

Sくんならいけるかも!と、早速聞きに行きました。

「『湯水のように使う』っていう表現わかるかなぁ?」

「じゃぶじゃぶ使うっていうような意味でしょうか?」

おおお!さすが昭和的中学生Sくん!「湯水のように」を知ってました!(´▽`)

惜しげもなく使う別の表現として「じゃぶじゃぶ」をチョイスできるのがまた素敵!

続けてSくんに質問しました。

「前回の『四の五の』も知っていたし、なぜ君は昭和のオッサンみたいにこういう表現を知っているのかなぁ?」

「父が『本は読んでおけ』って言うんで本も読んだりしてるからでしょうか」

なるほどねぇ。漫画ばっかり読んでいるイメージのSくんでしたが、本も読んでいたんだな。だから語彙が豊富だったんだなぁ。

「湯水のように」と言う表現は、補足説明を添えて原稿に残すことにしました。

編集段階で竹下さんに切られないことを祈りたいと思います(´▽`)

教室での生徒との一場面でお送りしました。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。