塾での必修講座は最小限にしたいと思っています。
当塾でいうと通常指導教科の季節講習は最低限の回数の指導だけが必修となっています。
その他の講座は全てキホン自由参加ですね。
もちろん、「公立入試を目指すなら入試対策講座は前期のみ必修」とか必要に応じて必修という手段も使いますが、あくまでも自分で選んで受講したという部分を大切にしてほしいと思ってます。
厳しいことを言えば、やりたいという生徒に向けて行うプラスアルファの講座ですから、仕方なく参加するような生徒の相手をしているヒマは無いというこちら側の気持ちもあります。
こんな思いあって、模試に関しても原則自由参加としています。春休みに受験する模試に関してもその対応をしてました。
「中1中2は自由だけど、高校入試を目指す新中3生は受験してね」と伝えていた中、新中3仲良し4人組女子が相談をして模試を受験しないことにしたことが発覚しました。
モー( ゚Д゚)もっといい風につるんでよ!
模試の申し込み用紙を持ってこなかった一人ひとりに話して切り崩していきます。
「今の内申で行ける高校ならどこでもいいんですっていうなら受けなくていいけどそうじゃないでしょ?なら受けなよ」
「今の内申で行ける私立に推薦で入りますってわけじゃないんでしょ?なら受けなよ」
「模試を受けたことが無いなら、今から入試に向けてどれだけ勉強しなきゃいけないかもわからないでしょ?模試受験拒否するにもまず1回受けた結果を盾にして交渉してよ」
「もしも1回受けた結果で、ご覧の通り私は志望校に対して実力がありすぎるからもう模試は受けませんってことなら俺が引き下がるよ」
ここまで私が言うとだいたいしぶしぶ受けることに。
こんなことなら必修にすべきだったかなぁと思わされる事態でしたが、なぜ受けるかを伝えることが出来てよかったと思うことにします。
さて、すべて丸く収まるかと思いきや、勉強への気持ちが糖尿病患者向け料理の味ぐらい薄いMさんが立ちはだかります。
「春休みは遊びたいんです!勉強はしたくないんです!」と正面突破を試みてきます(;・∀・)オマエ…
もはや清々しい。さては4人組で模試は受験しないでおこうと啓蒙活動をしたのは君だな?
こちらも正論で返します。
「1から10まで勉強したくないならもう塾辞めたほうがいいでしょうよ!」
この強めの私の返しに再び正面突破を。
「えー!?次の模試は必ず受けるんでお願いします!」
勉強をする気はゼロじゃないんですと口にしつつ全力拒否です。上手いこと言います。
選択制としている以上、ここまで突っぱねられたら押し切れません。
Mさんは常々口癖のように「もう勉強ほんとやだ」「テスト前しか勉強したくない」なんて笑顔でぼやいている子です。不思議と憎めないのは人柄か。
そんなに勉強がしたくない状況ながら塾に来ているならば、それだけでMさんは頑張っている方なのかもしれないなぁとまで思わされます。
こんな背景もありMさんの今回の模試受験は見送りました。
他のメンバーには「その子その子に応じて個別に対応を変えているからな。一律の対応が平等じゃないからな」とフォローしておきます(^^;)
なんとか生徒と家庭の納得の上でプラスアルファの取り組みは参加してもらえるよう、こんな事件が起こっても「必修」という言葉を使わずにやっていきたいですね。
必修講座についての塾のスタンスと、模試受講の生徒との攻防でお送りしました(´▽`)
今日はこのへんで。
それでは。
おかげさまで発売3か月弱で3刷重版出来!↓
兵庫県伊丹市に伊丹校を開校しました!こちら!
初めてこのブログにお越しいただいた方はこちら!
「友だち登録」でblog更新情報をLINEで通知します!
國立拓治
最新記事 by 國立拓治 (全て見る)
- 2024年12月発売予定「小学生向け英単語教材」は鋭意作成中! - 2024年9月28日
- 塾向けの高校入試セミナー2024に参加してきた! - 2024年9月26日
- 令和の虎・岩井良明を送る会レポ~皆さまごっつぁんでした!~ - 2024年9月22日