うちの講師の岩原先生(仮名)は生徒を褒めるのがとても上手です。
上手なんて書くとなんだかテクニックみたいで響きが良くないですが、なんといいますか、生徒の成績が良かったときには我がことのように喜んでくれますし、生徒の素敵な部分はアメリカ人のような表現で大きく褒めてくれます。
「いやおまえ本当に凄いよな」なんて言葉がスッと出てくる、いわば褒める達人ですね。
先日のことです。
岩中のテストが帰ってきて、岩原先生の指導していた生徒が点数を爆上げして、意気揚々とテスト結果を私に見せてくれました。
「今までで一番点数が取れました!」なんてその生徒は私に力説してくれました。おぉおぉ、君そんな積極的キャラじゃなかったやないですか。
普段口数少なく休み時間も漫画を読んでることが多いその生徒が、グイグイと迫って来てくれました(´▽`)
しっかりとその生徒の努力を褒め称え、「次も頑張っていこうぜ!」「この教科の成果を出すために死んでもらった他の教科たちにも次は愛を注いでいこうぜ!」
なんて伝えてその生徒との会話を終えましたね。
その生徒の授業終了後、いつもは爽やかに帰っていくその生徒が、勉強の用意を広げたまま空いてる席に陣取っていました。
おや?なんだこの見慣れぬ光景は。思わず声をかけました。
「あれ、自習していくの?」
「あ、はい」
ふ~んなんてリアクションをしましたが、これはテスト結果が良かったからでしょうか。自ら決められていない自習をするだなんて、人間変われば変わるものです。
このタイミングで次の時間から授業が入っていた岩原先生が塾に到着しました。
講師たちの待機する場所でもある入口の丸テーブルで、岩原先生は他の講師たちと談笑を。
そんな中、私はふと少し離れたところから岩原先生に注がれる視線に気がつきました。あ、成績を爆上げしてきたさっきの生徒です。
・・・
・・
・
そうか!岩原先生にテストの結果を見せたかったんだ!一緒に喜んで欲しいんだ!
残っての自習がこの動機かどうかはわかりませんが、その生徒の岩原先生の背中に注いだ熱視線は間違いなくこんな想いを抱いてのものでしょう。
今日まにで岩原先生に褒められて嬉しかった場面が何度もあったのではないかと想像します。
私はその生徒を背にしてそっと岩原先生に近づき、小声でそっと岩原先生に話しかけました。
「・・・岩原先生、岩原先生、
○○がテストすごい良かったんで岩原先生に見てもらいたくて
授業終わったのに自習するって言ってまだ残ってるんです。
ちょっと今から見てあげてもらえませんか?」
「あ、わかりました」
おもむろに近づいてその生徒と話し始めたかと思うと、しばらくして岩原先生の大きめの声が聞こえてきました。
「・・おぉ!すごいじゃん!!」
我ながらいい仕事しました(^^)そして岩原先生もグッジョブでした(^o^)
将来の夢へ向けてストイックに学校の勉強を進めるなんて子供はホンの一握り。
「なんでこんなことしなきゃいかんの?将来役に立つの?」なんて思いながら、息絶えだえ勉強に取り組む子どもたちは少なくありません。
やってる勉強が理解できればまだ良いものの、理解ができなければそれは苦行そのもの。
そんな勉強に塾をキッカケに頑張って取り組んで結果がでたとなったならば、一緒に頑張った先生にその喜びを伝えたいですよね。その先生に認めてほしいですよね。
しっかりと認めてもらえたならば、しっかりと努力を褒めてもらえたならば、
この日の出来事がその生徒の次へ向かう活力になり、この日先生からかけてもらった言葉が嬉しくて次も頑張れたりします。
岩原先生にしっかりと認めてもらったことで、その生徒にとっての大切な日を、ちゃんと大切な日に出来たかもしれません。
ちゃんと大切な日に出来たかどうかは、次のテストへの取り組みで見れると良いなと思います。
ただ・・・・そんなに漫画みたいに上手くいかないんですけどね(;・∀・)
押しては引いて、上げて下げて、試行錯誤続けます!
褒める達人岩原先生との連携プレーでお送りしました♪
今日はこのへんで。
それでは。
これも昨年秋の写真ですね。一気に2人が成績を上げてくると、講師と3人で記念撮影!
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國立拓治
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