3月15日に発売する初出版書籍『小学生のうちに身につけたい!「勉強」のキホン』の《はじめに》全文をお送りします。
最近はこれから出版する書籍の《はじめに》とか《あとがき》の全文を先にネット公開すること多いですよね。
「・・・あれをやってみたいんですけどどうでしょうか?」あさ出版の小川さんに聞いてみました。
「やれることでプラスになることはなんでもやりましょう」と快諾を。
さすがプラスになるなら土壇場でもメインタイトルを変更してしまう方!心強いです(´▽`)
早速お送りします!!
「はじめに」
小学生の勉強には、親のサポートが欠かせません。
なぜなら、主体的に勉強をするには小学生はまだまだ幼く、親が支えず子ども自身に任せてしまうと、大半の子は勉強がわからなくなっていってしまうからです。
小学生が挑戦する中学受験が「親子の受験」と呼ばれることがあるのも、まだ幼い小学生が1人で取り組むには難しく、親のサポート無しには突破できないからでしょう。
また、中学受験を選択しなかったご家庭でも、
・親子で一緒に九九を覚えた
・都道府県名の口頭テストをした
・テストのために親子で特訓をしたおかげで、高得点を取れた
こんな成功体験はたくさんあるでしょう。
中学受験をする、しないにかかわらず、小学生の間は、親が子に声をかけ、子が親のアドバイスに耳を傾けて、親子で協力し一丸とならなければ、〝勉強する〟のはなかなか難しい時期なのです。
ただ、親子が力をあわせて同じ目標に向かうという蜜月は、子どもが中学に入学し、中1の2学期頃には終わりを迎えます。
子どもたちが思春期を迎え、精神的に成長をし、親離れがはじまるためです。
勉強に限らず、すべてにおいて一緒にがんばってきたのに、子どもは親の介入を嫌がるようになります。
「あの日々は夢だったのではないか」と思ってしまうほどの子の変貌ぶりを、親は目の当たりにするのです。
一方で、中学生になると、勉強量はグッと増え、授業時間も伸び、部活がはじまり、友だち関係も新しくなるなど、子どもたちは大きな環境の変化に直面します。中には、うまく中学生活になじめなかったり、勉強面で苦労したりする子も出てきます。
心身ともにまだ幼い入学当初の子どもたちは、環境の大きな変化についていけないことがあるのです。
この状況を「中1ショック」といいます。我が子が自分の手を離れようとするそのタイミングで、この中1ショックが襲うのです。
先にもいった通り、いくら親が力になりたくても、この時期の子どもはいうことを素直に受け取れなくなってきています。
うまく中学生活に順応できない我が子、しかしアドバイスをしても耳を傾けない我が子、手詰まりの親……。
こういった事態になるのを避けたいのは、どの親御さんも同じ思いでしょう。
中1ショックを回避するために、できることはやっておきたいものですが、ただ、部活や友人関係については、中学校生活がはじまってみなければわかりません。
そこで、〝準備ができること〟、すなわち、中学生以降の勉強について、子どもが親のいうことに素直に耳を傾けてくれる小学校6年生のうちから、しっかり準備をしていこう、というのが本書の内容です。
申し遅れました。
私、愛知県で学習塾「さくら個別指導学院」(以下、当塾)を運営している國立拓治と申します。
はじめに、私がなぜ本書で、小学校6年生のうちに中学生以降の勉強の準備をしておくことの必要性について今語りたいと思ったのか、また、どうしてそれが可能なのか、3つの理由とその根拠をお伝えさせてください。
1つ目。
私は、これまで多くの小中学生を指導してきました。
指導歴は20年以上、その間に指導した生徒数は2000名を超えています。
当塾では、定期的に三者面談も行うため、つまり2000組以上の親子の奮闘をずっとそばで見て、アドバイスしてきたのです。
それこそ、中1ショックに直面して苦戦する子どもたち、そんな我が子に力を貸せず歯がゆい思いをしていらっしゃる親御さんたちからの相談も多く、ともに解決の道を切り開いてきた経験もまた数多く持っています。
2つ目。
私は日々、小中学生とその親御さんへ向けてブログを書いていますが、学習塾ブログというジャンルでは、日本でダントツのアクセス数(月間50 万ページビュー以上)を集めています。
当塾開業日から今日まで、毎日書いているこのブログは、記事数も4000を超えました。10年以上、ブログを通じて、さまざまな言葉をかけ続けてきた結果、全国の小中学生のお子さんを持つ親御さんはもちろんのこと、同業者である学習塾、さらには、アメリカ、ベルギー、中国、インドネシアなど世界各国から日本に帰国するご家庭からの学習相談が殺到しています。
3つ目。
私自身、もともと勉強が得意ではなく、つまずき続けてきました。
中学時代の通知表では、特に苦手な数学の成績は「2」がほとんどでした。
努力しているのに、成績が伸びない苦しさやつらさを、痛いほど知っているのです。
自分自身が勉強につまずき続けてきたからこそ、見える景色があります。
何より、「どこでつまずくのか、どうつまずくのか、どうすればつまずかずにいられるのか?」は、実際につまずき、それを克服した人こそ、一番理解しています。
だからこそ私は、「中1ショック」を回避したいお子さん、親御さんのお役に立てると自負しているのです。
以上3つの理由から、小学生のうちに身につけておきたい学習法について、私から
お伝えさせていただきたいのです。
現在、当塾では、中学校に入って勉強に苦戦する中下位層のお子さんを、本書でこ
れからお伝えする〝さくらメソッド〟で伸ばしています。
私の長年の経験からたどり着いたこの勉強のキホンの型ともいえる〝さくらメソッド〟では、偏差値40台、場合によっては30台であった生徒が、70台近くまで伸びることも珍しくないのです。
中学生向けの〝さくらメソッド〟を小学生向けにアレンジすることで、中1ショッ
クを起こさずスムーズに中学生活になじめるようにしていきます。
さて、本書でご紹介する内容は大まかに、
1章「中学生になるまでに身につけたい勉強のやり方(基本編)」
「魔法のような」勉強法はないが、「成果が上がる」正しい勉強法はある。
さくらメソッドの核ともいえる〝成果の出る勉強のやり方〟の基本を大きく7つにまとめて解説。
2章「中学生になるまでに身につけたい勉強のやり方(応用編)」
より範囲の広いテストも「やり方」がわかれば怖くない。
中学校での定期テストを想定した3つの応用ルールを解説。
3章「取り組んではいけない危険な勉強法ワースト5」
どんなに時間をかけて勉強しても、やり方を間違えれば「ムダ」になる。
ヤバい結果を招かないためにも、避けたほうがいい勉強法について解説。
4章「教科別・中学校入学までに必ずマスターしたい要点」
すべてを理解しなくても、「要点」を完璧にすれば心配いらない。
時間があり、親のいうことを聞いて勉強に取り組むことができる小学生の間に、「じっくり時間をかけて、復習し、身につけるべき要点」を教科別に厳選して解説。
5章「親が心がけたい学習サポート」
成績のいい家庭には「学習サポート」に驚くべき共通点がある。
2000組を超える、小中学生の親子を20年以上もの間見てわかった、学習サポートの仕方について解説。
となっています。
繰り返しになりますが、中学に入学して少しすると、子どもは親のいうことをなか
なか聞かなくなってきます。
そのタイミングで、試練となる中1ショックは襲ってきます。
中1ショックが襲う前の今こそ、我が子が親のいうことを聞いてくれている今こそ、ずっと使える〝成果の出る勉強法〟をぜひ一緒に身につけていきましょう。
『小学生のうちに身につけたい!「勉強」のキホン』より
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3月15日の出版まであとわずか。ネット書店でも予約受け付けております。
あさ出版 (2019-03-15)
売り上げランキング: 221,604
書店に並ぶ日を、ネット書店に並ぶ日を、一緒に楽しみにしてもらえると嬉しいです。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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