長期OFFです。余談を。
GWど真ん中、この連休を利用して今年の本屋大賞受賞作である辻村深月のかがみの孤城を読みました。
台湾行きの飛行機の中で読み始めたこの小説、帰りの飛行機の中で無事に読み終えました。
いやぁ良かったですよ。本屋大賞は伊達じゃない。今日はこの本について書いてみたいと思います。
この本を読もうと思ったきっかけは3つあります。
1つ目は大田先生が短い間に2回読んでいたこと。大田先生が2回読む作品は強く気になります。過去の2回読み作品は漏れなく良い小説でした(^^)
2つ目は神奈川の篠崎先生がブログ上で熱く語っていたこと。かなりの熱量だったのでなおさら気になり始めます。
もしかしたら今後読むかもと、篠崎先生のそのブログ記事は熱量の高さを感じてネタバレの危機を感じて途中で読むのをやめました(^^;)
3つ目はこの作品が本屋大賞を受賞したことです。これがとどめですね。勝手にファンですからちょっと身内の手柄感すらあります(´▽`)
おお!辻村深月やったじゃん!おめでとう!読むわ!ってなものです。ファンというのは勝手なものです(^^)
辻村深月って小説読む人は知ってるでしょうが
辻村深月って作家さんご存じですか?私が初めて読んだ辻村深月さんの小説は「僕のメジャースプーン」で、2014年でしたね(^^)ニワカファン
この小説が凄い好きなんですよね~。その時の感動はブログ記事に記してあります。
私はそこからファンになりました。と言っても全ての作品を読んだわけでは無いですけどね。
読んだのは読んだ順に「僕のメジャースプーン」「冷たい校舎の時は止まる」「名前探しの放課後」「凍りのくじら」「ゼロハチゼロナナ」「ハケンアニメ!」の6作品。
ここに今回読んだ「かがみの孤城」が加わりました。
辻村深月さんっていうのは学校ものが得意で、思春期の男女の心情描写が素晴らしいんです。私の素人感想ですが。
男女数名のグループが登場する学校もののお話は辻村さんの十八番(オハコ)とも言える設定ではないかと、にわかファンの私は思います。
また、グループの中で目立たない存在の人達の心情の描写が凄いです。これも辻村さんのオハコかと。
あと、ちょっとSFっぽい設定を混ぜてくるのも辻村節かなと。僕のメジャースプーンとかツナグとかもそうですよね。
前置き長々と書きましたが、先ほど読み終えたこの小説の私の感想を一行で。
いやぁ良かったよ!辻村深月の良さ炸裂の素晴らしい小説じゃねーか!
です。
せっかくゴールデンウィークですし、この小説を勧めてみたいと思います。私が良かったと思う点は3点です。ネタバレほぼ無しです!いきます!
辻村深月が得意な設定炸裂で良かった!
先ほど書いた辻村深月の得意な設定がフルコンボで炸裂するのがこの小説です。
私は内容を知らなかったので、読み進めるに連れて小説の設定が明らかになり、心の中で辻村深月にコールをしてました。
「よっ!待ってました!学園もの設定!」「少しSFの設定もいい!!」
思春期の男女数名のグループを書かせたら辻村さんは強いです。一人一人の心情が見事の書かれます。
今回もいろいろ事情がある子供たちの繊細な心情描写が素晴らしかったです。
伏線の回収が良かった!
今から読む人のためにあんまり書いちゃいかんのですが、話が良く出来てました。キッチリと伏線が回収されていくのです。
この(マジか!ここでこう繋がるのか!!感)は、過去の作品「僕のメジャースプーン」から「名前探しの放課後」のコンボでも体験済み。
辻村さんは読者がニヤニヤと嬉しくなる展開知ってるんですよね。ズルいぞ。正に思うツボでニヤニヤとしちゃったじゃねーか!
学校へ行けない子たちへのメッセージが良かった!
あなたを、助けたい。
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。
Amazonに掲載されていた公式のあらすじです。学校に行けない子たちに焦点を当てた少しSF要素を織り交ぜたお話でした。
この小説では様々な理由で学校に足が向かなくなった子たちの様子が描かれます。リアルでしたね。
塾にもそういう生徒が来ることがあります。私自身学校に喜んで行ってた類の子供だったので、そういう子たちには実感を持って心に寄り添うことはできないんですよね。
そんなこと言ったら今後ずっと無理じゃねーかと言われたらそうなんですが、私が力になれるときもあれば、力になれないときもあって。
学校に足が向かず塾に来たという生徒たちに対して、悪役のように描かれていた学校の先生みたいにガサツな対応になってないかなと振り返って思ったり、いろいろ思うところありましたね。
様々な事情で学校に足が向かなくなった子たちに対して、著者の辻村深月からエールが込められたような本でした。
これから読む人たちのことを想ってあえて具体的に書きませんけどね。
恐らく、似たような境遇の子たちにとってとても大切な一冊になるんじゃないかと思いました。
繊細にいろいろと考えを巡らせる中高生にこそ読んでほしい小説ですね~。
私が良かったと思ったのは以上の3点です。どうですか?そろそろ読みたくなりませんか?これだけ売れた本なんで、ブックオフとかにも並んでるかと。
出たばかりで文庫版もまだ出てません。ハードカバーは少々値段が張りますが今すぐ読みたい方は良かったら!
ちなみに私のマイベスト辻村深月本はいまだに「僕のメジャースプーン」なんですけどね。
このメジャースプーンの方はちょっと動物に対しての残酷なシーンがあってですね、何人かに勧めてみたのですが、女性の場合はそのシーンで止まってしまって読み切ってもらえません(+_+)ザンネン
こういった残酷なシーンとか大丈夫な女性や男性全般には俄然おススメです!是非!
以上、GWらしく本のおススメを書いてみました。
さて、今から辻村さんのこの作品へのインタビュー記事とか、篠崎先生の絶賛ブログ記事とか読んで楽しみましょうかね。
最後に、読んだ人にだけ伝わる「かがみの孤城感想アルアル」を。
「は?この日付で残りのページ数オカシイやろ!?」(´▽`)
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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