「生徒を多く集める地域一番の人気塾に人気の理由を聞きながら、その塾での指導の秘訣を中学生のいる各家庭で役立てることが出来たら良いな」
「多くの塾にそんな話を聞いてきて、そのエキスを本にまとめることが出来たら良いな」
こんな風に考えて、出版も決まっていないのに勝手に塾への取材活動をし始めているシリーズです。
このブログでのご紹介は各家庭で役立てるパートの紹介が少ないので、ただのスゴイ塾紹介になりがちでしょうか。良い塾探しの参考にしてもらえるといいです。
また、人気を集める理由は生徒の成績が上がる理由と同じこともあるので、参考になるといいです。
昨日ご紹介した伊丹校に行くついでに取材が出来たら良いなぁと考え、「尼崎は隣町じゃないか」と、急遽前日にKJゼミナール塾長の金城先生にお願いした次第です。
こんな急なお願いに快諾してもらって取材が出来た理由は、金城先生とは10年来の仲だからでしょう。無理を聞いていただきました。感謝です。
KJゼミナールに最初に見学に行かせてもらったのは10年前ぐらいだったと思うのですが、当時で3教場ありました。今は5教場。
これだけ子どもの数が減ってる最中に広がる塾です。100名超の塾への取材としているので、初めて生徒数について聞いたのですが……
「うちは5教場で平均生徒数が100名超えてるんで大丈夫ですよ!最初に出した教室は200名基規模教室です」
( ゚Д゚)5教場の平均で100名超える!?200人教室もある!?
調子が良いとは聞いてましたがまさかこのレベルとは!
こんなの生徒がうっかり集まることなど絶対ありませんからね。凄いのはこの塾の人気を5教場で再現してるところです。
カリスマ塾長のマンパワーで1教場で人を集める塾は沢山ありますが、5教場で再現するだなんて。
ちょっと私の意識はここの秘訣を聞きたいにシフトしてしまってますね(苦笑)
さて、インタビューさせてもらってきました。
私が感じたKJゼミナールの人気の理由書いてみます。
何塾もインタビューしてきて感じているのは人気の理由のキホンは「良い指導システム」と「本気で取り組む先生」ですが、KJはどうでしょうか?
「学校別対策」と「学習量」で成績を上げているから!
2日前にも少し紹介しましたが、成績アップの理由についてはまずは「量」だと教えてくれました。
学習量を確保するということです。勉強は正しく長く取り組めば成績が上がるのは当然で。
摂取カロリーを抑えて運動に長く取り組めば当然痩せるとの同じです。
ここに学校別対策が加わってきます。尼崎市内で5教室あるのは、学校別対策が出来るようにもあるようで。
この1教室に来るのは2~3中学だとのことで、各中学で深く対策が出来ているそうです。
こうした学習塾の成績を上げるための取り組みというのは大きく外れないと思っています。食べ物に例えるならばカレーでしょうか。
基本が美味くて、美味しくないカレーとか無いですよね。
成績を上げる取り組みにウルトラCはありません。この取り組みを生徒たちにしっかり実行してもらえているかどうかが勝負かと。
よってやっぱり大切なのは次です↓
口説いた元生徒元講師の社員たちが頑張ってくれているから!
現在社員として働いてもらっている人の9割が元生徒元講師なのだそうです。
「一緒に働きたい!」という講師に3回生のうちに声をかけて口説き、来てもらっていると。
文字にすると簡単に思えそうですが、子どもが減る一方の斜陽産業の塾業界に、一緒に働きたいと思える優秀な人(おそらく高学歴)が実際に入社して働いてもらうだなんて、至難の業です。
やりがいがあって、それに見合う給与があって、優秀な人が満足する環境を用意するのが本当に難しくなってきていると思います(子どもは減る一方だから!)
このインタビューをさせてもらった教室の教室長も元生徒元講師の24歳の方でした。
その教室長に入社の決め手を質問しました。「学生時代から塾の雰囲気が好きだった」とのこと。KJファミリーに入る感じでしょうか。
入社候補の人が塾の雰囲気を熟知していて、塾側もその候補の人の性格を熟知していて、相思相愛の形で元講師を迎え入れている。これが強いです。
人気の理由のキホン通りの展開でしたね。「良いシステム」×「一生懸命取り組む人」でした。
こんな優秀で一生懸命に取り組む人が何人もいるから5教場の平均生徒数が100名を超えてるわけです。
ただ、仮に優秀な人が集まったとしても、皆が一生懸命に取り組み続けてくれることってそうそうないです。それを金城先生がどう実現させているのか。
この優秀な人たちが継続的に頑張って取り組んで、5教場それぞれで生徒たちを集める理由は……
人を大切にして皆が指導理念を目指す組織が作れているから!
まず会社として「人を大切にする」ということを実行しているとのことでした。
それは来てくれる社員はもちろんのこと、講師たちも、生徒たちも、保護者達も。
もしかしたら経営側の自分自身も入っているでしょうか。関わる全ての人たちを実際に大切にしているからこそ、関わる人たちが常に活き活きとしているわけです。
これをそのひと時の思い付きであったり、ノリであったりする取り組みではなく、1つ1つを組織としての取り組みに落とし込んでいったそうです。
開業当初にノリだけでやってきたものを全て明文化して、塾としての理念を作り、働く社員たちのために外部から指導者を迎えて研修を行ったり。
ノリで取り組んでいたこと1つ1つを企業としての塾の取り組みにしていった。塾に関わる皆が理念に沿って目標を目指す集団となっていった。
社員たちそれぞれのベクトルの向きを揃え、その力を大きくし、それを重ね合わせることが出来ている。
これがKJゼミナールが凄い成果を出している理由じゃないだろうか。
「数年前から生徒がより集まるようになってきたのは、こういった部分が成熟して高まってきたからじゃないかって、今話してて思います」
と金城先生も話しながら気が付いたと言ってました。
「それだわ。間違いないわ」
お話を聞かせてもらってこのスゴイ状況に納得がいきました。
私が最初にあった頃、金城先生は30歳そこそこでした。ウェイ系塾長とは彼のことだったと思います。
そこから10年。若い塾の勢いをいい形で塾の企業風土としていって、「意図的ウェイ系塾」となったのではないかと私は感じました(笑)
KJゼミナールに流れる勉強を頑張る前向きで明るい良い雰囲気は、実は計画的に作られた雰囲気なのでしょう。
こうしたバックボーンがあるので、KJゼミナールはどの教室に行っても同じ良い雰囲気が流れていることでしょう。
金城先生はまだ40歳。ここから塾長として脂が乗ってきますよ。参りましたね。まだまだKJの勢いは衰えないです。
中学生を持つ保護者の皆さま。ついてきてくれていますか?スイマセン。なんだか塾の先生が読んで楽しむコーナーみたいになってますよね(苦笑)
保護者の皆さんに改めて伝えたいのは、塾選びは「その教室で指導する人がどういう人なのか?」がとても大きいです。
指導システムはカレーだと思ってください(笑)そんなひどいカレーは無いです。基本美味いです。
人です。塾を選ぶなら人をよく見てくださいね。人生の伴侶を選ぶ真剣さで!
本にまとめるときには、中学生家庭の皆さまに役立つ形に落とし込めるよう頑張ります。
以上です。
次回は首都圏の塾にインタビュー予定です。
ちなみに、「20代の塾長が作った100人超の塾」ってまだ存在しますかね?子どもの人数が減ってますし、その難易度は昔と比べて上がってますよね。
もしもあれば是非インタビューさせてもらいたいです。立候補お待ちしてます♪
今日はこのへんで。
それでは。
元生徒元講師の教室長が撮ってくれた金城先生との写真です。カッコいい記述ばかりだったので寝てるみたいなこの写真でちょうどいいですわ(´▽`)金城先生ありがとうございました!
これまでの塾長の著書はこちら!おかげさまで著書累計6万部!
國立拓治
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