私大入試はこれから過酷な戦いになるぞ!!

しばらく続いた「誰でも大学生」という時代が終わりそうです。いや、大学全入自体はしばらく続きますから、終わるのは「誰でもそこそこの大学生」という時代ですね。

そこそこの有名私大に生徒が集まりすぎてましたが、実力相応の大学に進学するしかない時代がやって来ます。

大学入試に関しては私の専門外になるので、深いことまで掘らずに感じたことを書いておきますね。

昨日ツイッターで流れてきたこの記事に驚きました。

引越し先の学習相談塾としても登録していただいているハイブリッド個別指導スプリングの村東先生のブログ記事です。

内容を一言で言うと「定員超過した私大への補助金が制限されるから、合格者数も大幅に減るよ!各大学の難易度が上がるよ!」ということですね。

そうか、だから今年はより入試結果が厳しいんだ。知識として知ってたつもりだったけど、こうやって実際に結果が出てくるんだ。

素晴らしい記事をありがとうございました。村東先生情報ご馳走様です。

やけに今年は私大で不合格になる子が多いなと感じていたんです。

完全に滑り止めのはずの私大にセンター結果を使っていくつか出願したら、全て落ちたなんて子がいたんです。

「そんなこともあるのかな」「まぁお前高2までまるで勉強してなかったしな」「でもセンターの自己採点そんな狂うことあるか?」

ぐらいに思っていたのですが、完全にこれが理由ですね。

となると「これからどんなことが起こるか?」ですが、具体的に書いてみましょうか。大学に関して思うところいくつか。

今までが簡単に入ることが出来過ぎてた!

私が大学受験をした頃、25年近く前ですが、その頃は第二次ベビーブームピークです。18歳人口は各年で200万人という時代です。

現在の18歳人口は各年で120万人程度。驚くのは、私が受験した頃と比べて、大学の数とか定員とかは逆に増えてるんです。

今や大学進学率は50%を超えました。2人に1人が大学生です。大学を選ばなければどこかしらかに入学できる大学全入時代です。

「え、お前が中京?」「え、お前が淑徳?」なんて生徒が現在沢山います。25年前では考えられません。

定員を超過して生徒を集める大学も沢山あったのでしょう。私大が生き残りをかけてやれることは全てやってる感じでした。

中下位大学に生徒が集まるようになる!

補助金が降り無くなり定員を大幅に超過することができなくなりますから、大学の入学難易度は上がります。

受験者は下に押し出されます。今まで以上に中下位大学に通う子が増えそうです。今まで定員を満たして無くて誰でも行けた大学に多くの子が通うことに・・・

こうなるかなぁと想像します。どうでしょう?浪人生も増えそうですね。

指定校推薦入試が断然有利!高校で真面目に勉強する価値がより高まる!

この流れで一般入試での巻き返しが効きにくくなってきます。大学は推薦で多くの生徒を先に確保し、そこから一般で少しだけ生徒を確保です。

大学からしたら真面目に4年間通ってくれる生徒に来てほしいという面ありますから、指定校推薦は強いです。

高校での評定平均が高いというのは今まで以上に価値が出そうです。

言い換えれば1年の頃からちゃんと毎回のテストを頑張って勉強している子は、大学入試に断然有利です。

一般入試で大学入試を目指す高校全体の雰囲気は丹羽まで!

岩倉近隣高校で言うと、『大学入試を一般入試で突破するぞ!』なんていう雰囲気が学校全体を覆っているのは丹羽高校までかなと思います。

全て尾張地区での話です。名古屋市内に行くとこの雰囲気は上位校でも薄まります(´▽`)

偏差値上から校名挙げると、「一宮」「西春」「江南」「一宮南」「小牧南」「丹羽」ここまでです。

「尾北」ぐらいから『高校生活を楽しもう勢』が勢いを増してきます。「小牧」はレベルが上がってますが、まだこの勢力の方が強いでしょうか。

尾北以下は大学目指すなら評定平均を上げろ!(高1からしっかりやれ!)

尾北以下の高校は一般入試での私立大学受験が厳しくなってきます。

これは私大で言うと「愛知・中京・名城・淑徳・愛知学院・金城・椙山」ぐらいまでの大学に入学するのがと言う意味でですね。

今まではこれらの大学を目指しても、なんとかギリギリで入っていくことが出来た時代でした。定員超過もあってです。

しかしこれからは尾北ぐらいからこれらの大学を目指すのは本当に厳しくなってきます。

尾北ぐらいから書いたような大学を目指したいならば断然指定校推薦です。『高校生活を楽しもう勢』が多い尾北で、1年からしっかり授業と定期テストを頑張って取り組むのです。

小牧も同様です。具体的に書いてみましたが、尾北や小牧の生徒が今回の大学の変化の荒波を一番受けると思います。

尾北や小牧の生徒たちが書き出したような私大を目指すなら、まずもって1年からしっかり勉強することです。

以上です。

私大入試が厳しくなってきました。今までが少々歪んでたとも言えるので、正常に戻ったとも言えますけどね。

現在の中3生から高2生は、まずは冒頭にご紹介したリンク先の記事をしっかり読んで、大学入試に備えてください。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。