昨日の冬期講習の一場面です。
新しく来た生徒に講師が講習用教材フォレスタステップの進め方を説明する場面でした。
「…だから、レベルチェックテストをクリアし続けると、宿題が無くなるんだよね~」
こんなセリフが聞こえてきましたね。
教材のつくりとして、短時間で多くの単元を復習出来るように、理解の出来ているところは復習せず、理解の浅いところを復習できるように、最初にテストがあるんです。
このテスト部分の説明ですね。
理解浅いところが無ければ復習として演習をする場面がゼロになり、その結果宿題も無くなるという展開ですね。
で、その説明を受けた生徒、しばらくしてからの様子がちょっと変でした。
なんとかレベルチェックテストをクリア出来るようにと動きが不審なのです。解いている最中に解答を見たがる素振りとか、とにかく不審なのです。
「あわよくば、答えを確認してでも全問正解を手に入れたい!」といった素振りでしたね。
あの生徒、ちょっと不審な感じだったなぁ~と振り返って思っていた時に私はふと気が付いたのです。
「あ、これは、こちらからの声掛けがそうさせてしまっている部分が大きいんじゃないか?」
全問正解だと良いことがあるというような文脈で話してしまったので、生徒もそこを目指します。
「間違えることは悪、全問正解が素晴らしい」といった風に伝わってしまってる部分あるなと。
もちろん全問正解は素晴らしいですが、間違えることは悪ではなく、弱い部分がわかってこれもラッキーで素晴らしいことです。
ここの認識がこちらからの声掛けによってズレちゃったのかもしれません。
これ、まさに「誉め方ひとつで子どもは愚かな行為さえしてしまう」なんていうキャロルSドゥエック先生の研究結果のあれやん!↓
まさに結果を褒める展開に。努力を褒めるべきなのに。わかっていたのに、まさかこれと同じことが目の前で起こっていたとは。気を付けるべきですね。
改めて、講師にお願いをすることとします。
『チェックテスト全問正解で宿題が無くなると良いよね』という声掛けではなく、『弱いところを見つけて復習が出来ると良いよね』という声掛けになるように。
皆で共有します。
ご家庭でも似た展開あればお気を付けください。
「結果ではなく過程や努力を褒める」
が大切ですよ。
冬期講習の一場面でした。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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