OFFです。余談を。続きで書いてきたシリーズ記事の続きです。過去の記事貼っておきますね。商業出版を実現するまで1・2・3・4
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地方に住む人間にとって、東京へ向かう新幹線の車内というのは基本的にワクワクとするものです。
世界最大の人口圏である関東平野に広がる首都圏の都会ぶりには毎度圧倒されて、毎度ワクワクとさせられます。
しかしその日は珍しくワクワクとする気持ちがとても小さく感じられ、どちらかというと少々気が重い。
理由は出版社に向かうからですね。出版へ向けた打ち合わせで都内某所の出版社へ3度目の訪問です。
商業出版がしたくてその権利を掴んだのに、本の執筆作業の進捗が思わしくなくて気が重いなんて贅沢なものです。
思い返せば学習塾に勤めたばかりのころ、一斉授業の教え方を指導してもらえるロールプレイングが嬉しくてワクワクしていたのに、いざ始まるとゲンナリしていったときに似ています。
あの時と同じ、産みの苦しみと思いたいですね。
「執筆作業の進捗が思わしくない」なんてカッコつけて書きましたが、なんてことない、私の書く力が商業出版レベルにまで達していないだけのこと。
実は大枠として一通り書き終えています。書いた内容が全体としてまとまりを出していかなければいけないのに、ブログ記事のように1節ずつ好きなように書き散らした感じです(^^;)
休日に父親がこれでもかと台所全体を散らかして料理を作ったみたいな感じでしょうか。本人得意げながら家族に迷惑なやつですね(+_+)
私の書き散らかした文章をなんとかせねばならないのが担当編集のOさんです。
今回の打ち合わせ前にいただいたメールにキッチリと直すべきところを書き並べてもらってました。
今日までにいただいたアドバイスは
「同じことを何度も書いている」
「文体が出版物にしては軽すぎる」
「指導口調がキツ過ぎることがある」
「元のテーマから離れてきている」
「内容が辻褄が合わない部分がある」
例えばこんな感じです。ブログであれば全てバレずに済むものでしょうが、文章をまとめて本にするとなると、全て直していかなければいけません。
これは大仕事ですよね。私がというよりも編集Oさんが(*_*)
上京前に編集Oさんからいただいた電話でこんな提案も受けました。
「先生、またいらっしゃったときにご相談しようと思うのですが、これから受験でさらに慌ただしくなるでしょうし、ここからライターさんを立てて進めることも検討したいです」
ナント(゚д゚)!
要はこのままだとスケジュール通りいかないし、プロの力も借りて本の内容を作っていきましょうということです。
うーん、嬉しいような、寂しいような、複雑な想いですね~。
ライターさんの力を借りれば本の内容はグッとレベルが上がって仕上がってくるんでしょうが、私の書くものから離れてはいくでしょう。
とは言え自分に書く力があるのかと言われれば、怪しさMAXです。さてさてどうしたものか。
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こんな経緯で、課題山積みで、東京へ向かう新幹線車内は複雑な想いでいましたね。
編集って凄い!
東京へ向かう新幹線の中で、編集Oさんが私の書いたものに修正を加えて整えてくれた原稿全体に、初めて目を通してみました。
酷い点数をとってしまったテストを闇に葬る生徒いるじゃないですか。あれです(;・∀・)現実を見たくなくて、いただいた原稿をしばらく寝かしてありましたww
出版社に伺うまでに修正原稿に目を通す約束でしたので、意を決して読み始めました。
・・・お?お?
凄い!読みやすい!
書き散らかした私の文章に命が吹き込まれていました。
お爺さんのように何度も同じことを書いていた部分を削り、口調をすこし締めてもらい、テーマに沿うように、辻褄を合わせて。
編集Oさんの大手術によって、私の書き散らかした文章に血が通い始めていました。
編集という仕事の凄さに初めて触れましたね。
「編集Oさんに助けてもらいながら、なんとか完成できるかも?」なんて思えた瞬間でした。
私の書き散らかした文章は編集Oさんの力で見事に命を宿しましたが、しかしまだまだ虫の息です。修正を加えていかなければ息絶えます((+_+))
ここからOさんの指導を受けて、修正をしていきます。普段偉そうに学習指導をしている私ですが、こと出版においては1年生。しかも優等生とは言い難い劣等生です。
「宿題の出来が悪くて塾に向かうのが気が重い生徒の気持ちというのは、おそらく今の自分の気持ちなのだろうな」としみじみ感じます。
足取り重く、約束の時間に都内某所の出版社に到着しました。
つづく
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國立拓治
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