OFFです。余談を。
連休をいただいていますが、先週火曜あたりに生徒の保護者からLINEで連絡をいただきました。
「学校で本を読む時間があるのですが、おススメの本とかありますか?」
広い本の世界、おススメがスッと出てくることなどそうそうないですが、ナイスタイミングでした。
「ちょうど勧められそうな本を買って手元にあるのですが、今度の週末に読む予定ですので、また良かったら来週以降お貸しします」
そんな風に返信をしました。
その本が「君たちは今が世界(すべて)」という本です。
神奈川の中本先生@スバル進学セミナーがおススメしていたんです。手放しで褒めたたえて!
自塾と並行して「かまくら国語塾」を今年から主宰までする中本先生がそこまで言うなら読んでみたいなぁと、Amazonで即購入しました。
今春の開成中学の入試問題でも出題されたとか。ますます興味湧きますね。休日に一気に読みました。
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これは来週貸し出すことになりますね。とても良かったです!
一続きではあるけれど、章ごとで視点を変えて書かれた学校もので、「桐島、部活やめるってよ」が小学校が舞台になったような感じというのが私の読みはじめの感想です。
都内の公立小学校6年生のあるクラスを舞台に、そのクラスメイト数名に光を当てて、その子たちの日常と心情の動きが描かれています。
実際の小学生たちは悶々と思いながら日々を過ごしているその「悶々」が明確に綺麗に言葉として表現されています。
「そうそう、そうやって思っていた気がする」なんて読む大人たちは膝を打つでしょうか。
リアルタイムで読んでいる小中学生は、「そうか、私のモンモンとしたこの気持ちはこういう気持ちだったのか」なんて思うかもしれません。
読み進めながら自分の小学生時代を思い出します。序盤に出てくるお調子者たち、たぶん私はこの子たちに近かったはず。
おちゃらけていて先生に怒られたりというくだりを読んで「あったあった」なんて感じているうちに、なんだか自分がこのクラスの一員になったかのような錯覚に。
そうこうしていたらおちゃらけ生徒たちのせいで大事件になっちゃって(*_*)
自分のことじゃないのになんだか胸をグーッと掴まれるような不快感が襲いましたね(^^;)
職業柄、登場する子どもたちを今まで出会って来た生徒を思い浮かべてしまいます。
「あの子は実はいつもこんな風に思っていたのかもな」
「あの子のあの時の胸の内はこのような感じだったのかな」
さまざまな境遇でさまざまな想いを持った小学6年生たちの想いに触れることが出来て良かったです(作者が作った実在しない子たちですがw)
2章を読み終えたぐらいで楽しみになってくるんです。次はこのクラスの誰が主人公になって、心の内を見せてもらえるのかなって。
最後に登場した子は完全に予想を外されて、心の中で「おまえかよ!!?」なんて突っ込みました(´▽`)
中本先生も書かれていましたが、3章が良かったですね。3章主人公周りの人間たちのリアルな感じや優しさが良かったなと。3章に少し出てくる大学生たちはお気に入りです。
この本はタイトルから始まる短いメッセージを今の子どもたちに伝えたくて書かれている本です。
「君たちは今が世界(すべて)。だけど・・・」
私立中の先生方がその想いのバトンを受け取って、入試で出題をされたのかなぁなんて勝手に思っています(^^)(開成中の出題は4章からだったみたいですね)
今現在学生の子たち、そして、小学生時代良い想いでばかりじゃなかった大人たち、表紙のキュートさやタイトルのカッコよさにやられた人たち、ちょっと興味ある人たち、
皆さんにおススメです。
明日以降スグ貸し出しちゃいますが、まだ戻って来たら塾に置いておきますね。塾生は興味あったらLINEください。保護者の方もお貸ししますのでLINEください。
君たちは今が世界(すべて)のご紹介でお送りしました。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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