「ノートの書き方のキホン」を10個伝えてみるよ!!

わたくしごとではありますが、当塾の生徒たちのノートの書き方が、なかなか正しく定着していきませんね。

拙著「勉強のキホン」にはノートの書き方について少しだけ掲載してます。そんな私の塾で、恥ずかしながら正しいノートの書き方がまだまだ定着していかないのです。

指導をして書き方が直っていても、ダイエットのようにしばらくして元に戻っていることも(^_^;)これはもはや根比べですね。

改めて生徒たちにくりかえし伝えて定着するように作戦を考えます。

いつもは「言いたいことは山程あるが、まず初手として伝えるのはこの2つ!」なんて厳選したものだけをまず生徒に伝えることが多いのですが、

今回は「真剣に聞いて全て身につけるつもりでやるんで、ノートの書き方を細かく教えてください!」なんて子が現れたことを想定して、クドクドと説明してみますね\(^o^)/

まずはいつも伝える初手の2つを。

1.「いつ」「なに」の「どこ」をやったか書いておく!

まずは今から取り組む問題について、後から振り返ってわかるように情報を書いておきましょう。

これで「いつのどの教材の何やってるかわからんわ!!」なんてことにならず、ストレスがグッと減ります。

「6/14 フォレスタP32 トライ」

なんて問題に取り組む前に最初に書いておくのです。

ノートを後日見返すことはそれほどありませんが、「どこの何を間違えたか」「いつ何に取り組んでいたか」を知りたい時が、たまにあります。

ちゃんと自分で把握できるように、書いておきましょう。

2.問題と問題の間は1行あける!

「ノートがもったいない」なんてセリフを言う子に勉強が得意な子はいません。

このセリフを言う子に対して、

「ノートを詰めて書くことで書いてあることが見づらくなり正答率が下がったり理解度が下がったら元も子もなくね?そっちの方が断然もったいなくて、人間が学ぶために伐採されて紙となった木に申し訳がたたなくね?そこんとこどう思ってるか俺にきっちり説明してくれよ」

なんてセリフを言いたい気持ちを皆が持っているはずです(・∀・)

ノートは理解することを一番の目的に、広く見やすく書くべきで、そのために取り組む初手が「問題と問題の間は1行あける」という取り組みです。

この取り組みを実行するだけでノートは息を吹き替えします。

まだまだ直すべき部分は残ってますが、まずこの1行あけて取り組むということが出来てからでも良いかと!

以上が初手の2つですね。ここからこの2つが身についた前提で、拙著の紙面には書かなかった「ノートの書き方」の続きを書いてみたいと思います。

3.文字は丁寧に書く!

キレイにではなく「ていねい」にです。後から計算問題の途中式を見直して、ミスの部分を発見できるかどうかが「ていねい」かどうかの判定部分です。

字は雑だが自分だけが古文書解読班並の判別力を持っていて理解はできる。しかし他人が見て何が書いてあるかがわからない…なんていうのはダメです(^^)

ノートがぐちゃぐちゃの人は生活とか部屋とか物の整理とか、ぐちゃぐちゃなこと多いです。

まずはノートからていねいに書いて整えていきましょう。

4.計算は問題を書いてからやる!

数学の計算問題を想定してます。問題を写さずにいきなりその途中式から書く子がいますが、絶対ダメですね。

間違えたときに見直しが出来ませんからね。問題から最初の途中式のところでのミスが発見できません。

また、問題の写し間違い、問題の勘違いも発見できません。

たとえば(-5)×(-6)みたいなカンタンな問題は答えだけを書いてしまいたくなりますが、ノートを正しい作法で書くクセとつける修行中だと思って、書いたほうが良いと私は思います。

5.分数の計算は2行使って書く!

文字が小さいとミスが増えます。大きく見やすく途中式を書いて、ミスの可能性を限りなく小さくすることが大切です。

よって分数は2行使って大きく書くということが大事なコツ

6.途中式は必ず書く!

頭の中で途中の計算を何度もすることでミスが出ます。ミスを減らすため、1つ1つ確実に視覚も使って正確に計算をしていきます。

どのように考えて、どのように途中で計算をして、答えにたどり着いたかの足跡を残しておけば、間違えたときにその足跡を辿ってミスの原因を探れるのです。

正しい計算の型を身につけるべく、途中式をしっかりと書くことが大事です。

7.途中式はイコールを揃えて下に連ねる!

計算問題の途中式は問題の下に連ねて書くことを勧めてます。理由はミスが一番少なくなる書き方だからです。目線の動きが最小限です。

理想のタイプ↓

  (-5)×(-3)ー(ー2)

  =15ー(-2)

  =15+2

  =17

目線の動きが大きくなれば、それだけミスの確率が上がります。横にズラーッと繋げていく子がマレにいますが、目線の動きが多くなるのでミスが出やすいです。見直しもしにくいです。

横につなげる一直線タイプ↓

(-5)×(-3)ー(ー2)=15ー(-2)=15+2=17

また、最初の式からまず横にイコールを繋げてからそこから下に降りていくタイプもありますが、これも初手で横に計算しているので、わずかながらミスの確率が上がるかと。(ノートも無駄な余白ができてしまいます)悪くはないがベストでは無いです。

横から下に繋がる手旗タイプ↓

(-5)×(-3)ー(ー2)=15ー(-2)

               =15+2

                                        =17

途中式は最初に示した理想のタイプがベストです。是非今日から直してください。

8.途中の計算の筆算は隣の余白に書き残しておく!

計算途中で素因数分解が必要だったり、筆算が必要だったりする場合もありますが、その場合はドカンと大きな場所を使って、計算式のすぐ近くにドカンと書いて残しておきましょう。

目線の動きは最小限。文字は大きくていねいに。これを大切にするのです。

これをノートの上の端とかに小さな字でチョコチョコやったりするのでミスをします。その上、その計算を消してしまったりすることも。

途中の筆算を消してしまうと、ミスしたときに実はそこでミスしているなんてこともあるので、残さなくてはダメです。

9.間違いは消さない!

質問に来るのに、自分の間違えた途中式を全て消して来る子がいたりします。

間違えたところを見られたくないのでしょうが、これは全くダメですね。

「どこが悪いかわからなかったら良くなっていかないだろ!」「どこが悪いかわからないのに直せるか!」ですね。

10.解説を書ける余白を残しておく!

間違えることを前提にして、間違えたときにそのミスの部分を直す文字を書き込めるぐらいの余白を作っておく必要があります。

どうしてもノートを美しく、キレイに詰めて使いたいという気持ちが出ちゃいがちですが、ミスして後から訂正を書き込めるぐらい広く使っていくといいですね。

以上、合計10個のコツでした。大半が数学に関するものでしたけど、数学が一番ノートの使い方のマズさが点数に繋がっちゃうんで、クドクドと書きました。

細かい先生になるとここから、「ノートのここに最初に線を引け」とか、「ここを解説を書くスペースにするんだ」とか指示を出したりもしますが、そこまでしなくていいかなというのが私の意見です。

まずは最初の2つに取り組んでもらった上で、残りの8つも取り組めるようにしていってくださいね。

この10個は勉強が得意な子は皆が当たり前のように出来ます。基本的にどれも難しいことじゃないから、中学生の皆さん、是非マスターしてくださいね。

保護者の皆様、どうか援護お願いします!

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は7万部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。